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森園和斗の災難!
「森園和斗だな?」
「ああ。」
「斗和ちゃんに絶対に近付くな!わかったな!」
「わかるも何も会った事も話した事もないのだけど。」
最後の言葉を無視しながら5、6人の男子生徒が去っていく。それを近くで見ていた友達が入れ違いにやってきて、
「やっぱりな。来ると思ったよ。」
「何が?」
「斗和ちゃんの親衛隊だ。」
「親衛隊?ファンクラブじゃなかったのかよ。」
「親衛隊はファンクラブの中のごく1部のもの達で作られたみたいで、認められた人だけらしいよ。」
「誰が認めるんだよ?」
「素晴らしいツッコミだね!」
「いやいや、ただの疑問だし。」
「誰が認めてるんだろうね?」
「知らんのか〜い!」
「ナイスツッコミ!」
「もうええわ!」
「ありがとうございました!」
「って、そんな事言ってる場合じゃないよね?」
「そっちが言い出したんだろ?」
「気をつけた方がいいよ!親衛隊!」
「気をつけた方がいいって何を?」
「あの親衛隊って1人では何も出来ないけど、全員が集まると何でもするって噂だから。」
「わかった。とりあえずよく分からないけど気をつけるよ。」