第二問 解答と解説
A:4.晴れたら昼から屋外でBBQ
はい。ということで、正解は4番でした。正解者に拍手。
では解説です。肝は最も感染リスクの低いもの、ということです。
正直申し上げてどれもオススメ出来ないものです。が、それでも敢えて実行するとすれば、私はBBQが良いと思います。理由は晴れた昼の屋外だからです。屋外であれば換気など考える必要もなく、三密が重なることはないのです。
三密、というキーワードが叫ばれたのはいつからだったか。二月下旬か三月に入ってからか、今では三密はどれもならないようにと考えている方が多いと私は感じていますが、当初は三密が重ならないように、と言われていたのを覚えていらっしゃるでしょうか。
「クラスターが発生したところは全て三密の重なったところだった」というのが厚労省の話だったと記憶しています。
そう。つまり三密に関して言えば、重ならなければ良い、ということになるのです。そんな、なんか危ない感じがするじゃないか、と思う方もいらっしゃるでしょう。なので前提として、原理的な観点から三密を見てみるとします。
三密とは、
・換気されていない密閉空間
・人の密集した所
・緊密な距離でのマスク無しでの会話
ですね。この内、一つ目と二つ目はエアロゾル感染予防に当たります。三つ目は飛沫感染と接触感染防止。このことは確か、以前書かせていただいたかと思います。詳しくはそちらを確認していただくとして。
つまり、屋外であればまず「換気されていない密閉空間」から成立しないことになる。エアロゾル感染の可能性がほぼない、これが第一の理由です。
第二の理由は、晴れているということ。屋根のある箇所でない限り、BBQは晴れた日にすると思いますが、晴れているということは当然、太陽も眩しく輝いているということ。これも以前書かせていただきましたが、太陽光条件下ではコロナウイルスは数分で不活化するとされています。御天道様、万々歳ですね。
以上のことから今回の問題では、最も感染リスクの低いものはBBQということになります。
因みに、今回の選択肢は上から順に、私が思う感染リスクの高い順番で並んでいます。なので、次にリスクの低いものはボウリングです。
ボウリング場は基本的に屋内で、そういう意味では確かにリスクはあるのですが、スポーツを行う場所では換気量が通常より多いと思われます。実際に調査したわけではありませんが、運動した結果酸欠になっては困ると思うので。
あと更に言えばボウリングはマスクをしながら、あるいはある程度距離をとって楽しむことができます。そういう点を考慮しての二番手です。
ワースト2はカラオケと居酒屋。これらは現在、実際にクラスターの発生がニュースになっていると思います。理由はそれぞれ以下の通り。
カラオケの場合、基本的に狭い部屋に複数人が入り、マイクを使い回して、しかもフィーバーします。ノリに乗れば大興奮です。それぞれの個室は防音性の高さが求められるでしょうから、換気量も普通か、建築基準法の規定ギリギリくらいかな。エアロゾルの発生が心配されます。
そこでマイクへ唾を吐きかける行為に出、挙句それを使い回します。一人でも感染者がいれば感染らないわけがない。
また、マイクの消毒についても少し怖いと思います。店員さんはきっと一生懸命消毒を行ってくださっていると思いますが、専門知識のない方の、口元へ持っていく機械の消毒をどこまで信用すべきなのでしょう。
マイク内に残った飛沫粒子がエアロゾル化して、息継ぎの度にマスク越しにも口から入ってくる。専門家監修の下消毒を行っていると明言しているなら良いのでしょうが、そうでもなければ私は怖いと感じます。
あと居酒屋ですが、ここはヤバイですね。居酒屋ヤバイ。
お酒を飲むにはマスクを外さないといけません。そしてこれはBBQにも言えることですが、お酒が入ると人は声が大きくなる傾向にある。飛沫、飛沫です。それが肴や他の人のお酒に入る。お酒にはアルコールが含まれていますが、残念なことに濃度が低い。消毒効果は心許ない。
これが店内のあちこちで起こる。外は夜、太陽光の恩恵もありません。更に屋内。換気はされているでしょうが、果たして感染リスクをゼロに近付ける程なのか。
これでクラスターが発生しない方がおかしいと思います。夜の街という、ちょっと艶やかな感じのするカテゴリーで日々感染が確認されているのは、もう必定ですね。