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体育祭一日目~午前の部~

更新遅くなってしまい申し訳ございません。

昨日の午後、熱中症&風邪でダウンしてしまい投稿することが出来ませんでした。

情けない限りです。




 遂に体育祭初日を迎えた。

 

 俺達は教室に集まり体育祭前最後の集会を行っていた。


「みんな、二週間という短い練習期間の中でよく頑張ってきたと思う。今日は今までやってきたことを出しきり全力で楽しもう。もちろん狙うは優勝だ!!」


「「「「おーーーー!!」」」」


 クラスで二番目のイケメンにして次期サッカー部レギュラーの加藤駿介(かとうしゅんすけ)の声にクラス全員が応える。


「澪、君は明日のことがあるんだから今日は無理をしないでよ。澪は負けず嫌いだから・・・・・・」


 佑真は俺へと近づいてきて周りにいる人達に聞こえない小さな声で告げる。


「わかってる。ありがとうな。今日は程々にするよ」


 心配してくれた親友に礼を告げると俺は少し外すと言ってとある場所へと向かう。


「よう。遅いじゃないか。逃げたかと思ったぜ」


「主役は遅れて来るもんだろ?」


 俺は呼び出した人物に挑発気味に答える。

 呼び出した人物は俺に一城さんの件で勝負をかけてきた金本誠(かねもとまこと)だった。

 

「で、いちいち呼び出してなんの用だよ?」


 苛立ちを隠すことなく金本へと問う。


「ああ。今の内に一城さんとの残り少ない時間を楽しんでおけと言おうと思ってな」


「お前の方こそ負けた時の言い訳を考えておくんだな。お前なんかに俺の事を好き勝手言われたくないんでな」


 俺は彼へと静かに告げその場を後にする。


 ☆☆☆

 

 体育祭前日俺は一城さんに呼び出されていた。


「篠原君、勝手に勝負を受けちゃってごめんなさい」


「気にするなって。唯の方が強引に話を進めてたし・・・・・・」


 俺はあのときの唯の事を思い出しながら苦笑いを浮かべる。


「私も同罪だよ。私には唯ちゃん程の勇気を持ってなかったから」 


 俺は彼女の悲しげな表情に何も言えなくなった。


「明後日の勝負で篠原君にお願いがあるの・・・・・・」


 図々しいかもしれないけどと彼女は付け加える。


「別にいいって。で、お願いって?」


「あなた自身の為に勝って欲しいの。篠原君は色んな事を言われても耐えてた。でも、そんなの良くないよ。私が言えることではないと思う。だけど、篠原君には自分の為に戦って欲しい。」


 彼女は言い終えると俺の顔を見つめ、俺の言葉を待つ。


「わかった。俺の為に勝つよ。そして一城さんのためにも」

 

 俺は彼女に自分の思いを告げ彼女の元を去ったのだった。


 ☆☆☆


「自分の為にか・・・・・・」


「お、宮内さんだ。応援してあげなよ澪」


 俺の呟き声は佑真には聞こえていなかったみたいだ。

 走っている唯の事を見ていた。


 体育祭が始まってから既に二時間以上が経ち、午前中の最終種目であるクラスリレーが行われていた。


 ちなみに俺が唯一出る個人種目の徒競走は六人中三位という可も不可もない成績だった。

 言い訳をするなら一緒に走ったやつらは全員が運動部。

しかも、陸上部と野球部だけ。 

こっちは帰宅部だ。一位になれる訳がない。

 まあ、俺のことは置いといて、クラスリレーでは現在内のクラスは四位だ。

 予選は一位で通過しており、この試合の一位が優勝という事になる。


「「「「宮内さん頑張ってーー」」」」


 クラスの女子が現在走っている唯を応援する。

 唯は声援に応えるよう力強く走り徐々に前を走っている人と距離を詰めていく。


「「「「キャアーーーー」」」」


 唯が抜いた瞬間歓声が上がる。


 唯は更に二位との差を縮めて行く。


「宮内さん行けるよ。頑張って!!」


「唯、行けー」


 俺と佑真はそれぞれ声援を送る。


 唯は二位の生徒を抜くまであと少しというところまで迫るが抜くことは出来ず次の者へとバトンを渡す。


「凄いね、半周近く差があったでしょ・・・・・・」


「そうだな、さすがだな唯は」 


 俺は佑真に言葉を返す。

 唯がバトンを受け取った時には三位の人との差は半周近くあった。

 しかし、唯は一気に追い上げ三分の二が終わる頃には追い抜き、バトンの受け渡し地点近くでは二位のクラスとの差は数メートルになっていた。


「「「「頑張ってーー」」」」


 女子達は走っている男子に声援を送るが徐々に二位との差が開いていく。


 そして、順位は変わらず差だけが開きバトンは一城さんへと渡った。


「「「「一城さん、頑張ってーーーーー」」」」


 再び女子達は声援を送る。


 一城さんはあっという間に二位の生徒を抜かす。

 さらに、かなり差が空いていた一位のクラスとの差も縮めて行き、抜いた。



「「「「キャアーーーーーー」」」」


 女子達が黄色い声をあげ、


「「「「ウォーーーーーー」」」」

 

 男子達は野太い声をあげていた。


 四位からの逆転だ。

 盛り上がる気持ちは分かる。


「「「「加藤君、行けーーー」」」」


 バトンはアンカーの加藤へと渡る。

 加藤は一位との差を開いていき、見事一位でゴールをくぐった。


「「「「キャアーーーー」」」」


 また、女子が歓声を上げる。




 こうして、一日目の午前の部は俺達のクラスが他のクラスに圧倒的なまでの差をつけ一位で終えることが出来た。

遂に体育祭が始まりました。

普段の倍近くの文量となりました(笑)

次回が午後の部でその次に二日目の勝負かな?と思ってますが上手く書ければ次の話で勝負に入れるかなと思います。


ここで言い訳、謝罪、お願いを・・・

 自分はサッカーは嗜んだ程度なので色々と未熟な部分があると思いますというかあります。(ポジションでの改稿前のフォーメーションなど)

 ですが、精一杯書いて行くので暖かく見守っていただければと思います。

 また、サッカーパートでおかしな部分がございましたらコメントいただけると嬉しいです。

 出来る限りおかしな点は改稿して行くつもりですのでご協力いただければと思います。

長くなってしまい申し訳ございませんでした。


読んでくださりありがとうございます。

次話は明日投稿できると思います。

宜しくお願いいたします。

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