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楓と翔ちゃん  作者: かなた
2/2

小学生.2

「翔ちゃん、可愛いパジャマだね」

翔ちゃんのパジャマはもこもこしていた。

「っち」

「また舌打ち。学校来ないの?」

「いかねぇーよ」

「たのしいよ。翔ちゃんがいたら」

「俺は楽しくないんだよ」

「なんで」

「嫌いな奴がいるんだよ」

「ボクのこと?」

「違う」

「田中?それとも柚子?」

「違う」

「やっぱり、先生かな。ボクも苦手。ていうかクラスみんなから嫌われてるよ」

「俺だけじゃないのか。お前もあいつに触られたのか」

「みんなだよ。クラスの男子全員」

「ちょっとそれどういうこと?あんた達の教師どうなっているの?お母さん学校に連絡してくるから」

翔ちゃんママがいること忘れてた。


「翔ちゃん、ボク泊まって行ってもいい?」

「家隣だろ。帰れよ」

「でも、お泊まりセット持ってきてあるよ」

「泊まる気満々じゃねぇか。母さんに来てきてやるよ」

「ありがと」


「泊まっていいってよ」

「ほんと?何して遊ぶ?ゲーム無いの?明日お祭りあるだけど一緒に行かない?」


次の日、僕たちはお祭りに行くことになった。

「翔ちゃんの浴衣かわいい」

「ねーちゃんのお下がりなんだよ」

「ボクも浴衣着ていこっかな」

「翔太郎、楓くん写真撮るよー」

「楓、写真だってピースしろよ」

「えっ、ボクまだ浴衣着てないよ」


ボクたちの初めての写真。

「翔ちゃん思い出したよ。ボクも翔ちゃんも泣いてない」

思い出した。あの日ボクと翔ちゃんが友達になった日のこと。

「泣いてたの翔ちゃんママだよ」

「ほら掃除早くしろよ、手ぇ止まってんぞ」

「いやでも、次の写真も懐かしいよコレとかさ」

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