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詩集『實踐』  作者: 高草木喬
3/3

真実

何万の金塊も綺麗な嫁さんも死んでしまへば皆オジャン

  何百メートルのビルディングも地震が一揺れで瓦礫の山

  どんな偉い坊さんもどんな富んだ金持ちもいつかは死ぬ

  みんな最初はサルだったのにてっきり勘違いした現代人

  そのその昔はネズミもどきでそのその昔はプランクトン

  肌の色と生まれた場所でてっきり偉いと困った大勘違い

  同じ場所で生まれ同じ肌の色で同じ言葉でも大大勘違い

  性別も外見も違ったってこれもまたにまた大きな勘違い

  同属同胞さえつい傷付けてしまう人の哀しい無意味な性

  人類は神様が生んだわけじゃないが恨む気持ちも尤もだ

  もしも俺がパウロだったならイスラエルから叫んでたな

  オイオイ神様バカヤロウめ似せて作ったと言うんならば

  神様あなたの精神は実に病気千万だ何故なら我々人類は

  仲間で憎み憎まれ幾千年奪い奪われ幾千年の繰りかえし

これが似てると言うのならば天界それ即ち地上とぞ思う


         神様が

         おるか

     おらぬのかはわからぬが

     たったひとつの真実とは

         我らは

         みんな

         愚か人

         いつか

         狂って

         死んで

         しまう


    茨冠被て様様叫なら虚くんいの

    のをつ神神とびが死し死でくだ



                            嗚呼、神様



    


   こん畜生



       


                             救いやがれ!

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