1章〜戦闘前②〜
お待たせしました!
このパートが終われば戦闘シーンに移ります!
「では、我々はここまでだ。幸運を祈る。」
センスィスは彼にそう言った。現在彼らは、学園内にある闘技場の待機所にいた。ここから出ればもう闘技場のバトルステージに出れる。
「僕たちは観客席から応援しているから、頑張って勝ってね!」
ゼルフは、本気なのか本気じゃないのかよくわからない応援をした。
「はい、全力で相手します。あと…」
「ん?何んだ、どうした?」
少年の歯切れの悪そうな声に理事長は聞いてきた。
「グネヴィアさんは、どんなフルノーツを使うのですか?」
少年は質問した。しかし、返ってきた答えは少年の期待していたものではなかった。
「それは…自分の目で確かめて見ろ。」
「え!?何でですか!?」
少年は戸惑った。なんの前情報も無しにやることになってしまったからだ。
「そっちの方が私的に面白い。」
「僕的には不安要素しかないんですが。校長先生もなんか言ってくださいよ。」
「諦めてくれ、僕も姉さんを止められないんだ。」
「そんなーー!」
「まぁ、安心しろ屍ぐらい拾っといてやる。それじゃあ今度こそ幸運を祈る。」
「え!ちょっとまっ…」
少年が言い終わる前にセンスィスはゼルフの転移魔法と共にどこかに言ってしまった。
『くぅーん?』
肩に乗っていた子狐が不思議そうに首を傾げた。
「…大丈夫だよ、妲己。今日もよろしくね。」
妲己と呼ばれた狐はそれに返事するかのように『くぅーん!』と鳴いた。その様子に少年はクスっと、笑った。
「………さて、行こう。」
そう言い少年はバトルステージに移動した。
見てくださりありがとうございます。
次回〔1章〜戦闘①〜〕(仮)