スカートモンスター略してスーモ
騒がしい日々に騒がしい日々に
思いつく限り騒がしい日々を
騒がしい夜に騒がしい前に
騒がしい日々をほら
騒がしくしたいたくて騒がしい日々も
騒がしい日々とかで溶かすから
騒がしくないよいつか日が昇るまで騒がしくしよう
このは「今夜の勝負は〜♬退くに退けない譲れはしない♪」
生徒A「忘れないのー♩二人の陽だまりは〜♫」
生徒B「死にたい死にたい僕はなんで死ねない」
あさひ「……」
(なんで私カラオケにいるの)
ーーーーーーー遡ること数時間前ーーーーーーーーー
学校にて。放課後ナウ
このは「ねえねえみた!?昨日のフィルダースチョイスのハンバーガー師匠!」
生徒B「みたみた!あれ面白かったよな!」
生徒A「あの決勝での持ちネタ!」
ハンバーガー師匠
「やぁ!こんにちは!ハンバーガー師匠だよ!
今夜は早速鉄板ネタ!いっちゃいましょう!
まずはその前に軽くハンバーガー4個分くらいから!
師匠ね、うれしくなるとついやっちゃうんだ!」
あさひ(見てないから分からん…)
生徒C(同じく…)
あさひ(こいつ直接脳内に!?)
生徒B「あーでも今週の逃げるし恥だし役立たず面白かったよねー!」
このは「それ!高浜くんかっこよかったよねー!」
あさひ(話変わりすぎだろ!)
生徒A「いやもうめっちゃかっこよかったー!」
生徒C「それなー!」
あさひ(さてはお前みてないだろ)
生徒C(こいつ…!)
生徒A「生徒Cの推しのシーンどこよ!」
あさひ(推しのシーンって何?)
生徒C「あ、えーっと…(助けてくれ!あさひ!)」
あさひ(いや無理だろ!私も見てないんだから!)
生徒C(なんでみてないんだよ!視聴率135%の超人気ドラマだぞ!?)
あさひ(なんで100%超えてんだよ!そんなこと言ったらお前はどうなんだこの非国民!)
生徒C(お前が言うな!と、とにかくどうすればいいの!?)
あさひ(そ、そうだな…無難なの言えばいいんじゃない?例えば主人公が悩んでるシーンが、とか)
生徒C(なんかちょっとキモい気もするけど分かった!)
この間、実に0.3秒である
生徒C「主人公が悩んでるシーンかなー」
生徒B「おー通だなー。」
あさひ(通なんだ)
このは「あの主人公の高浜君が歌うことに絶望して悩みに悩み抜いた挙句に性転換するシーンよかったよねー」
あさひ(なにその謎展開!?逆に興味湧いてきた!)
生徒A「あー、あそこなー。私は高浜君が性転換してしまった後海で子供の頃好きだった歌を歌うシーンがたまらなく好き!」
生徒B「それな!」
あさひ(後悔すんのかよ)
生徒A「あー歌歌いたくなってきたー」
このは「それなー」
生徒C「じ、じゃあカラオケでもいく?」
生徒B「よし、いくか!あさひも行くだろ?」
あさひ「う、うーん……うん。」
生徒A「なんだその微妙な返事」
あさひ「ゔーーーーーーーーん、ゔン!!!!!!!!!」
生徒A「そういうことちゃうねん」
ーーーーーーーーーーカラオケーーーーーーーーーー
このは「たとえ火の中水の中草の中森の中 スカスカスカスカスカスカスカスカートの中」
あさひ「性欲が凄い」
生徒A「キャー!」
あさひ「お前がいうんかよ」
このは「君が代は 千代にぃぃぃ やーちーよーに」
あさひ「なんでここで国歌歌うの?」
生徒B「いるよなカラオケで君が代歌う奴」
あさひ「いるんだ」
生徒C「太鼓のマニア人だと君が代みたいなリズムのやつフルコンすんの難易度高いんだよな〜」
あさひ「知るかよ」
このは「3曲目いきまーす!」
生徒B「お前しか歌ってないだろ!次私が歌うから貸せよそのマイク」
このは「やめて!私の命より大切なマイクを奪わないで!というか2本あるでしょマイク!それ使ってよ!」
あさひ「その命より大事なマイク店のだからあと2、3時間でおさらばだけどな」
生徒B「片方のマイクはなんか生徒Cが太鼓のマニア人ごっことか言って壁にぶつけて遊んでるから使えないんだよ!」
あさひ(どうみてもそいつからマイク奪えばいいだろ)
生徒C(貴様…我からこのバチを奪う気か?だとしたらバチがあたるぞ)
あさひ(こいつ直接脳内に…!ってかつまんねぇよ)
あさひ「あぁ!私のマイク!」
生徒B「イィッヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ俺の勝ち!なんで負けたか未来永劫考えといてください!生徒B歌いマーーーーーーァァスススス!!!!」
生徒A(マイク持ったら豹変するタイプだ!?)
あさひ(このテンションで歌うとしたら…まさか!?)
生徒B「何を歌うって!?そう!紅だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
生徒A•あさひ•このは「キタァァァァァァァァァァ!!!!!」
このは「カラオケで盛り上がる曲第一位!うまく歌えれば即クラスの人気者!!!!たぶん!」
生徒B「盛り上がっていくぞォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!セイ!ハイ!ハイ!ハイ!
ォォォォオオォォォォォォォォォォォォ⤴︎!!!!!!!!!!
……あれ?」
その他(????)
生徒B「あ、あれ?」
あさひ(あっ…まさか…)
このは(かかったな…)
生徒B「あ、あーいくどぅのっとるうっくばっくゆっどゅごーんあうぇいふろむみー」
生徒A(紅の「罠」に…)
生徒B「あーいふぇるーとまいはーとあちぇ…」
生徒A•あさひ•このは「」
生徒C「きーみーがーぁーよーーーはー10コンボ!」ドッカカドドッカッ
生徒A「…」
あさひ「…」
このは「…」
プルルルールルール←曲の音源
生徒B「…」
生徒C「カカドカカドドッカッカカド」
生徒B「…」ピッ←演奏停止ボタンを押した音
「「「「…………」」」」
あさひ(紅の「罠」…それは紅をフルで聞いたことがないのにもかかわらず紅のサビの派手なイメージだけでとりあえず選んでしまったが故に起こる悲劇…
冒頭の低いテンション&英文の連続という想像と現実のギャップの狭間に呑み込まれ場を盛り上げるどころか凍らせてしまう驚異のトラップ…)
このは(さらに英文がうまく歌えないともはや地獄…)
生徒A(今まで何人がこの罠の餌食になったことか…紅や、罪深し)
生徒B「…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夜
生徒A「め、めちゃくちゃ歌った…」
あさひ「生徒A、現状の報告を」
生徒A「はっ、まず喉が重症の者が1名!」
このは「ウ゛タ゛ウ゛ッ゛テ゛イ゛イ゛ヨ゛ネ゛ェ゛ア゛サ゛ヒ゛チ゛ャ゛ン゛」←ガラガラ
生徒A「精神的に重症の者が1名!」
生徒B「しにたいしにたいぼくはなんでしにたい」
生徒A「そして頭が重症の者が1名!」
生徒C「くぅぅぅぅぅぅぅぅぅうれなぃぃぃぃぃぃに」ドッカドドカドッカカドカ
生徒A「以上3名!いずれも重症です!」
あさひ「うむわかった、手遅れだな。」
生徒A「あっ、それと…」
あさひ「?」
生徒A「財布の中身が重症の者が1名!用事を思い出しましたので至急直行します!」ダッ
あさひ「逃すか!」ダッ
生徒A「逃亡はセクシーにやるべきだッ!」
あさひ「小泉やめろ!つか逃げんな!」
夜に駆ける
ふしぎなポケット
ポケットのなかにはビスケットがひとつ
ポケットをたたくとビスケットがふたつ
もひとつたたくとビスケットが4つ
じゃああなたが付き合ってる彼女は何人いるのよ