好き
私は彼のことが好きだ。
そう思ったのは、ある日の朝、目覚めたときにふと思ったのだ。
私はお母さんに「一緒に居て楽しい人より、居ないときに寂しいと思えるを選びなさい」と昔から言われていた。
昔はその意味が分からなかった。楽しい人の方がいいに決まってると思ってた。
今日初めてお母さんが言っていた意味が分かった気がする。
もう一度言おう。私は彼が好きだ。
今日、彼に会ったら告白しよう。そう決めた。
いつもより入念に歯を磨き、髪をセットして、家を出る前にもう一度鏡の前に立ち、おかしいところがないかチェックする。
「よし、いこう!」
私はそう言って、頬をパシッっと両手で叩く。
彼とはいつも一緒に学校に行っている。
私の家に迎えに来てくれるので、来るまで家の前で待っていることにした。
もうすぐで会える。
そう考えると頬が緩まってしまう。もう一度気合を入れる必要がありそうだ。
私はもう一度頬を叩き気合を入れ…
「何やってんの?ほっぺた赤くなってんぞ?」
「えっっ!」
私は彼の存在に気づかなくて恥ずかしいところを見られてしまう。
「えっと、これは…その…」
「俺、お前のこと好きだわ。」
その言葉を聞いた瞬間、私はない頭をフル回転させ、言葉の意味を考える。
うん、意味が分からん。
「えっとパードン?」
「好きだって言ったんだよ」
再び彼の言葉を聞き、嬉しくなって
「うん!私も大好き!」
それが私たちの馴れ初めだ。




