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遺伝子レベルの鬱が騒ぐんだ。

作者: なな

虚しい日々と一本線上を歩く僕


木々はくすみ


水滴は闇の色


最果てにあるのはディストピア


助けを求めるとガラスが割れ


身近な少女は肉塊となった


雨雲が現れ


僕の歩む道は重油に塗れ


汚れと化す


マリア様の元へ向かいたい


光の方へ


他者を傷付けた狂気的な思考と


地獄の世界を見た僕は


金や命より尊い存在を探した


そして


魂は荒む


出口は見えない


履き慣れたスニーカーにすら血が滲み


歯を食いしばれば


悲しみに満たされた


雨音と


遠くから聞こえる現実が


過去と未来の辛さを思い出させ


僕を歪ませる


空っぽな運命


何もこなせない


死神が笑っている


鋭く光る刃が


僕を睨み


悪夢を与えれば


獣でさえ寄り付かない道へ


薄暗い洞窟の中に入ると


聖母はおろか


自然の領域ではなかった


その瞬間


過ちを悟る


僕の体は淀んだ空気に触れ


細胞はますます腐り


食事も取れなくなった


歩いているのか


眠っているのか


死んでいるのか


記憶が混濁する


下を見れば


優しさのない岩が広がり


上を向くと


押し潰されそうになった


声が出ない


洞窟はより窮屈になる


ノスタルジアにかられた


爽やかな風で踊る草原


近所に住む可愛い年上の女の子


暖かいベッド


優しい愛犬


母の手料理


残された良き思い出の数々から


殺意を感じ


夏の葉が枯れるように


落ちてしまいたくなった


やがて


歩みは止まり


灯りのない空間で


僕はメランコリーに恋をした

先日、心療内科で重度のうつ病だと診断されました。

「魔女世紀鬱型惑星処女」もそうなんですが、時々、こういうのを書きたくなっちゃいます。

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