4話
ブックマーク有難うございます。
進行遅めですが、よろしくお願いしますm(__)m
ざわざわと、騒がしい教室の外、廊下を少し歩き外に出ると、簡易的に作られた喫煙所がある。
日陰になっているとはいえ、蒸し暑い中、タバコを吸ったり、談笑する学生達の姿が見られる。
バスから学生が慌ただしく降り、校舎へと入っていく中、見知った顔が2人近づいてくる。
「よお、佐藤!珍しく早いじゃんか?」
相変わらず声が大きい狩野に、「・・・はよー」眠たげな神田。
「おはよー、寝ないできたからね。」
バイトから帰った後も、色々試していたせいで眠れなかった、まぁ昨日いっぱい気絶したから大丈夫だろう。
「藤原は?」
「教室いるよ。」
4人組の中では唯一、サークルや実行委員などに入っていて、他のグループとも交流がある。
俺も全くないというわけではないが、喫煙所で一緒になったら少し話すくらいか。
教室に入ると同時に、教授もやってきた、特に挨拶もなく講義は始まる。
黒板と授業をしているかのように、退屈な講義は進む。
ノートは真面目に取る、出欠代わりに最後に小テストがでるので仕方ない。
チラチラと斜め前の席の―長椅子なので結構距離はある―女子を見てしまうのは仕方がない。
眼鏡に掛かるブラウンの髪を、無造作に耳に掛ける、板書をするため遠くを見つめ、ほっそりとした顎を少しだけ上に向ける、
綺麗な鼻筋と薄いピンク色の唇が際立ち、絵画のような黄金比を奏でる。
神宮 亜里沙、理系大に現れた奇跡の天使、ミス神鳴大候補No1。
などと、本人非公認のファンクラブがあるらしい・・・。
いつも取り巻きが多くて、未だ話すことすら叶わない。
「ストレートなセミロングより、ゆるふわポニーが似合うと思う」と言うのが、最近のイカした話しかけ方だと思っているんだが、間違っているだろうか?
ちょっと見過ぎたせいか、取り巻きAに睨まれた。
藤原曰く、最近ストーカー被害に遭っていて、ピリピリしてるんだとか。
これは早急にレベ上げしないといけない。
俺の為のフラグが建っているに違いない。
講義が終わり、ラウンジで昼食を摂っていると。
「佐藤君、これコピー取っておいて、来週からのテストの過去問。」
藤原から結構な量の紙束を渡され、「10部ずつよろしくね。」と・・・イイ笑みで言われた。
まぁ次の時間、講義入ってないからいいけどさ。
それにサークルとか入ってないと、過去問も手に入れるの大変なんだよね。
コピーぐらいお安い御用ですよ。
どうもコピー機の蓋は閉める派の佐藤です。
10部ずつとか長すぎ・・・混んでいたラウンジもほとんど残っていない。
それでも、うんざりしながらコピーを続けていると、・・・天使が現れた。
「ストレートよりセミロングな、ゆるふわポニテが至高。」
俺は何を言っているのだ・・・。
急に現れたからついシュミレーションが暴発したらしい。
天使は今まで見せたことのないような、キョトンとした表情をし、クスリと笑う。
「藤原君に佐藤君から、コピーを貰うように言われたのだけど。」
藤原、貴様の奸計か!
「ポニテにしないと、・・・ダメ?」
そう言って、天使は小悪魔な笑顔を向けてきた。




