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空が落ちる

作者: 雨月 秋

空の向こう その先に手を伸ばした

ただの冗談と思ってた

いつかは”終わり”が来るってこと

突然告げられた ”世界の終わり”

あの空が落ちてきて飲み込む 僕らの明日


未来 期待 今は 過ぎる

白い 吐息 震えていた

昼の 月も 青の 空も

みんな 消える


空が落ちる その前に、何ができる?

叶わないたられば 僕らはただ立ち尽くしていた

からの頭 「何もかも、どうでもいい」

ただ僕らは生きて 生きて 生き続けたかった

――なんて意味もないのに



「世界は押し付けるだけじゃ成り立たない」

そんなこと、知ってたさ

”昨日”は僕らの味方じゃなかったっけ?

今じゃあ、全部が後悔の根元だ


重い 思い 心 つかえ

希望 無謀 抱えきれない

あの日 あの子 笑顔 理想

沈む 夕日


空が落ちる その前に、何ができる?

壊れてく人々 僕らもどこか狂い出したんだ

嫌な夢と燃やしたアルバム、昔の傷

”やりたかったこと”を”未練”と名付け諦めたんだ

――なんて意味もないのに



認められないことが、怖くて仕方なかった

変われない自分が嫌いだったんだ


明日があるか どこまで走れるか

目に見えているか それに意味があるか

空が落ちようが 世界が終わろうが

そんなのどうだっていいんだ


空が落ちる その前に、手を伸ばした

未来のことなんて知らない 僕は駆け出した

逃避じゃない 諦めじゃない 今が過ぎる

ただそんなものに流されぬように 僕は抗うよ

――なんて意味もないけど

――「どうせ」なんていらない


ありがとうございました。

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