嫌な予測
更新しました。
宜しくお願いいたします。
「今日もありがとうございました」
補習最終日、今日も補習後一城さんと劇の練習を行っていた。
「お疲れ、ほい」
俺は言葉を返すしながら飲み物を投げる。
「あ、ありがとうございます」
一城さんは慌てて受けとる。
「俺、補習今日までなんだけどこれから練習どうする?」
俺は一城さんに尋ねる。
「私、明後日から旅行でお盆終わりまで帰って来れないんです。ごめんなさい」
一城さんは申し訳無さそうに謝る。
「了~解。それじゃあ、旅行から帰って来たら連絡くれよ」
「はい」
「それじゃあ帰ろう」
言って教室を出るため荷物を整理する。
「しばらく会えないのか」
一城さんが小声で何か呟く。
だが、ボソボソと喋ったので何を言ったのかわからなかった。
☆☆☆
「それじゃあ、また今度。旅行気をつけてな」
「はい。ありがとうございました。帰ってきたら連絡するんで」
彼女は言うと走り去っていった。
「それじゃあ、鈴音は・・・・・・」
俺はまたファミレスで待たせている妹に連絡するためスマホを開く。
二人で出掛けたあの日以降、着けて来ていた人物のことが気になったため出来るだけ二人で行動するように心がけていた。
今日は中学の友達と遊びに行くということだったので終った後はファミレスで待ってもらうように伝えていた。
「っつ!!」
俺はスマホの画面を見て迷わず走りだした。
スマホの画面には
『遅そうだから先に帰ってる』
と連絡が来ていた。
俺の気にしすぎだったならいいのだがもし、もし仮に鈴音の身に何かあったら、そう考えるといてもたってもいられず走りだした。
しばらく走り、家に近づいてきた。
ここまで来て鈴音に会わないなら先に帰ったのだろう。
そう、思ったとき、
「やめて、やめてください。誰か助けて」
誰かの悲鳴に似た声が聞こえた。
そして、声の主は間違い無く妹の、鈴音の声だった。
俺は恐れていたことが起きていることを理解し声の聞こえた方向へと向かう。
そこには、男性に手を捕まれ身動きを封じられた妹の姿があった。
夏コミ二日目行った方々お疲れさまでした。
夏コミ三日目に挑む方々体調にお気をつけてご参加していただければと思います。
次話は明日更新の予定です。




