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文化祭二日目

更新しました。

宜しくお願いします。


 文化祭二日目、俺は一城さんと一緒に文化祭を回る為集合場所に向かっていた。

 昨日、俺は佑真達と回る中、常に男子生徒に監視されていたことを踏まえて事前に監視を撒いておいた。


「悪い、待たせた」


 俺は一城さんに声をかける。


「大丈夫ですよ。早く回りましょう!!」 


 俺は一城さんに手を引かれて歩き始めた。


「これなんてどうですか?」


 一城さんは嬉々とした表情でお化け屋敷を指差す。

 

「へ~、一城さんこういうの好きなんだ・・・・・・」


 俺は冷静な振りをしながら呟く。

 俺は暗いところがあまり好きではない。

 というかこういうのは嫌いだ。逃げていいかな?


「はい!!こういうの大好きなんです!!行きましょう!!」


 だが、恐怖心も一城さんの笑顔には勝てなかった。




 

「結構リアルだな~」


 俺は必死に平静を装いながら声をだす。

 内心ビクビク物である。

 心音が聞こえていないか不安になるレベルだ。


「かなり作り込んでますね」


 一城さんも内装の一つ一つを見ながら呟く。


「ヽ(;゜;Д;゜;; )ギャァァァ」


 何か冷たいものが頬に触れる。

 俺は言葉が顔文字になってしまうほどの悲鳴をあげる。


「・・・・・・」


 一城さんは何やら視線を向けてくるがそんなことにはかまっていられない。


 再び何かが触れる。


「ヽ(; ゜д゜)ノ ビクッ」


 もう言葉にならない。


「もしかしてこういうの苦手でした?」


「( ゜д゜)ハッ!」


 我に変える。


「((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル」


 だが、直ぐに元に戻る。

 何かが体の近くを通過したのを感じて全身が震え上がる。


「大丈夫ですか?」


「ダメです」


 俺は素直に答える。

 もう限界だ。


「早く出ちゃいましょう。腕に掴まってください」


 俺は羞恥心も忘れ彼女の腕にしがみつく。


 この後、俺は一城さんに連れられて何とか外に出ることが出来た。


「ごめんなさい。私が無理矢理連れて行ったせいで・・・・・・」


 一城さんは暗い表情で呟く。

 

「いや、大丈夫。劇まで時間も少ないしご飯食べに行こう」

 

 俺は言いながら一城さんの手を引き歩きだす。

 階を跨ぎ一階に移動すると、多くの食品団体が営業していた。


「どれにしますか?」


 一城さんは明るい声で尋ねてくる。


「じゃあ・・・・・・」


 

 買ったものを食べ終え、まだ誰もいない教室に戻っていた。


「最後に練習相手してもらってもいいですか?」


 一城さんは遠慮がちに呟く。


「喜んで」


 俺は笑顔で答え今まで行ってきたことと同じ事を確認していく。


「劇、見ててください!!」


「わかった。一日目頑張ってこいよ」


「はい!!」


 

☆☆☆


「疲れた~」


 一城さんが伸びをしながら呟く。

 劇の終了後、一城さんは衣装姿のまま教室で休んでいた。

 特にハプニングも無く無事演劇は終了した。

 一日目の集計結果は全体四位。

 なかなかの結果だろう。


「お疲れ様」


 俺は彼女の頬に買ってきたペットボトルを触れさせる。

 彼女は体を小さくピクリとした後、気持ちいいのかペットボトルを受け取らない。


「ごめん、ありがとう」


 一城さんは普段の敬語口調ではなく砕けた口調で告げる。

 疲れの為か気が抜けていたのだろう。


「俺はその口調の方が好きだな」


 俺は思ったことを口にする。


「あ、これは・・・・・・」


「いいよそのままで。そっちの方が喋りやすい」


 俺は一城さんの言葉を遮る。


「わかった。でも、やっぱり鈴音ちゃんとは兄妹なんだね」


 一城さんは微笑みながらそんなことを言い出す。


「え?何で鈴音?」


「鈴音ちゃん、旅行の時に私がこの口調で喋ったら同じようなこと言われたんだよね」


 へぇ~、途中から仲がよくなったとは思っていたがそれが理由かもな。


「ねぇ、澪君。私も敬語はやめるから、名前で呼んでね」


 一城さんはウインクして去っていく。


「え?は?ちょ、まって、一城さん?」


 俺は名前(澪君)呼びと名前呼びで呼んでほしいという二つの情報によって混乱状態に陥る。


「美姫だよ」


 一城さんはこちらを振り向き、イタズラっぽい笑顔を浮かべながら告げる。

 

「え、待って」


「やだ」


「あー、もう」


「早く呼んで欲しいな澪君」


「美姫・・・・・・さん」 


 俺は勇気を振り絞って名前を呼ぶ。

 美姫と発音した直後恥ずかしくなってしまってさんを付けてしまう。


「うん、ありがとう。澪君、大好きだよ」


 一城さんはそう言って走り去っていく。

 彼女の花が咲くような笑顔にドキリとしてしまった。

 演劇(お姫様役)の衣装を着ていたからだろうか、普段よりも可愛いくて綺麗だと感じた。

 俺は痛いほどドキドキしている胸を押さえながら走っていく彼女の背中を見つめていた。





 そして、文化祭二日目は終わり、最終日を迎えた。

 

 

 

最近の投稿を見直して酷い文を書いていたなと落ち込む今日この頃、作者はあることを考え始めました。

 毎日投稿止めようかな?

初めは頭の中に構成がある状態で書いていたので毎日更新でも書けていたのですがかなり前、体育祭を越えた頃から考えながら書いている状態となってしまいました。

 その為、話が纏まっていないまま投稿してしまった話もあり(言い訳)、一度落ち着いて展開を考えてから書くために毎日更新を止めようかと考えております。 

 とここまで作者の考えを書かせていただいたのですが、しばらくは毎日更新を続けるつもりですので見守っていただければと思います。

 長文失礼致しました。


次の更新は明日を予定しております。

宜しくお願いいたします。


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