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【完結】毒針クリティカル  作者: ふぁち
第三章『学園編』
121/258

121 レベルアップ

「あんたの事かああああああぁっ!!」


 まるで親友を殺された主人公のように叫びながらキャサリン姉が現れた。

 そして、そのまま首根っこを掴まれて家に強制送還されてしまった。

 例によってまた説教である……。

 今回はただドラゴン狩りしてただけなのにぃ!


 キャサリン姉とリスイ姉が龍王と会談していたらしく、たまたま同じタイミングで私がドラゴン狩りを始めてしまったので、危うく龍王と戦う事になりかけたとか……。

 そんなん知らんもん!

 結局数匹ドラゴンを倒しただけ。

 レオナさんのレベルはかなり上がったけど、流路が視れるようになる程では無かった。

 レントちゃんはうなぎ一匹で視れるようになったのに、個人差があるのかな?

 高位スキル程レベルが上がりにくいとか?

 あと、狩りの途中でドラゴンを一匹だけ龍王の支配から解放して、ヴァイスさんのように人化できるという事で保護した。

 新しいドラゴンはヤスガイアさんと名乗った。

 人化した姿は顎髭の似合う渋めのおじさんだ。

 顎髭に触ってみようとしたら、逆鱗が近くにあるのでやめてくれと言われた。

 人化しても逆鱗あるんだ……。

 ヴァイスさんと一緒に料理担当してくれる事になった。


 それにしても、レオナさんのレベル上げが捗らないなぁ。

 レベルを上げづらくなる呪いでも掛けられてんの?

 それなりに強くなったと思うし、最悪レオナさんが負けても私とレントちゃんがいるから大丈夫だとは思うけど、あのAクラスを見返してやる為には完全勝利を狙いたい。

 でもダンジョンにも入れないし、狩りもしばらく(説教された上で)禁止されてしまった。

 もう手詰まりなので、何か無いか物色するために街をブラつく事にした。


「あの、アイナ様?なんで私まで一緒に街をブラつくんですか?」

「レオナさんのパワーアップのためのヒントを探すんだから、レオナさんが居てくれないと」

「はぁ……街にそんなヒントとかあるんでしょうか?訓練場で剣を振ってる方がいい気がするんですけど」


 この世界では地道な努力よりも、スキルを強化した方が余程成長が早いからね。

 努力家にとっては世知辛すぎる世界だよ。

 但し、そんな簡単にスキルを強化できるものは早々無いだろうし、今は私の毒ぐらいしか思いつかない。

 レオナさんは既に魔力解放してあるから、後はやるとしたら気の解放なんだけど、でも両方解放ってアホになるのでは?という心配があるのよねぇ。


 とりあえず、冒険者ギルドのギルマスに相談してみて、誰にもバレずに入れるダンジョンがあるか聞いてみる事に。

 Aクラスの先生に禁止されたけど、ギルドの管理外のダンジョンなら入ってもバレないだろうし。

 そういえばあの金属スライムのダンジョンは入り口に管理の人とか居なかったなぁ。

 でも金属スライムは倒すのが難しいし、某RPGみたいに経験値豊富って訳でも無さそうなのでパス。


「という訳で、経験値も手頃で、入ってもバレないダンジョン無いかなぁ?」

「どういう訳だよ。お前、普通は簡単にギルマスになんて会えないんだぞ」

「何かある時は俺に声をかけろって言ってたからギルマスに声かけた。学園の先生にダンジョンへの入場を禁止されて、キャサリン姉から狩りも禁止されてるの」

「狩り禁止ならダンジョンもダメじゃねーか」

「ダンジョン内ならバレないでしょ」

「その発想のせいで毎度怒られるんじゃねーのか?」


 ぐぅの音も出ない。

 でもレオナさんのレベルアップが掛かってるんだよ〜。


「じゃあ狩りをせずにレベルアップする方法とか無い?」

「こら、パワーレベリングは一応ギルドじゃ違反行為だからな。線引きが甘いから結構やってる奴はいるが」

「パワーレベリングどころか狩りすら出来ないから、何もせずにレベルアップする方法を聞いているんだけど?」

「そんな都合のいいもんがあるかっ!!」


 まぁダメ元で聞いただけだから、私もそうそうあるとは思って無いよ。

 しょうが無いので魔導具とか探してみようと、ギルマスの部屋を後にする。

 ギルマスの部屋は二階だったので一階に下りる階段へ向かったのだが、そこで何故かギルド内が騒然としている事に気付いた。


「何かあったのかな?」

「行ってみましょう」


 急いで一階に行ってみると、先日レントちゃんに絡んで来た赤青黄のモヒカンズの面々が、私と同じような黒髪の少女に絡んでいた。

 いつも少女相手に絡んでるのかな?

 自分より弱そうな相手にマウント取りたいお年頃なのかも知れない。

 でもこの世界はスキルがあるから見た目=強さでは無いはずなんだけど、何故か冒険者ギルドではそれが浸透してないんだよね。

 情報交換とかしないの?

 先日痛い目見たばかりでしょうが。

 それにしても、絡まれてる女の子も堂々としたもので、余裕の表情で鼻くそほじってる。


「なんじゃお前ら、漆黒の王である妾に牙を剥くか?ならばついにこの右目の封印を解く時が来たという事かのう」


 あれ?なんかあの喋り、そしてやたらとお尻に集中しているクリティカルポイント——見覚えがあるような気がするんですけど?

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