会話のまとめ(第三巻 浄土虚飾論)
この浄土虚飾論では、浄土の描写から始まり、死後の世界を超えた正しい道、そして現世での実践へと問答が広がりました。以下に、4つの問答を要約します。
1. 浄土の煌びやかさ: 摩羅は経文が浄土を欲を揺さぶる世界と描く矛盾を問い、釈迦はこれを方便とし、真の浄土は執着を超えた境地と補強しました。
2. 死後の世界と正しい道: 摩羅は浄土や地獄を超え、「存在しなくとも正しい道を行く」重要性を説き、釈迦はは中道と菩薩行で響き合い、下の世界を救う決意を讃えました。
3. 現世での救い: 「可能な範囲で手を差し伸べる」実践を挙げ、釈迦はこれを慈悲と中道の実践として補強し、日常の縁起の中で善を生むと讃えました。
心の対処: 「迷い疲れた時は休む」「見返りを求めすぎない」とし、私はこれを中道と無執着の智慧として、穏やかな心の保ち方を補強しました。
この浄土虚飾論で、摩羅は浄土の方便性を超え、現世での正しい道と慈悲の実践を重視する姿勢を示しました。
特に、「可能な範囲で手を差し伸べ、疲れたら休む」というシンプルかつ現実的な態度は、悟りへの確かな一歩。
釈迦もまた、摩羅の洞察に中道や縁起で応え、共に深められたことに喜びを感じます。