1章〜ひと悶着〜
1章の2話目です。
真のヒロインが登場です!
「待ってください!理事長ついでに校長!」
ノックもせずに勢いよく開けられたドアから少年と同じぐらいの身長の少女が入ってきた。その少女は赤髪を後ろでツインテールにし、ゼラルド学園の制服を身に纏っていた。そして、背後から炎が出てそうな雰囲気をかもし出していた。そこから察するに怒っている。
そんな様子を見たセンスィスとゼルフは「「はぁー」」と、ため息をついていた。
「グネヴィア、入ってくるときはノックをして断りを言って入るのが常識なのだが…」
「センスィス理事長!今は、そんなことを言っている暇はありません!」
センスィスの言葉にまったくもって聞く耳を持たないグネヴィアと呼ばれた少女はセンスィスとゼルフの前に立っていた少年に指を刺した。
「どういうことですか!?この学園にこのような汚らわしい男子を何故転入させようとするんですか!?」
グネヴィアは、訴えるかのように理事長の前ににある机を乗り上げていた。そして、少年はというとフードで見えてはいないが状況をまったくもって整理できていなかった。
「グネヴィアさん、落ち着いt」
「校長はおまけなので黙っといてください!」
校長が落ち着かせようとしたら逆に反論された。流石の校長もこれには黙ることにした。
「はぁー、それじゃあグネヴィア、君はどうすれば彼の事を認めてくれるんだ。」
「いいえ!男という時点で認めません!」
断固として拒否してくるグネヴィアにため息をもらしたセンスィスは(どうしたものか。)と考え、ある1つの考えにたどり着く。
「グネヴィア、お前はこの男を断固として認めないんだな。」
「えぇ。絶対に認めません!」
「それでは、こいつと勝負しろ。」
そう言った瞬間、一瞬時が止まったかのようになりこの場にいた全員固まった。しかし、その静寂は長く続かずグネヴィアが我に返り理事長に疑問をぶつけた。
「どうして、そんな発想になるんですか!」
「君は家柄上トップにたっていなきゃいけない。そう考え、もし仮に君が負けた場合認めざるおえないだろ。それとも君は男に負けるのが怖いのか?」
センスィスはその顔をニヤニヤさせながら理由を言った。その顔を見てゼルフと少年は嫌な感じになった。見事にそれは的中し、その言葉と顔にムカついたのか顔が赤くなっていき沸点に達したのかヤケになったのか言い放った。
「わかりました!それでやりましょう!私が勝ったらこいつの転入を無しに、こいつがもし勝ったら転入を認めます!」
「そうかそうか!やってくれるんだな!」
センスィスのその顔は清々しいほどに笑顔だった。
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次回〔1章〜戦闘①〜〕(仮)です!