横浜人形の家「たたかいと人形」「魔法少女の軌跡」及び常設展示を訪れて
(一)思い出の人形たち
これまでも色々な所に書いたが、私は人形が好きだ。
子供の頃に買ってもらったリカちゃん人形やジェニー、シルバニアファミリー(大人になってから対抗商品の『メイプルタウン物語』と判明したが)に始まって、雛祭りの度に父方の祖母宅で飾ってもらった小野小町ら三歌人の段も含む雛人形やトンガリ帽子のお人形が欲しくてオマケ目当てに買い続けたグリコキャラメル(一種のガチャである)など人形に纏わる思い出は多い。
大人になってからも二〇一〇年、二十八歳の時に訪れた上海万博を思い出すと、ドイツのパビリオンの売店で見掛けた民族衣装を着た愛らしい子供の人形(横にすると目が閉じる仕様になっていた)が付いた冷蔵庫用のマグネットを迷った末に買わなかったのだが、未だに軽い後悔を覚える。
その後、大連を訪れた際にはロシア街で民族衣装を纏った愛らしい金髪の女の子人形の付いたキーホルダーを複数入りのビニル袋(一体ずつではなく一山いくらという感じで袋詰めした単位で売られていた)ごと買ったのだが、これも引っ越しの荷物に紛れて行方不明になってしまい、やはり思い出すと微かな痛みを覚える。
母親になってからもリカちゃん人形で遊び始めた子供たちに双子の妹ミキちゃん・マキちゃんにそのお友達のあおいちゃん人形をAmazonで購入したばかりでなく、フリマアプリで私が子供の頃に売っていた金髪巻き毛のみくちゃん・かこちゃん・げんくんの三つ子の赤ちゃん人形も中古で入手した。
これは子供たちのためというより自分が欲しいから買ったのだという自覚はある。
三つ子の赤ちゃん人形は私が母親になってチェックするようになってからも二回リニューアルしているが、一番可愛らしく感じるのはやはり自分が子供の頃に売っていた金髪巻き毛のバージョンであり、中古で買ったことに後悔はない。
そんなわけで古い人形が展示される「横浜人形の家」は訪れた回数はそう多くはないものの好きなスポットである。
そこで開催された「魔法使いサリー」や「ひみつのアッコちゃん」、「セーラームーン」に「プリキュア」といった魔法少女シリーズの玩具を展示する「魔法少女の軌跡」の企画展。
その広告を目にした際に正に自分が子供の頃に持っていた「ひみつのアッコちゃん」の四角いコンパクトが他の玩具と並んで映っており、
「ぜひ行きたい」
と思った。
だが、小学生の娘たちに訊ねても
「別に興味ない」
という反応である。
娘たちからすれば
「私はこんなオモチャ知らないし似たものも持ってない」
「お母さんが観た古いアニメの展覧会でしょ」
という至極無味乾燥な話でしかないのだろう。
そこで、夫が子供たちと一緒に実家に帰るゴールデンウィークの初日に私一人で行くことにした。
当初はこの「魔法少女の軌跡」を人形の家で観てから赤レンガ倉庫のミュシャ展に行こうかとも考えたが、昼食後に夫と子供たちの出る準備を手伝って送り出して軽く片付けをすると午後になってしまい、どちらの展示会も実質は十七時までなので残念だがミュシャ展は諦めて横浜人形の家だけに行くことにした。
現地についてみると「魔法少女の軌跡」の他に「たたかいと人形」というもう一つの企画展があると分かり、観覧料は単独だと前者一二〇〇円、後者七〇〇円だが併せて観る場合は一五〇〇円に割引されるとのことだった。
「どうせだから今日は人形の家をじっくり見よう」
そう思って一五〇〇円払って二枚のチケットを買い、二階の窓口近くの「たたかいと人形」の企画展から観始めた。
(二)企画展「たたかいと人形」
展示室に入った瞬間、一見して狭いスペースで一目で全展示品が見渡せる状態だったので
「いや、これで七〇〇円はボッタクリだろ」
と一五〇〇円で二枚のチケットを買ったことに軽い後悔を覚えた。
だが、一つ一つ見回る内に非常に引き込まれていくのを感じた。
この展示は日本が明治維新から敗戦を迎えるまでの社会において人形がいかに世相を映す鏡だったか、そして人を動かす道具として利用されてきたか、また荒んでいく社会の中で人の心に寄り添って慰めてきたかを伝えている。
個々の人形もそうだが、特に衝撃を受けたのは戦時中の紙芝居についての展示だった。
展示の説明によれば、ナチスドイツで人形劇がプロパガンダに利用されたのに倣って日本でも学生たちが戦争賛美の人形劇を各地で演じるのを当局が主導したとのことだ。
その内の紙芝居「オモチャの出征」の内容が展示されていた。
ヤンチャで小さな男の子の持っているオモチャたち。
ある日、その内の一人である壊れかけの車が男の子の手で持ち去る。
「とうとうお役御免で捨てられるようだ」
と嘆く車。
オモチャ箱に残った他のオモチャたちにも
「明日は我が身だ」
と悲観的な空気が漂う。
しかし、そこに戻ってきた車が喜び勇んで告げる。
「金属を含む私は供出されてお国に役立つのです」
車のオモチャばかりでなく兵隊や飛行機のオモチャも溶かして兵器に使う金属として供出されることになり、
「勝ってくるぞと勇ましく誓って故郷を出たからは手柄立てずに死なれよか」
と当時流行った「露営の歌」を歌いながら出ていく。
後に残ったオモチャの内、それまで空で放置されていた貯金箱には次々(節約で得た)小銭が貯められるようになる。
貯金箱は他のオモチャに告げる。
「車や兵隊や飛行機たちはお国のために出征し、私は貯金箱としてお役に立つようになりました。残った皆さんも銃後の守りとなりましょう」
絵柄は愛らしいだけに、金属として供出されるオモチャたちが晴れがましく描かれているだけにグロテスクさの浮かび上がってくる話である。
車や兵隊や飛行機のオモチャたちに待ち受けているのは溶かされて使い捨ての兵器に姿を変えられる、正にオモチャとしての死である。
それを当のオモチャたちは喜んでいる。そのように描いている。
「国のために死ぬのは無上の喜びである」
そんな寒々しいプロパガンダをこの紙芝居は観る子供に植え付けようとしているのだ。
展示を見る私はそうしたプロパガンダをいたいけな子供たちに刷り込んだ体制がどのような終焉を迎えたか知っている。
だが、もし、この紙芝居が当たり前に子供たちに見せられていた時代に生きていたら
「それはおかしい。溶かされて鉄砲の玉やら大砲やらに変えられるのが幸せなわけがない」
と敢然と声を上げられただろうか。
率直に言って、出来る自信が無いのが余計に恐ろしい。
出征する兵隊と喜んで送り出す少女二人の人形の戦時雛なども三体の人形の表情が晴れがましいだけにグロテスクさが際立つ。
他には満州国時代に日満親善の証として満州国の執政(当時)だった溥儀や学校に贈られた日本人形の一体が印象的であった。
実際には六十体ほど贈られたが、日本敗戦と満州国崩壊の混乱により現存するのはその一体だけだという。
着物は古びているが顔も髪も綺麗に保たれている、あどけない面差しの童女の人形だ。
満州でこの人形は誰の下に贈られ、こうして横浜人形の家に展示されてるまでどのような光景を見てきたのだろうか。
むろん、ラストエンペラー溥儀その人の下に贈られたのならばそれこそ崩壊の混乱で壊されたり持ち去られたりして日の目を見ない可能性が高い。
それでも、憂鬱な目でこの日本人形を見入る孤独な傀儡皇帝と
“満州は良いところと聞いて私もやってきたのに、この立派なお召し物の方はどうして人目のない所ではこんなに悲しそうなのでしょう”
と物言わぬ人形の心の声が響く場面が浮かんでしまう。
兵隊への慰問袋に手作りの人形を入れて贈るということも盛んに行われたようで、女性たちが人形を作って慰問袋に入れる、受け取った兵士がそれを喜ぶという当時にニュース映画もモニターで流されていた。
慰問袋に入れられた箱入りの小さなおかっぱ頭の女の子の人形も展示されていた。
受け取った兵士が無事に生きて日本に帰ったからこそこうして展示されているのだと思うと多少明るい気分になる。
だが、この人形を作った人はどうなったのかは不明であるし、慰問袋に人形を入れた側も受け取った側も命を落とし、贈られた人形もどこか外国の地に朽ち果てたものは多いのだろうと想像すると、やはりやり切れない気持ちになるのだ。
オマケのつもりで見に入った企画展だが、得たものは重かった。
(三)常設展示
次に足を向けた二階の常設展示では世界各国の人形を「アジア」「ヨーロッパ」「アフリカ」といった地域ごとにまとめて展示している。
世界各地の人形は大まかな地域ばかりでなく細かい国の違いも現れていて非常に興味深い。
同じヨーロッパでも他の国は基本は真正面を見据えた表情なのに対してイタリアの人形は流し目でどこか拗ねた面持ちをしていたりアフリカでもジンバブエだけは全てがビーズで編まれた人形だったりする。
ただ、同じ伝統衣装のチョゴリを着ているのに「韓国」「北朝鮮」と飽くまで別な国から来た人形として隣り合って飾られている人形を見ると複雑な気分になる。
付記すると、韓国が男女の人形であるのに対して、北朝鮮は女性の人形一体でしかも韓国の女性人形のシンプルな束髪に対して頭の上部を編んで浮かせるより古風な印象の髪型にしており、たまたま寄贈された人形がそうだったという話かもしれないが、そこに韓国よりも強い北朝鮮の女性への抑圧が浮かび上がる気がして痛ましくなった。
また、京劇の人形など段を分けて華々しく飾られている「中国」の人形たちの隣に「チャイニーズ・タイペイ(台湾)」と一体だけ芭蕉扇を手にした中華服の女性の人形を目にすると、どうにもやり切れない気持ちになる。
ガラスケースの人形たちはリアルタイムで分断されている世界のミニチュアなのだ。
階を上がった先では今度は「ビスクドール」「仕掛け人形」といった人形の形態ごとにその歴史も分かる形で展示していた。
ゼンマイ仕掛けで踊る人形などは展示してある実物は静止したままだが、代わりにモニターでその人形が稼働する様子を映した動画を仕掛けの説明を付けて流している。
個人的にはピエロが手紙を書きながらウトウトして、また目を覚まして傍らのランプを点け直して手紙の続きに取り掛かる仕掛けの人形に目を引かれた。
単純に仕掛けとして凝っているばかりでなく物語を感じさせる一品である。
日本人形とヨーロッパのビスクドールの違いを人形の目玉や髪、服など部品を数段の引き出しに分けて、各引き出しを引くとその説明が読めるというユニークな展示のコーナーもあった。
日本人形の髪は実際の毛髪かすが糸(レーヨン糸)、ビスクドールのそれは羊毛を用いるという違いが興味深かった。
直毛が基本の日本人形に対してビスクドールに巻き毛が多いのはそもそも羊毛を使っているからだったのだ。
なお、三階の常設コーナーの中でも期間限定の展示はあり、今回は「御所人形~宮中からのおくりもの」として宮中や公家の間で贈り物として扱われた童人形が展示されていた。
おしなべて顔は愛らしく立派な着物を着ているのだが、子供にしても頭が大き過ぎてどこかおとぎ話の小人じみた不気味さも感じた。
また、こちらは「御所人形」の括りに入るのかは不明だが、江戸時代の大掛かりな雛人形も展示されていた。
古い時代の雛人形特有の目の細い、そこはかとなく禍々しさを秘めた面差しに加えて、五人囃子が同じ笑顔の少年でありながらそれぞれ異なる表情を浮かべている精巧さに夜中に不意に動き出しそうな不気味さをやはり覚えた。
また、創作人形も展示されていたが、着物に束髪の女性が鏡を見ながら簪を挿そうとしている人形も鮮烈な印象を残した。
率直に言って体に比して明らかに大きな手など人体の実際通りでないデフォルメが見えるが、それが却ってこの人形においては自然というかあるべき形に見える。
人形という創作物の不思議さを感じた作品であった。
(四)企画展「魔法少女の軌跡」
そして、とうとう本来の目的だった「魔法少女の軌跡」の展示室に辿り着いた。
こちらでは「魔法使いサリー」「魔女っ子メグちゃん」「ひみつのアッコちゃん」等の主だった「魔法少女」作品の概説と共に関連商品として売り出されたコンパクトや変身ステッキといった玩具を展示している。
前述したように小学校低学年の頃に買ってもらった「ひみつのアッコちゃん」(なお、私が観たのは一九八八年から八九年にかけて放映された第二作であった)の四角いペールピンクのコンパクトもあり、非常な懐かしさを覚えた。
同時に、「魔法少女」シリーズの関連商品はペールピンクを基調にしたコンパクトや変身ステッキが定番で自分が持っている物もそうした一つだったのだとも改めて分かった。
今、小学生の娘たちも幼稚園生の頃は「魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!」「ひみつ×戦士 ファントミラージュ!」(後述の『不思議コメディ』シリーズの後継的な実写特撮シリーズ作品)が好きでステッキや腕に着ける変身ベルトや指環的な玩具を買った記憶がある。
ステッキは確かにペールピンクではあったものの他はそこまでピンクピンクしておらず、また、私の頃のようにコンパクトは主要な玩具のラインナップでは見掛けなかった。
ちなみに自分は前述した「ひみつのアッコちゃん」の四角いコンパクトの他に廉価版的な丸いコンパクトの玩具も持っていた。
娘たちの玩具に好きなコンテンツに因んだコンパクトの類はないし、そうした物を欲しがったこともない。
恐らく一九八〇年代から九〇年代初頭に幼女期を送った母親と二〇一〇年代後半に幼女期を過ごした娘たちで「コンパクトでの変身ごっこ」という遊びの断絶が起きたのだろう。
だからこそ、広告のコンパクトの玩具を目にした娘たちにもピンと来なかった面はあるだろう。
話は変わって、この企画展ではアニメの「魔法少女」シリーズばかりでなく東映による実写の「不思議コメディ」シリーズも紹介されており、私が好きだった「ちゅうかなぱいぱい」及び「ちゅうかないぱねま」の玩具も展示されていた。
金メッキの縁に青や赤のラインストーンの付いたペンダントやペールピンクのオルゴール宝石箱など、こちらも私が子供の頃に買ってもらった(ペンダントに関しては外に出かける時にも必ず着けるお気に入りのアクセサリーだった)ものだったので懐かしさを覚えた。
ただ、「ちゅうかなぱいぱい」も「ちゅうかないぱねま」も当時はバンダイからリカちゃんの髪を焦げ茶にした風な着せ替え人形が出ていたのだが、そちらは展示品には見当たらず、そこに不満を覚えた。
なお、「セーラームーン」「プリキュア」シリーズに関しては着せ替え人形も展示品に含まれていた。
恐らくは個人の寄贈に頼った展示で「ちゅうかなぱいぱい」「いぱねま」に関しては着せ替え人形の寄贈は無かったためにこうなったと考えられるが、仮にも「横浜人形の家」の企画展なのだから、その辺りはもう少し徹底して欲しかった。
そういう自分も「ちゅうかなぱいぱい」「いぱねま」の着せ替え人形については大人になってから存在を知ったのだが(ペンダントやオルゴールは玩具店でも当たり前に売っていて番組のファンだった私は買ってもらったが、人形に関しては店で目にした記憶すらないので恐らくは他の関連商品より数量や販売経路が限定されていたのだろう)、ヤフオクやフリマアプリで見る限りは素朴で可愛らしい顔立ちの人形であり、少し状態の良いものは軒並み高値が付いているので買うには至らないが、こうした企画展では出す価値の十分あるものだと思うからだ(率直に言って『セーラームーン』や『プリキュア』シリーズの着せ替え人形はいかにもアニメアニメした目鼻立ちで人形としては可愛いと思えない)。
企画展全体の印象で言うと、
「魔法の天使クリィミーマミ」*2などはイラストが多数展示されており、この展覧会としても力を入れた感じはあったが、一九八二年生まれ、四十三歳の私にとっても「タイトルは聞いたことがあるけど観たことはない」作品であり、もっと若い人には馴染みの深い作品とはとても言えないだろう。
確かにキャラクターのイラストやそこから創作した人形は造形的な価値あるものではあるが、個々の作品の魅力を具体的に伝えるのならば、アニメやドラマの本編を一部でもモニターで展示した方が初見の人にも分かりやすくて良いのではないだろうか。
むしろ、他の企画展や常設展では展示の一環として昔のニュース映画や人形制作、仕掛け人形の動画を当たり前に流しているのでこちらの企画展にはそうしたものが全く見当たらないのに違和感を覚えた。
古いテレビ番組は権利関係などの問題で映像は出せなかったのだろうかとも思ったが、しかし、仮にも「横浜人形の家」での企画展ならばそうした障壁はあまり無さそうにも感じる。
本来の目的であったにも関わらず、結果的には展示の中で一番食い足りない感触が残ったのが残念であった。
(五)新たに得た人形たち
全ての展示を見終えた後、受付近くのガシャポンで「ミッコイラストレーション(mikko illustrations)」というシリーズのフロッキー人形が出て来るものを見つけた。
一回五百円でガシャポンとしては明らかに高価である。
しばらく迷ったが、
「せっかく久し振りに横浜人形の家に来たのだし、次に来た時にこれが無ければやはりあのフロッキー人形をどれか一つでも買えば良かったと後悔するだろう」
と感じたのでやってみた。
出てきたのは困り顔で片手を頬に当てている白い猫のフロッキー人形であった。
シルバニアファミリーの人形と違って首も手足も動かず、また描かれた目も微妙に煤けた感じだがそれでも全般的な印象としては可愛い。
次にエレベーターで降りた一階のミュージアムショップに立ち寄った。
ここでは前に来た時に横浜限定のシルバニアファミリーの人形があったが、ご当地価格で明らかに割高だったので買わなかった。
今回はどうかと思って見ると、一般的なシルバニアファミリーしか売っていなかった。
代わりに前回は見掛けなかった「吉徳のぬいぐるみ」という箱入りの人形が一箱五五〇円で売っていた。
見本品を見る限り、全四種の内三体がフロッキー人形でしかも目はシルバニアファミリーと同じ黒い玉を嵌め込んだ造りである。
一見してピンクのクマのフロッキー人形の「車付コロ」が欲しいと思った。他のフロッキー人形もそれぞれ愛らしい。
ただし、箱を開けるまで全四種のどの人形が入っているかは分からない。フロッキー人形ではなく私の趣味には微妙に合わない赤いビニル張りの犬の姿をした「車付ノッコ」になるかもしれないのだ。
これも昔のグリコキャラメルやガシャポンと同じ一種のガチャである。
結局、
「ご当地のシルバニアファミリーを買うよりもさっきのガシャポンとこの箱ガチャの『吉徳のぬいぐるみ』を一つ買った合計の方が格段に安上がりだ」
と自分を納得させて一箱買った。
箱の中身はピンクのフロッキークマでも赤いビニル張りの犬でもなく白いフロッキー人形の「シーソークマ」(とはあるものの垂れ耳の犬にしか見えない)であった。
小さいが細かく彫り込みのある耳や黒い玉の嵌めこまれた目が実に愛らしい。
これが今回の鑑賞のついでに新たに得た戦利品である。
*1 Wikipedia「ひみつのアッコちゃん」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%81%BF%E3%81%A4%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%B3%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93,(2025-5-3参照)
*2 Wikipedia「魔法の天使クリィミーマミ」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%94%E6%B3%95%E3%81%AE%E5%A4%A9%E4%BD%BF%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A3%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%9F,(2025-5-3参照)
【参考URL】
PR TIMES「横浜人形の家で『たたかいと人形』展を開催」(2025年4月10日 09時00分)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000080188.html