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私が勇者?!はじめての敵あらわる 3
「わぁ!やっぱりいい眺め!」
山頂に着いたレナは岩に腰掛け、
(いつまでもこの景色があるといいのに。)
と思った。その時、
がさっ
突然木から何かの音がした。
「だっ誰?」
降りてきたのはタコのような足を持つ黒い大きめなモンスターだった。
その時、レナの右手首の球体も光っていた。
でも、気づいてはいない。
「なっなに?」
レナは腰を抜かしてしまった。
「オマエ…勇者ダナ…コロス!!」
モンスターは突然襲ってきた。そこを紫色の矢が助けてくれた。
「ダレダ!?」
(あれがさっきのやつらの親玉か)
少年がさらに矢を放った。
「ギャー!」
モンスターは消えた。
「あ…ああ…。」
あまりに突然のことでレナは泣いてしまった。
「おい!お前まだ覚醒してないのかよ?!そんなんじゃ本当に死ぬぞ!次に会うまでに覚醒しとけよ。」
「待って!あなたは?」
「時は既に短くなっている。待っているからな、レナ。」
「えっ?」
続く