第二部登場人物紹介(※5章までのネタバレあり)
五章で登場した主要登場人物のプロフィールを簡単にまとめてみました。
今後のストーリーをご覧いただく上で参考になれば幸いです。
第十一師団【ベルヴェルク】
『ラムダ=エンシェント』
┗第十一師団【ベルヴェルク】を束ねる騎士団長で、母のように慕っていたシータ=カミングの死、【ゴミ漁り】なるハズレ職業を女神から授けられて故郷を追放されるという2度に渡る屈辱的な挫折を乗り越えて“アーティファクトの騎士”の異名と【王の剣】の栄光を勝ち取った少年。右眼、左腕、心臓にアーティファクトを組み込んでおり、様々な武装を操った驚異的な戦闘能力を有する。寝取り好き。
『ノア=ラストアーク』
┗ラムダを支える科学者の少女で、アーティファクト全般の運用や戦局オペレーターを兼任。古代文明の生き残りで『アーティファクト戦争』における最重要人物だが、本人はその事にはまだ気付いていない。ふざけた言動が多いが脳内で『私……何やってるんだろう?』と常に黄昏れている。脳内真面目ちゃん。
『コレット=エピファネイア』
┗本来はエンシェント家のメイドだが、現在はラムダ専属の給仕係を務めている狐系亜人種の少女。騎士団での主な役割は団員の看病や料理の作製など、生活に関する部分が多い。尻尾の付け根と耳元が性感帯。
『オリビア=パルフェグラッセ』
┗ラムダの婚約者で、アーカーシャ教団の元【神官】の少女。ラムダとの婚約を機に教団を脱退し、以降は騎士団内でのカウンセラー兼回復術師を務める。ラムダを唯一尻に敷く事が出来、ラムダの愛人たちに正妻ポジションからマウントを仕掛ける。辛党。
『ミリアリア=リリーレッド』
┗当代に一人しか現れない【勇者】の少女で、騎士団では前衛攻撃役を担う。その特異な職業からラムダと並びグランティアーゼ王国の御旗とされているが、本人は荷が重いと敬遠している。スライムはゼリー状の食べ物だと思い込んでいる。
『リリエット=ルージュ』
┗魔王軍最高幹部【大罪】の一角で、現在はラムダの配下として第十一師団に席を置く吸血鬼と淫魔の混血の少女。“魅了”による裏工作などを担当する。毎朝の日課は教会での懺悔で、オリビアを叩き起こして連れて行っている。オリビアの方が性欲が強いと内心焦っている。
『レティシア=エトワール=グランティアーゼ』
┗グランティアーゼ王国の第二王女で、第十一師団の攻撃部隊隊長を(無理やり着任して)務める。王女のカリスマで団員の士気を高め団結力を上げることが出来るので、ラムダからは非常に重宝されている。また、王女の立場を利用して第十一師団の要求を元老院に無理やり通す外交手腕(※強権)も持つ。勉強の話になると何処かに雲隠れする。
『アウラ=アウリオン』
┗元“時紡ぎの巫女”のエルフの少女で、第十一師団では後方支援を担当する。博識であり、様々な困難への打開策の提示を得手としている。また、オリビアと並びカウンセラーの役割も担っており、団員のメンタルサポートも抜かりない。最近、愛読書にエロ本が増えた。
『ジブリール』
┗古代文明の戦闘兵器【機械天使】の一機で、第十一師団ではノアの護衛及び拠点防衛任務に就く。戦闘能力に優れており団員からは『お前も戦え』と文句を言われているが断固拒否している。盗撮魔で、オリビアは上客。
『アンジュ=バーンライト』
┗SS級冒険者として有名な女戦士で、第十一師団では全部隊の総隊長と戦闘教官を務める。非常にスパルタで団員達からは“鬼教官”と恐れられている。エルロルでの事件以降、“おねショタ”と“催眠”に目覚めた。
『エリス=コートネル』
┗アンジュと一時期パーティーを組んでいたA級冒険者のエルフの少女で、第十一師団では【弓兵】として後衛を務める。第三師団団長のトトリ=トリニティを非常に恐れており、出会うだけで過呼吸になる。地味に師団内最高齢だが、指摘してはいけない。
『シエラ=プルガトリウム』
┗アンジュと一時期パーティーを組んでいたA級冒険者の女性で、第十一師団では【魔女】として後衛を務める。魔女と言う魔界側にも通じる存在であることを利用しての諜報活動を得意としている。相棒のエリスの事を年下だと勘違いしている。冷え性。
『キャレット=テスラノーツ』
┗第十一師団では愛馬『雷蹄ニコラス』と共に先陣を切る“一番槍”たる【騎馬兵】の少女騎士で、ノアから『ギャル』の概念を教わってからは“ギャル騎士”を名乗るようになった。コミュニケーション能力が非常に高く、第十一師団内のムードメーカー的存在。リヴとはパフェ友でよく食べに出掛けている。哲学書を愛読している。
『シスター=ラナ』
┗元は辺境にある小さな教会に住んでいた孤児だったが、ある事件を契機に各地を彷徨い歩き、第十一師団の元に流れ着いた【修道女】の少女。第十一師団内ではオリビアの補佐として回復役に務めている。宝物は育ての親である聖女から貰った遊び道具のヨーヨー。破天荒なオリビアを“師匠”と呼び尊敬している。
『ネオン=エトセトラ』
┗第十一師団の技術開発兼ノアの助手を担当するドワーフ族の少女で、第四師団団長のテトラ=エトセトラの愛娘。頭脳明晰であり、テトラからの紹介で第十一師団に入団している。ノアの開発したエナジードリンクに感銘を受けて量産体制に入っている。
『リヴ=ネザーランド』
┗元アモーレム冒険者ギルドの受付嬢で、第十一師団ではラムダの秘書官を務める兎系亜人種の女性。非常に優れた情報収集能力を持ち、戦術家としての一面も有している。アモーレムではゼクス=エンシェントと内通して【死の商人】討伐の一端を担っていた。尻フェチ。
『シャルロット=エシャロット』
┗グランティアーゼ元老院に属するエシャロット伯爵を父に持つ伯爵令嬢の少女で、エンシェント家の親戚に当たる人物。第十一師団では軍師の地位を得ており、“千里眼”のスキルを駆使した戦術指揮を得意としている。社交界でのあだ名は“玉葱令嬢”だが、それを言うと暴れ始める。
『シャルロット親衛隊』
┗元々はシャルロット専属の護衛だったが、シャルロットの第十一師団加入と共に戦闘部隊へも配属となった。それぞれが名うての冒険者だったので戦闘能力自体は高く、メンバーによっては諜報活動にも精通している。指揮優先順位は『ラムダ>シャルロット』の筈だが、実は逆。構成人数は20名。
『e.l.f.』
┗ノアがラムダの支援用に開発した電子妖精で『Emotional_Luminous_Fairy』の頭文字を取ってe.l.f.と呼ばれる。手乗りサイズの小人で、身体を量子にして変化する事が可能。元は【勇者】クラヴィス=ユーステフィアの所有していた聖剣【シャルルマーニュ】に内蔵されていた疑似人格で、普段は聖剣内に一体化して待機している。いたずら好き。
【王の剣】
『アインス=エンシェント』
┗第一師団【聖処女】を指揮する青年で、ラムダの実兄。グランティアーゼ王国で唯一の【聖騎士】であり、救国の聖剣【ジャンヌ・ダルク】を所有する。天然ボケのダメ男であり、付き合った女性に数時間でフラれる。『剣の才能と顔面偏差値にステータス全振りしてる』とはノアの談。彼女募集中。
『ツヴァイ=エンシェント』
┗第二師団【竜の牙】を指揮する女性で、ラムダの実姉。その毅然とした振る舞いと整った容姿から男女問わず人気があり、王都にはファンクラブが存在している。世話焼きな故に“世話の掛かる男性”が非常に好みで、『ダメ男の世話をする私って出来る女ね♪』と胃痛と共に満足感を得ている。ネーミングセンスと絵心とダンスの才能が壊滅的に無く、エンシェント四兄弟で一番のお馬鹿。彼氏募集中。
『トトリ=トリニティ』
┗第三師団【破壊縋】を指揮するエルフ族の女性。聖母が如き博愛の精神と、敵を容赦なく斬り捨てる苛烈さを持ち合わせており、騎士団内でもひときわ危険人物と揶揄されている。ある事件からエルフの里を出入り禁止にされており、彼女の素性を知るエルフからは恐れられている。アインスと交際経験があるが10分で『無いわ〜♡』と言ってフッた。年齢を指摘されるとキレる。
『テトラ=エトセトラ』
┗第四師団【絡繰機巧戦隊】を指揮するドワーフ族の女性で、第十一師団に属するネオンの母親。独特の訛りで喋り、ダモクレス騎士団内でもムードメーカー的存在。ラムダの躍進以前からアーティファクトについて研究しており、『ノア』の重要性に気付いている数少ない人物。その昔、シータ=カミングのうっかりで研究所を爆破された過去を持つ。自分は浪費家、他人にはケチ。
『レーゼ=サンクチュアリ』
┗第五師団【禁書目録】を指揮する賢者の老父。騎士団でも【王の剣】を長年務めており、ダモクレス騎士団でのご意見番的な存在。王都の図書館の館長も務めており、最近はアウラともよく交流している。若い頃はモテモテだったらしく、色仕掛けには弱い。その昔、シータ=カミングのうっかりで書斎を爆破された過去を持つ。トリニティとはお茶友。
『ルチア=ヘキサグラム』
┗第六師団【魔女の夜会】を指揮するハーフエルフの少女で、“朱の魔女”の異名を持つ天才魔術師。言動と態度が非常に悪く、冒険者ギルドからも出禁にされた程で、オクタビアスからは“メスガキ”と揶揄されている。強い男性を屈服させたいと豪語しており、現在はラムダを狙っている。実はアインスに“唯一フラレた女”という汚名に屈辱を覚えている。ぬいぐるみが好き。
『ウィンター=セブンスコード』
┗第七師団【白銀歌劇団】を指揮する青年。サンクチュアリに次ぐ知識人として騎士団内でも高い信頼を勝ち得ており、故に発言権も高い。ツヴァイ=エンシェントに好意を抱いており、ツェーネル=バハムートと協力して『ツヴァイファンクラブ』を立ち上げた。なお、生真面目な性格なので当のツヴァイの歯牙にも掛かっていない模様。夜な夜な自宅のベランダで熱唱している姿が目撃されている。
『ゴルディオ=オクタビアス』
┗第八師団【黄金の盾】を指揮する男性。元老院貴族であるオクタビアス男爵家から騎士団へと入った異端児で、政治家一家に生まれた影響か保守的な考えが目立つ堅物。成り上がりであるラムダを怪訝に思い、実力を測るために決闘を申し込んだが、敗北後はラムダの実力と覚悟を認めて彼の良き理解者となった。妻帯者で、2人の愛娘がいる。親バカ。
『ノナ=メインクーン』
┗第九師団【暗夜夜光】を指揮する猫系亜人種の女性。元々はしがない野盗であったが、王城に侵入した際にフレイムヘイズに捕らえられて、その能力の高さを買った陛下の恩赦で騎士団へと入った。生真面目な性格を装っているが、素の性格は非常に偏屈家。興奮するとネコ語が出現する。ペットは犬。
『テレシア=デスサイズ』
┗第十師団【死せる巨人】を指揮する女性。非常に根暗で不気味な雰囲気を醸しており、彼女の周辺だけは気温が数度下がると噂されている。実は人間と■■の混血であり、母親に『■■■■=デスサイズ』を持つが周囲には秘密にしており、【王の剣】ではぶっちぎりの最高齢。烏を友達として飼っているが、人間の友達は0人。ぼっち。
『レイ=フレイムヘイズ』
┗王立ダモクレス騎士団の全軍司令を務めるエルフ族の女性で、グランティアーゼ王国建国時から王家に仕える生粋の騎士。曲者揃いの騎士団を長年束ねていたせいか性格はやさぐれており、プライベートでは酒と煙草に溺れている自堕落な人物。エンシェント兄妹の世話をラムダに押し付けたいと考えている。
【その他】
『ヴィンセント=エトワール=グランティアーゼ』
┗グランティアーゼ王国の現国王で、レティシアの実の父親。優れた為政者として王国を統治し、国民から大きな信頼を得ている。しかし、国民や政治にはそれほど高い関心を持っておらず、現在は古代文明のアーティファクトに執着している。レティシアのお転婆ぶりに頭を抱えている。子どもへのお小遣いは手渡し派。
『ツェーネル=バハムート』
┗王立騎士団第二師団【竜の牙】所属の【竜騎士】でツヴァイの部下。戦闘時のコールサインは『ドラグーン2』。元々はツヴァイの先輩だったが、前団長の引退時にツヴァイを次期団長に推薦した。精神的にまだ未熟なツヴァイを叱咤激励する場面が多く、彼女の精神安定剤の役割を果たしている。『ツヴァイファンクラブ』の会員番号2番で、会員番号1番のウィンターとは喫茶店でツヴァイについて語り合う仲。
『シリカ=アルテリオン』
┗ラムダ邸のメイドとして働く『竜人』の少女。【死の商人】によって奴隷として売られそうになった所をラムダに救われ、彼に恩を返す為にシャルロットに申し出てメイドになった。同じメイドであるコレットの事を内心見下している。




