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啼く鳥の謳う物語2  作者: フタトキ
感じる意味。謝る理由。 【R15】
170/400

一般論(4)

「おはよう」

肌寒い。

布の感触が直に伝わってくる。

「暴れないでくれよ?」

頬に柔らかい感触。布が勝手に滑り、空気の感触に変わる。

「……………寒い」

体が動かない。

煙草と酒の匂い。

あぁ……………………またか。

これが起きる度に過去が捨てても捨ててもついてくることを思わされる。

この人は確か……。

「お前は私だけのモノ」

そう、独占欲が強い人。

「乱暴してごめんよ?」

謝る前に乱暴するなよ。

「約束だろう?私達はひとつになると」

確かに先日、なんか約束した。お菓子くれたし。

キスもしたっけ?

でも、なんでこんなとこに二人きりなんだろう。葵がもうついてくなって言ってたけど、何でついてってるんだ?

それに何故…そんなに拘る。

なぜ……―

「俺なんだよ…」

「言っただろう?君は可愛い」

可愛い?可愛いってなんだ?

女の子に使う言葉だ。

「ほら、その姿」

楽しい?嬉しい?

なんで笑うわけ?

「大丈夫。直ぐに気持ち良くなるよ、愛しのお姫様」

ねぇ、俺の何が好きなの?

「全部だよ」

本当に全部?

沢山の人と寝たことも

傷付けたことも

殺人を犯したことも

本当に全部好き?

「あぁ。これからは私だけを見ればいいよ。退屈はさせない。キスもセックスもずっと。その代わり、私も君に望むよ」

指が中を掻き回し始めた。

柔らかな快感なんだと思う。多分。

「この部屋からは出さない。君を満たすのはこの部屋と私だけだ」

痺れる感覚を俺は抵抗なんてしなかった。その理由は少しだけ、気持ちよくもあったから。やっぱりこれ、快感だ。

「君に望みがない時は私の望みを聞くこと。ね?いいだろう?」

うん、いいよ。

あなたは面白いことを聞くね。

「望みは何?」


俺が望むものはひとつだけ。




「すっごく可愛かったよ」

「あ…っ……やぁ…あ」

中が震える。ベッドに這いつくばるしかない。

「君を退屈させない最高の玩具だよ」

リモコンをくるくる回すその人はボタンを押した。

「!!!?」

快感が酷くなる。

苦しい。

微弱過ぎる。

そこに手を伸ばすが…。

「だーめ。君の苦しむ顔、最高だ。辛いなら私にねだるんだ」

ぐっ。

指で押し込まれ、本当にぎりぎりの快感が身を包む。

誰かが言っていた。俺の苦しむ顔はそそられると。俺が痛みに踞れば可愛くて仕方がないと。

よく分からないや。

「っ……」

「おねだりは?」

「あ…っ」

いける。

「だーめだって」

切られた。

振動が消える。

喪失感。

安心感。

…………………………………。

電源が入った。

「うっ…やっ……だめ」

「絶対におねだりしないよね」

どうしてかって?

だって、

「囚われたくない…から…」

「何故だい?」

誰かが俺を待ってるから。

「待ってる?君はこの部屋からは出れない。約束だろう?」

うん。約束したね。

一体何を?

琉雨(るう)…………会いたい。

ここはどこなんだろう。

嗚呼、頭がぼーっとしてきた。

「どうしたのかい?」

頭痛かったんだった。

喉が熱い。

もう………どうでもいいや。

「退屈させないでよ…」

「任せて」

快感が遠退いてくる。

―……誰でもいいから。


意識が遠退いた。



カナシミヲウメテ。







二之宮(にのみや)ぁ!!!!!!!」

…………………………ガチャ。

もともと少し緩やかなカーブのついていた彼は、扉にしがみついたまま更に髪を跳ねらせていた。寝起きなのか目許を擦る。

「道場破りみたいに門の前で声張り上げられてもねぇ。近所迷惑なんだけど。第一、インターホンを押してくれないかい?使用人さんが気付いてないようだから僕が苦労してドアを開けなくはいけなくなったじゃないか」

と、文句を言うが、陽季(はるき)は軽く無視した。

「何で俺がここに来たか分かってんだろ!!」

「ああもう!分かってるから!歌姫に声を荒げさせないでくれ!!」

「じゃあ、俺はどうすればいいんだよ!!!!!!」

盛大な溜め息が二之宮の唇から漏れた。


「入ってくればいいだろ!!!!」




「僕を抱っこしてくれ」

二之宮に言われて二階への階段を上ろうとした陽季は声の方向に視線を下げた。そこには勿論、陽季には恋敵の二之宮。そして、両手をずいっと突き出して床に座ったまま抱っこを望む体勢をしていた。

「はい?」

明らかに嫌そうな顔でずりっと後退る陽季。彼は有り得ないものを見ているかのように目を皿にする。

「お前……何言って……―」

「見れば分かるだろ!歩けないんだよ!!僕をおぶって二階に連れて行ってくれと言っているんだ!!!!」

この屈辱に、二之宮は額に青筋を浮かべて怒鳴った。

すると、

「はぁ?何キレてんだよ!最初っからそう言えばいいだろ!!!!」

陽季の逆ギレ。


「どうやって下に降りてきたんだよ?その方法で上がればいいだろ?」

馬鹿でかく長い階段を一段一段慎重に上りながら、陽季は背中の二之宮に訊いた。

「這った」


…………………………………。


「ごめん」

陽季は階段を上りきると置いてあった車椅子に二之宮を座らせて彼の自室まで押す。

「いいさ。あっち」

机に天蓋付きのベッドだけの部屋の隅を彼は指差した。クローゼットではなく、ちゃんとした扉。部屋の中に部屋があるものなのかと陽季は驚く。

「えーっと……」

ジャラリと音を発てた鍵束を手にした彼は小さなルビーが持ち手に嵌まった一本の鍵を手にした。それを鍵穴に挿し込み回す。

………カチャリ。

董子(とうこ)ちゃん!お客様1名と僕の分、濃い目の紅茶を僕の部屋に持ってきてくれ」

はぁ~い。

階下から響く声。

先程、陽季の訪問に気付いていなかったらしい使用人だろう。

「では、入ろう」




「ハイテクだな」

「まぁね」

扉の向こうはパソコンで一杯だった。そんなにあっても見れないだろという数のパソコン達。見ればパソコン以外の陽季には理解できないものもある。

効きすぎとも思える“冷房”の中で二之宮は車椅子を操作した。

「現在38.3度」

「ここがか?寧ろ、北海道並みだと思うけど」

ちょー寒い。

東北生まれ、東京育ちの陽季は背筋を震わす。

「崇弥の体温だよ」

「はぁ!?熱あんじゃん!!!!」

「君と崇弥が激しくしてた今朝からだけど?」

睨まれた陽季はぎくりと気温とは違う意味で寒気を感じた。

「何で知ってんだよ」

「心拍数とか。過去のを参考に見れば分かる」

「やな趣味」

「体調管理だ」

二之宮は憤慨だと言うように鼻を鳴らした。

「右肩が症状を見せなくなった代わりと言わんばかりによく風邪を引くようになった」

「僕の治療のせいではないと99%の確率で思うんだけどね」と付け足す彼はつまり、自分に責任はないと言いたいようだ。

陽季は呆れる。

「館に居たときはあいつ…気絶は日常茶飯事だった。発作もよく起こすし、高熱で倒れることもある。そんなになるまで無理して…気付かないで…だから必要なんだ。僕は心配なんだよ」

マウスを意味なくカチカチと鳴らして二之宮はふっと息を吐いた。

「大体、君がちゃんと傍にいないからだよ」

「お前のとこの劇場で研修してたんだよ!」

今朝は洸祈にプレゼントを渡し、新婚前旅行に繰り出そうとして、洸祈に店があると断られ、双蘭(そうらん)ともども時間があるならと、お世話になる劇場に挨拶に行かされた。

そして、午後。洸祈に言い忘れたことがあって店に行けば、洸祈行方不明に至る。

「あ、そうなの?この足だから暫くお休みでさ。それに、そんな僕に劇場の様子をファンが花束にカードを添えて教えてくれるけど君のことは何にも」

ほら。っと開けたドアからベッドを指す。見ればベッドには花束が積もっていた。

今朝のことだよ!と陽季は内心叫び、てか、自慢すんな!と肩を怒らせた。

「それよりだけどさ、今そうなんだよね」

「何が?」

「心拍数の上がり具合」

つまり?

「今現在、やってる。興奮状態なのは確かだ」

ゴンッ。

陽季の拳が壁を打った。二之宮は何も言わない。

「何処だよ」

「分からない。そこまでしたら洸祈が怒るし。だから君が来ると思って待ってた。来なければ君が崇弥(たかや)としているだけだと思ったから。だけど、君が来たなら崇弥に何かあったんだ。そこまで慌ててるのは洸祈が何かに捕まったとか?ま、それで僕は君がアレを出すのを待ってた」

「アレ?」


「“コイン”」


それを聞いた彼の細い銀の簾から獣のように光った目が覗いた。

「無いとは言わせない。君は絶対に持ってる。本名明かしてまで手にしたものだろう?」

全部バレてる。

陽季は息を呑んだ。

そして、誤魔化しは効かないと、首に掛かった鎖を素直に持ち上げた。

銀の懐中時計。

「ふーん。それは君の両親の形見だろう?」

蓋に彫られた何処か外国の文字を老眼鏡を通して見た二之宮はふんふんと一人で頷き、陽季が中から出したコインを摘まんだ。

「何で知ってるんだよ」

「役所のデータベースを見れば分かるさ。もし、君が買い取って何もしなければ、崇弥の契約は2年前に消えていたはずだから確認しようとね。案の定、君が更新していた」

コインを見詰めていた陽季は顔を何でもない壁に背けた。

「契約破棄どころか更新。コインまで作ってもらっている」

二之宮の瞳は深海を写し、そっぽを向く陽季を見て冷たく光る。

じっと無味乾燥な視線を……。

「何だよ!」

二之宮を睨んだ陽季は痺れを切らして言った。

「何でも。君がこれを手離せないのは分かる。これだけが絶対で確実な崇弥との繋がり。保障だろう?」

それは恋人に付けた鎖。

「……だったら…―」

「君は普通の恋愛をしたことがあるかい?」

コインを陽季にはよく分からない光る台に乗せた二之宮は訪ねる。

「そんなの…どうでもいいだろ」

解析中の文字が浮かぶ台。二之宮はそれをちらりと見て陽季を無言で見上げた。またこの視線。

「…………………洸祈以外とはそう言うの……ない」

「普通の恋愛ってのは、好き嫌いを繰り返して愛してるになるのさ。JKが2ヶ月おきに彼氏の名前が変わってるのと同じ」

JK?DJのこと?

と陽季が首を傾げると、二之宮はすかさず「女子高校生」と言うが、

何故、女子高校生がJKなのかは解らなかった。

「……好きだけ愛してるだけ。これは僕ら水商売の人間と買う人間との特殊な恋愛さ」

「だから?」

「崇弥は……普通の恋愛がしたいのさ。特殊な恋愛なんて水商売と変わらない。君、崇弥に嫌いって思うことないの?」

そんなの…―

「……ない。全部好き」

「僕はある。お節介の度が過ぎることがある。そんなとき僕は崇弥が嫌いになる。童顔君に関して言うと好きだけどそれと同じくらい嫌いさ。煩いし、自分勝手。一世代前のヒーロー気取りだ」

かなり酷い言い様。

「君にはないの?」

「ない!」

断じてない。愛してるんだから絶対に嫌いにはならない。


はぁ。

二之宮の溜め息。


「ねぇ、今は?」

「今?」

「君はさぁ、崇弥が知らない男と寝ててどう思ってるわけ?」

…………………それを俺に訊くか?

「ムカついてる」

「誰に?」

それは……―

「連れ去った男に」

「そいつだけに?」

「…………………うん」

だめだこりゃ。と、二之宮のじじくさい台詞。

「僕が君なら崇弥もムカつくね。崇弥は浮気をしたんだ。童顔君から聞いたけど、崇弥から双灯(そうひ)さんを誘ったんだってね。君さぁ、なに赦してんの?陽季君は俺がいてなんで双灯さんなんだよ!とか、なんで誘うんだよ!とか思わないわけ?」

「それ……は……―」

洸祈は「嫌いになった?」

と訊いた。

俺は「双灯に嫉妬した」

と答えた。

何故俺は…。

「童顔君や千里(せんり)君の方が素直でいいね。僕は君のそう言うところが大っ嫌いだ。ねぇ、崇弥に「嫌い」って時には言ってあげたら?」

俯く陽季。

二之宮は解析終了の赤いランプを見ると、くるりと車椅子を反転させて陽季に背を向けた。

「崇弥は君にどれだけ大切にされているか分かっていない。時には我が儘言ったって赦されるんじゃないのかい?」


洸祈も君の我が儘を待っていると思うよ。


「恋は一度冷めた方がいいんだよ。次はもっと熱くなるから」

陽季には半纏を着た二之宮の背中がとても大きく見えた。

「あいつ…脆いから。我が儘言ったら壊れる気がして。……離れる気がして」

1秒も手放したくない。

「脆いさ。だけど、脆いは強いと紙一重。董子ちゃん、入ってきていいよ」

「あ、はい」

黒髪のツインテールの女性。

「お客様どうぞ」

陽季の傍の棚にことりとティーカップが置かれる。陽季はそさくさとお辞儀をした。

「だからさ、陽季君。一度言ってみなよ。コインなんて所詮ただのコイン。役所の常識を逸脱した驚異的な崇弥の魔法の前では玩具同然。本気で手放したくないなら崇弥の方から手放したくなくなるぐらい崇弥を自分に溺れさせてみなよ」

「かっこいい。それそのまま女の子に言えば今頃モテモテなのに」

董子は紅茶を二之宮の邪魔にならない位置にそっと置いて微笑む。

「君みたいなおっちょこちょいには言っても言うだけ勿体ない。清楚で可憐。純白の言葉が似合う女性が現れたら、その時言うよ」

画面から目を離さず手を動かす二之宮。おっちょこちょいと言われた董子は唇をツンとさせた。

「むぅ。(れん)様は人を不機嫌にさせるのだけは得意ですね。だから劇場の帰りに、足の心配のお言葉を頂いたのに憎まれ口を叩くから平手打ちなんてのをされるんですよ。舞台に立っている時の蓮様の言葉は綺麗事だらけなのに、不覚にも私、涙してしまうのに」

「客観的に見て言ったまで。不機嫌にさせるつもりはないさ。それにしても、顔と声が命のこの僕に平手打ちは客観的に見てもいけないと思う。罵倒ぐらいが妥当だろう?というより、あっちはすっぴんでも僕を女だと思ってたよ。ホント、モテるどころじやないよ」

くすり。

董子は笑う。

「蓮様に罵倒だと更に言い返されて逆に罵倒されます」

「良い分析だ。董子ちゃん、僕に関しての論文でも書いてみたらどうだい?」

「やめときます。書いても蓮様に添削されたら、いつまでも出来上がらないですから」

「それは少し違うよ。添削はするけど完成はさせるさ。僕のいいように書き換えた後にね」

ふふふ。

二之宮は不適に笑っていた。



「良かったね。もし役所に探索してもらってたら申請にえらい時間掛かってたし、高度な妨害で分からなかったと思うよ」

「分かったのか!?」

壁に凭れていた背中を上げ、身を乗り出して画面を見る陽季。二之宮は「まだ。あとちょっと」と短く返す。

「いつになったら―」

「君が大人しく黙っていれば3分」

「―っ」

陽季は黙るしかない。


神崎(かんざき)の高級ホテル。陽季君、もしかしたら相手は神崎の人間かもしれない」

「だから?それより神崎の何処なんだよ?」

「神崎はクリケント文化保護団体の幹部の一人。君達月華鈴(げっかりん)の約8割の出資者だ。この人の支援のお陰で君達は舞を踊れる。呉々も身元は明かすなよ……って君の銀髪では無理か。同じ目的遂行の為だし、何かあれば僕がどうにかするよ」

陽季は二之宮の予想外の優しさに息を詰めるしかなかった。

「護身用のナイフ。脅しには十分なる。あと、崇弥に会えたら先ずこれを飲ませて。強力な薬。崇弥がどんなにふらふらでも30分は立って走れるはずだ」

「あ…ありがとう」

もし場所を先に教えていたら、ところかまわず突っ込んでいたであろう陽季は頭を下げる。

心強い見方だ。

「理解力は乏しいけど解れば感謝する。そんなとこが僕は大好きだよ」



神崎南地区高級ホテル『サンライト南』だ。






陽季が走って出ていき、静まり返った部屋で二之宮は紅茶を啜る。董子は陽季が残した紅茶を飲み干した。

「間接キスか。やるねぇ」

ことりと置かれる二之宮のティーカップ。

「それより蓮様、お薬の時間ですが……」

……………………………………。

「明日に回そうか」

「お薬は明日に回すものじゃ断じてありません」

「何が“お薬”だ。ただの睡眠薬じゃないか」

董子から盆を取り上げ、膝に乗せた二之宮は二人分のカップをそれに乗せて董子に車椅子を押すよう促す。

「お医者様になんて報告すればいいんですか」

「二之宮蓮は効果のない“お薬”を飲む気はないようです。と、変人担当の加賀龍士先生にお伝えすればいい。第一、僕はもう治った。元気だ」

はひ~。

かくっと気の抜けたように董子の頭が垂れた。その姿をちらりと見た二之宮は盆を机に置くと、ノートパソコンを掴んで彼女を振り向く。

「ゴールドのF1レーサー、榊原(さかきばら)董子ちゃん。僕と一緒に神崎まで赤いスポーツカーでドライブしよっか」

「いつの時代のテレビドラマですかぁ」

呆れ顔だが小さく笑む董子。押し始めた彼女の影で笑みを溢した二之宮はその雰囲気をぶち壊す。

「つい昨日なんだけど。何だっけなぁ…深夜の……『夕日に赤いスポーツカー伝説』?」

「あっ…あー!!!!見ないって言ってたくせに見たんですか!!!?私には「僕はテレビドラマなんて妄想の塊は見ないから僕の睡眠の邪魔にならないよう夜更かしせずに寝なさい」なんて言って!」

「後悔ってのは自己嫌悪するだけで無意味だよ董子ちゃん」

彼はあっさり回避。

「後悔じゃありません!狡いですよぉ」

「あーそう。ティータイムにでも見ようと録画しといてあげたのにそーゆーこと言うんだ」



「皮肉に秘められた優しさ、私は大好きです!」

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