メッセージ
ナクトは将軍の伝言をヘンローに伝えた。
「陛下、戻りました」
「ご苦労だった。将軍は何と言った?」
「その…陛下のご期待に沿わないかもしれません」
ヘンローも、ホブムが自分の言うことを全て聞かないことは分かっていた。ホブムは常に独断専行で、貴族の間でも有名だ。それに、彼はヘンサーの直属だ。
「で、彼はどうするつもりだ?」
「包囲戦です…それに、俺たちの言うことを全て聞く気はないし、作戦を邪魔しないでほしいと…」
包囲戦はダメだ。時間がかかりすぎる。城の住民も巻き込まれる…ヨハンはまだ城で大きな動きをしてないはずだ。その後どうするかも分からない…
それに、包囲戦は少なくとも3~4ヶ月かかる。アンパヴァネを攻めるには間に合わない。あそこはあの時期しか攻めやすいタイミングがない。
「長すぎる。1ヶ月以内に解決しないと。どうやら別々に戦うしかないな…」
「……あの人は絶対怒るよ」
ナクトは小声で呟いた。あの将軍は命令を聞かず、きっと大いに罵り、ヘンローをさらに見下すだろう。だが、ヘンローはそんなに待てない。それぞれの思惑がある。
「ナクト…じゃあ、攻城はどうだ?」
「陛下、どのようにするおつもりですか?」
「10日後に全軍で攻城だ。将軍に兵の支援を命じる。これは命令だ、こう伝えろ」
「それは無理です、彼は聞きません…ヘンロー、陛下は国王ですが、ホブムはヘンサー陛下の命令しか聞かないんです…」
ヘンローの顔が暗くなった。彼は国王だが、他人から見ればただの飾り、傀儡だ。真の王の権力を持つのはヘンサーだけだ。
だが、だからこそ、彼は自分が傀儡ではなく、有能な国王だと証明したかった。
「やっぱりか…俺たちの全軍1000人で、ソドリン城を落とせるはずだ…でも、もう一度聞いてみるよ」
「了解です、陛下。まずはここで野営しましょう。」
「うん」




