種目決め
7月14日ジャンル別日間ランキング11位にランクインしました。
まさか初投稿でここまで行けるとは思っていませんでした。
これからも頑張っていきたいとおもいます。
とある男子生徒に勝負を申し込まれてからニ日がたった。
俺たちのクラスは丁度、体育祭の種目決めを行っていた。
「とりあえず、一日目の種目を決めていくぞ・・・・・・」
教師の言葉に教室が騒がしくなり始める。
ここでこの学校の体育祭の説明をしたいと思う。
この学校の体育祭はニ日に分けて行われる。
一日目は徒競走、クラスリレー、騎馬戦など体育祭としてメジャーな種目が行われる。
ニ日目はサッカー、バスケ、テニス、バドミントン、バレーボールの五種目が行われる。
そして、各競技、順位事に得点が決められており、合計得点で勝敗が決められる。
クラス対抗のため色分けなどはされないのが残念な点である。
ニ日目に関しては無駄に敷地が大きく、スポーツに力を入れているうちの学校だからこそ出来ることだろう。
「澪、勝手に徒競走に入れられているけどいいのかい?」
佑真の言葉で現在自分の置かれている状況を把握する。
「徒競走?なんで俺が?俺より足の速いやつなんてこのクラスにはいくらでもいるだろ?」
「足の速い人達はクラスリレーまで温存させるらしい」
「そういうことか、ならいいんじゃねぇ?」
「澪がいいなら構わないけど、・・・・・・サッカーの件もあるんだから無理はしないでよ」
佑真には昨日勝負の件を話していた。
そのこともあり彼は気にかけていてくれていたらしい。
「ああ、分かってるよ。ありがとうな」
佑真に礼を告げながら黒板へと視線を向ける。
ニ日目の種目について話し合いが始められたからだ。
「じゃあ、次はサッカーだね。出たい人挙手してもらってもいいかな?」
声が教室に響いた瞬間俺は即座に挙手する。
そして、多くの者がぞろぞろと手を挙げ始める。
サッカーはニ日目の最終競技であり注目されるため多くの者が参加を希望した。
「勝ちに行きたいからサッカー部のやつを優先で入れてもらってもいいか?」
一人のサッカー部の生徒がそんなことを口にする。
「うん。僕はいいと思うよ。他の皆もそれでいいかな?」
そして、多数決によってサッカー部員が優先的に入ることが決定する。
良いことなんだが、だけどな~~
俺は心の中で呟いていた。
勝負に勝つためにはサッカー部員を優先的に入れるしかない。
しかし、出場枠の半分近くが埋められてしまったのだ。
勝負の為にもサッカーに出場したい俺はなんとも言えない感情を抱いていた。
「じゃあ、残りの人はじゃんけんで決めようか」
クラスを仕切る生徒が告げる。
そしてモテたい男達(一部生徒を除く)の戦いが始まった・・・・・・
じゃん拳の結果、俺は見事勝利していた。
他にも佑真を含む数人が出場権を見事勝ち取っていた。
こうして、出場メンバーも決まり体育祭へ向け俺達は動き出した。
読んでいただきありがとうございます。
次話の投稿は明日を予定しています。




