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二人の姿


 まず先に向かったのは唯が練習しているテニスコートだった。


「なんかスゲーな」


 視線の先では男子生徒が群がっていたのだ。


「「「「見える、見える、見えないーーー」」」」


 男子生徒(バカ)達がテニスをしている女子のスカートへと視線を送っていた・・・・・・


 唯はどこだ?

 

 周囲を探すと、ベンチで休んでいる彼女の姿が目に入った。

 汗で湿ったウェアに上気した頬。

 なんかもう色々ヤバかった。


 今日朝から俺のテンションおかしくないか?


 自分に問いかけながら彼女を見つめていると丁度こちらに視線を向けた唯と目が合う。


「見に来てくれたんだ」


 唯はこちらへと走りよって来ると満面の笑顔で言ってくる。


「俺達の方は練習終わったからな・・・・・・」


「ゆいー、練習始めるよ~」 


「今いく。澪、練習見ていってね」


 一緒に練習していたらしい女子生徒に呼ばれコートへと向かう。

 その声が響いた瞬間唯に視線が集まるのを感じた。

 周りにいる一部男子生徒からの殺気の籠った視線に耐えながら唯の練習を見守った。 

 やはり唯もモテテいるんだなぁと思いながら・・・・・・


 あと、俺に殺気送ってる暇があるなら唯の事見たほうがいいだろお前ら・・・・・・



☆☆☆


 唯が練習を始めてから暫くして終わりテニスコートを後にして体育館へと向かっていた。

 

 男子生徒の視線に耐えられなくなったためだ・・・・・・


「こっちも凄いな・・・・・・」


 体育館の入り口を見て思わず呟いていた。

 テニスコートにいた倍程の男子生徒が体育館へと訪れていた。

 入り口には人の壁が出来ておりとても入れる状況ではない。


 夏コミより凄いぞ・・・・・・


 去年の夏コミを思い出し苦笑いを浮かべながら裏口へと向かう。


 裏口にも生徒はいたものの表口程ではなく、練習風景を見ることは出来た。


「ハッ」


 中では練習試合が行われており一城さんがスパイクを決めたところだった。


「「「「うぉーーーー」」」」


 男子生徒達が歓声を上げる中、俺は、彼女の姿に見惚れていた。

 運動をしている彼女は凛々しく、美しいと感じたのだ。


 やっぱり、テンションおかしくないか?


 再び自分に問いかけながら気持ちを整理しながらも彼女から視線を外すことが出来ず試合が終わるまで彼女を見続けた。


 そして、試合が終わり、一城さんに見つかる前に体育館を去った。

 今の彼女と話したら自分の口が何を言い出すかわかったもんじゃなかったから・・・・・・



 この日の夜も再び河川敷でボールと向かい合っていた。

 


 そして二週間が過ぎ体育祭一日目を迎えた。




次から体育祭スタートです。

展開遅くてすいません。


ジャンル別日間ランキングは下がってしまったもののブックマーク、評価ポイントは少しずつですが上がっているので感謝です♪

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