患者対応で初めて認められる
朝日が差し込む病棟で、結衣は今日も元気にナース服を揺らしながら歩いていた。昨日の初日で多少緊張もほぐれ、派手ギャルな見た目とは裏腹に、少しずつ病棟の空気にも慣れてきていた。
「おはようございます〜♡」
結衣の明るい声に、患者さんたちも自然と顔をほころばせる。年配の男性患者がくしゃっと笑い、声をかけてきた。
「おお、昨日の派手娘か。今日も元気そうだな」
「はーい♡元気いっぱいでいきまーす!」
結衣は両手を広げて元気よく返事をした。
午前中は、患者のバイタルチェックや服薬管理といった日常業務。しかし、そんな日常の中で事件は起きた。糖尿病を患う中年女性患者が、血糖値の急上昇でめまいを訴えたのだ。看護記録を見て瞬時に判断した結衣は、すぐに低血糖用のブドウ糖を準備し、患者に安心させながら手早く対応した。
「大丈夫ですよ、すぐ落ち着きますからね♡」
結衣の声は明るく、患者に安心感を与える。患者は震えながらも、結衣の手元の動きを見て少しずつ落ち着いた。
「結衣さん、すごいわ…」
高木先輩も思わず声を漏らす。派手な見た目のギャルが、冷静に患者の症状を見極め、適切な処置を取る姿に驚いたのだ。
さらに、午後には子供患者とのやり取りも発生。小児病棟で入院中の小学3年生の男の子が、不安で泣き出してしまった。結衣はおもむろにバッグから小さなぬいぐるみを取り出し、男の子に差し出した。
「ほら、これで一緒に頑張ろう♡」
男の子は驚いた顔をした後、少し笑顔を見せ、結衣の膝の上にぬいぐるみを抱えて座った。
「さすが結衣さん…!」
佐藤は小声で呟く。派手な見た目と行動の軽さから想像できない、患者への優しさと機転。結衣の魅力は、ここでさらに周囲に伝わり始めた。
その日の最後、病棟会議が開かれる。新人ナースとして紹介された結衣に、高木先輩が口を開いた。
「昨日はハプニングもあったけど…今日の患者対応はよかった。特に急な症状への対応と、子供患者への接し方は見事だったわ」
結衣は少し照れくさそうに笑いながらも、胸の中でガッツポーズ。
「ふふん♡やっぱ私、ギャルだけどナースやってると輝くわ〜」
見た目は派手でも、仕事は真剣、患者想い。結衣のギャップに、病棟スタッフは少しずつ好印象を持ち始めた。
その夜、休憩室で結衣は同期の佐藤に話しかけた。
「ねえ、私って派手すぎて仕事できなさそうに見える?」
「いや、正直初日はどうなるかと思ったけど…今日で完全に見直した」
佐藤は少し照れくさそうに言う。結衣はニコッと笑った。
「ふふ♡あげ〜⤴︎︎⤴︎︎、やっぱギャルナース、最高だわ♡」
こうして、結衣は初めて周囲からナースとしての能力を認められる日を迎えたのだった。見た目の派手さだけではない、ギャルナース・結衣の本領が、ここで少しずつ光り始める。




