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レナの憂鬱な日 3
「何だか変なものが付いちゃって、どうすればいいのか分からなくて…。」
レナはハンカチを取って母に見せた。
「えっ?」
母は驚いた様子だったが、
「どうして?そんなもの見当たらないけど?」
と返した。
「えっ?」
レナは驚いたが、そうか、と思うと
「ならいいや、お風呂入ってくる。」
「変な子ね。(いつものことだけど)」
そして夕食後、レナは右手首の球体を見ながら
「見える人と見えない人があるのかな?思えば生活の邪魔にはなってないんだよね。本当になんなんだろう?…寝よ。」
眠りに付いたレナは不思議な夢を見た。
「レナ…レナ…」
「誰?」
「あなたは私が任命した勇者、今こそあなたの力を解き放ちなさい。」
「待って!あなたは誰?」
「ああっ!?ゆ、夢?」
時計を見ると朝の7:00だった。
続く