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吉田の38パーセントは国民的美少女で12パーセントは魚人  作者: 束間由一
第五話:吉田と吉田で一攫千金!?
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暗号を読み解け!

 いよいよ宝探しの始まりだ!

 沢山のライバルより先にハルト達は宝を見つけられるのか!?

 


 では、そのヒントの内容を言う前にまずこの場所の事を簡単に説明しておこう。

 (そうしないと、この先わかりづらいかもしれないからだ)



 大蛙山(おおけやま)は、俺達の住む市風(いちかぜ)市の中に存在するもっとも標高の高い山である……とはいっても、せいぜい300メートルくらいで、富士山なんかと比べるには値しない。幅は結構あって東西に3kmくらいはあるらしい。北側に隣接する白帯山(しろおびやま)と雁狩山(がんしゅやま)と合わせて地元の人は「市風三山」と呼ぶ事もある。豊富な自然ゆえに、イノシシや孔雀、狸などの野生動物も数多く生息しているそうだ。


 この山に伝わる昔話と言えば、「人喰い蛙」の話だろう。市民なら誰もが知っている有名な物で、この辺に昔住んでた人たちからキレイなお譲さん達を生贄として奪っては食べていた化け物ガエルを勇気あるお侍さんとお坊さんが退治したっていう勧善懲悪っぽい話だ。この山には沢山、小さな社があるのだが、それらはそのでっかいカエルを封印するためのものだとのウワサもある。だとすれば、下手に探索するのはそのカエルの祟りとかがありそうな気がするが、ここまで来て引きさがるのは男がすたると言うものだ。神聖な場所だと言う事をわきまえながら探すとしよう。ナムアミダブツ。



 んで、この山は比較的山道が整備してあるためか、登山に来る人も多いらしい。俺が登ったのはこれが初めてだが、死んだバコンじーちゃんは良く登っていた。その時の話をバコンじーちゃんから良く聞いてたから、俺もこの山についての知識がある程度備わっているのだ。




 ……大体、この山の事がわかっただろうか? 

 まあ、簡単に言えば、普通の山なんだけどな。



 さて、では、いよいよ暗号の説明に移る。

 そんなに難しい事じゃないので、よーく聞いてくれ。



 魚人トウジの広げた紙に描かれていた者、それは墨で描かれた絵と文だった。


 まず、右側に描かれていたのは大きな蛙が鳥を背中に乗せた絵。

 これは、さっきの説明を聞いた人ならピンとくる人もいるだろう。そう、この絵はこの大蛙山そのものなのだ。蛙の上、つまり北側に鳥……すなわち雁……さらにすなわち雁狩山が乗っていると言うのは、この山の地形を上から見たものに非常に酷似している。鳥が少し左側にずれていて空白があるのも

、そこに白帯山があるとでも言っているようだ。これだけを見れば、この山にお宝が埋めてあるという情報は的を射ていたと言ってもよさそうだ。



 と、なると、問題は左側に書かれた謎の怪文の方となる。

 こちらは、かなり昔の文体で書かれているから、トウジが約したものを持ってきてくれていた。そのへんは気が利く魚人である。では、その約された内容をそのまま提示するとしよう。



 5下りの牛

 おんどり喰らうその間

 凡武に埋もれるは夢の札。

 

 ラッパ ルッパ



 以上である。

 こちらはかなり難解だ。すぐに解けそうにはない。これが、すぐわかった人がいたら、人外レベルの天才だと思う……ああ、俺のすぐそばには人外がいるんだった。



 「ぜーんぜんわからないなぁ」ミヤが、ふーっと息をする。


 「おいおい、自分から誘っといて、もう諦めムードかよ? 」


 「えへへ、ごめんごめん」


 「しっかし、牛に雄鶏(おんどり)……ニワトリって両方ともこの山には多分いないよな」


 「そうだね。どっちも飼われてるイメージだし」



 俺達が、紙面を見ながら思考を巡らせていると、どこかから「わかった!」と言う声が聞こえてきた。もう、見つかっちゃったの!?


 驚いた俺とミヤは、ちょっと待ってよ! とその場を立って声のした方へ向おうとした。

 しかし、それを止める者が現れる。


 今回の、多分、リーダーである魚人のトウジだった。


 

















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