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俺の隣 ~私の隣2~  作者: さや


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ドアをノックして中に入ると、奈々ちゃんはまだベッドで眠っていた。


でも今日は珍しく、きちんと毛布をかぶって真っ直ぐな姿勢で眠っている。


土曜日に俺が、『キスして起こす』って言ったこと、忘れちゃったのかなぁ?

『絶対起きる』って宣言してたのに…


まさか、今日もまだ寝てるとは思わなかったから、調子が狂う。



そう思いながら、俺は彼女のベッドに近づいた。

奈々ちゃんは、全然起きる気配がない。


「……………奈々ちゃん?

起きないと、マジでキスしちゃうよ?」


呼びかけてみるが、奈々ちゃんの瞳は閉じられたままだ。


これって、もしかして………

一つの考えが浮かんで、俺は、彼女をじっと見つめた。


………やっぱり。


微かにまつげが震えている。

これって、もしかして…狸寝入り?


奈々ちゃん………。

いいの………?


彼女の狸寝入りが意味することを推測して、嬉しくて心が震えた。

キス……しても、いいんだよね?

胸がドキドキして、同時に体温が上がった気がする。


俺は、彼女の気持ちを確認するように、ゆっくりと、彼女の頭の横に手をついた。

ギシッとベッドが音を立てる。

俺は彼女の顔をすぐ上から眺めながら、顔を近づけた。

彼女の唇まで、あと数センチ………


俺はそこで一旦動きを止めると、奈々ちゃんをじっと見つめる。


「奈々ちゃん、好きだよ……」


優しく呼びかけると、奈々ちゃんはそ~っと瞳を開いて、恥ずかしそうに俺を見つめた。


「央太………私も。好き」


俺は微笑むと、あと数センチの距離を一気に縮めて、奈々ちゃんの唇に優しく触れるだけのキスをした。



目を開けた俺の視界には、うっすら頬を染めて俺を見つめる奈々ちゃんの顔が映る。

瞳が揺れて、ものすごく可愛い。


俺の胸のドキドキはもう、どっくんどっくんに変わっている。

頭にカーッと血が上り、体が熱くてしょうがなかった。


俺はもう一度、今度はもう少し長く、奈々ちゃんの唇に自分のを重ねた。

たっぷり3秒たってから、ゆっくりと唇を離す。



「~~~~央太ぁ~………」


はっと気づくと、奈々ちゃんは、瞳に涙をためて、今にも泣き出しそうだ。


「わぁっ!ごめん!!」


めったに泣かない彼女の涙に、俺は焦ってしまう。

我を忘れて、つい、夢中になりすぎた!


「ごめんね!

そんなに嫌だった?

もうしなから……」


「やだ」


「え?」


「もっとして」


「うっ!」


今のは………


真下から、奈々ちゃんのウルウルの瞳に上目遣いで見つめられて、暴走しそうだ。


落ち着け俺……。


肩で大きく息をする。


すぅ~~~はぁ~~~~


「……央太?」


奈々ちゃんが俺の様子を心配して、かわいい声で俺の名前を呼ぶ。


奈々ちゃん……

君は、天使の顔をした悪魔なのかもしれないね。

でも君になら、俺は魂を抜かれてもいい。


俺は一つ息を吐くと、ベッドに寝ている奈々ちゃんをぎゅっと抱きしめた。

大好きな彼女が、俺の腕の中にいることに、言い表せないほどの喜びを感じる。


俺は、奈々ちゃんのかわいい唇に飽きることなくキスを繰り返す。


俺の腕の中の彼女は、頬を染めて、天使のような顔で無邪気に微笑んだ。



          END

~あとがき~


最後まで読んでくださって、ありがとうございます

今回は、『私の隣』の央太くんが主人公、

奈々ちゃんと央太くんのその後のお話でした。


恋人同士になった二人の初デートを書こうと思ったんですが、なんかキスがメインだったような…。


央太くんは、奈々ちゃんの行動に一喜一憂する、かわいい男の子をイメージして書いたんですが、Sだね…と言われてしまいました。

みなさんは、どんな男の子を想像されましたか?


いつものことですが、今回は特に、最後のページをまとめるのに時間がかかってしまいました。

もっと言葉を勉強しないといけませんね(;^_^A


この二人のお話は、まだまだ続いていくと思いますので、続編がでた時は、よろしくお願いします!


感想や応援など頂けると、とても嬉しいです。

それでは、次のお話もぜひ見にきてくださいね。


H22.10.10  さやぽこ

R24.8.22  転記

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