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プロローグ レナの憂鬱な日 1
夏休みに入ってすぐのある日、レナは友達との待ち合わせ場所に行こうとしていた。
その時、
「あれ、何だろう?」
草むらの中に何やら水色の丸い物体が落ちていた。
「何だろう?これ?」
と、次の瞬間その物体が宙に浮いた。
「えっ?!」
そして光を放った。
「きゃあ!?」
そしてその物体はレナの右手首に付いた。
「ど、どうなったの?」
レナは自分の右手首を見て、
「ええー!なんなのよ~!」
腕をブンブンとふるがとれる気配はない。
「とっ取れない…。」
待ち合わせの時間ももう少ない。
レナは溜め息をつきながら自分のカバンからハンカチを出し、巻き付けた。
「とりあえず、これでいいか。」
続く