疲れた朝食
食堂では多くの将士が食事を済ませていた。カオが到着した時にはパンはもうなく、濃いスープしか残っていなかった。彼は仕方なくスープを一碗取り、窓辺に座って飲み始めた。その時、一つのパンを差し出す手があった。見上げると、そこにはシオンがいた。
「持ってけよ」彼は手を振ってカオに食べるよう促した。
「あ、君は食べなくていいの?」
「なんかお前の方が必要そうに見えるけどな。自分の顔、水たらいで見てみろよ」
一晩中忙しく動き回ったカオの目には深いクマができていたが、本人は全く気づいていなかった。体は疲れ果てていても、精神はまだ高ぶっていて、それで今まで持ちこたえていたのだ。
「俺、そんなにやつれてる?最近まともに寝てないからな、はぁ~」
その時になってようやく欠伸が出た。彼はパンを受け取り、食べ始めた。食べれば食べるほど眠気が襲ってきたが、それでも朝食を食べ終え、窓辺に座ったまま眠ってしまった。
「こんなとこで寝ちまうなんて」
シオンは呆れ顔でその姿を見ていた。なぜこんなにも他人に良くするのか?関係を築くためか?でも、カオはコネで出世するようなタイプじゃない。結局、カオの考えは理解できなかった。
「まぁ、お前がそれでいいならいいけど。俺には止められないよ」
眠っているカオにそう言い残し、シオンは立ち去った。しかし、その背中はどこか孤独に見えた。理解できない思いが心に絡みつき、「気持ち悪い」感情となって渦巻いていた。




