第一問 解答と解説
A:2.空気中のウイルスを吸わないように
はい、というわけで、正しくないマスクの使用目的は2番でした。正解者に拍手。ちょっと簡単すぎましたかもしれませんが、まずは身近で基本的なところから、ということで。
では解説です。マスクにはいくつか種類があります。布マスクや不織布マスク、不織布マスクの中でもN95高性能マスクまで。
このN95マスクというものは0.3μmまでの粒子を95%捕集する、つまりシャットアウト出来る性能を持つものを言うそうです。すごいですね。目に見えませんね。
因みに新型コロナウイルスは100nmだそうです。nmはμmの千分の一の大きさなので、換算するとコロナウイルスは0.1μmということになります。ツーツーでしたね。
しかし、新型コロナウイルスは空気中での乾燥状態、つまり空気感染はしないと言われています。
(こないだ空気感染もするんじゃないかという研究者が多数いる、という記事を読みました。しかし空気感染が起こるにしては国内の感染者数が少な過ぎるようにも感じます。実際、クラスターが発生するのは三密が重なったところとされていますし、空気感染についてはとりあえず、正確な情報が出るまで頭の端に置いておく程度で良いと思います。)
問題になるのはエアロゾル感染。飛沫が乾燥せず、微細な粒子になって飛び回るアレです。これについては不織布に詳しいという元某大学教授様の書かれた記事を読ませていただき勉強したのですが、エアロゾルについてはN 95マスクで防げる可能性がある、とのことでした。しかしあくまで可能性であり、検証した結果というわけでもないので、その性能をあまり過信しない方が良いと思います。
マスクしているから大丈夫、というよりは三密の重なる箇所を避ける方が良いかと。
なので正しくない使用目的は2番でした。1番は三月、四月ごろにもニュース等で度々言われていたことですね。3番もそう。唾は布マスクでもしっかり受け止めてくれます。4番はまぁ、周りの雰囲気です。こういうのはあまり好きではないのですが、付けてないと白い目で見られるので付けときましょうという、アレです。使用目的としてはある意味正しいということで。
てなわけで、明日は具体的な三密の問題です。次も張り切っていきましょー。
あと余談ですが、先日朝日新聞が布マスクは100%、不織布マスクは50%ウイルスが貫通するという検証記事を発信していました。不織布マスクでも付け方によっては100%の貫通になりうる、とあったと思いますが、これは検証するまでもないという結果ですね。