11.ヴィオレット § セリー
リュート・セレナードという少年は、良くも悪くも執着心に疎い子だった。
いや、物事の善悪は結局のところ、その時々の時代や人の価値観で決まる。絶対的なものではない。だから単に、彼はそうなのだと言った方が良いだろう。
なにも、熱情を燃やして高みへ挑戦し偉業を残すばかりが人生ではない。ただ穏やかに、過ぎる時の移ろいに身を任せて流れる人生も立派な生き方だ。それは他力本願や無気力とは違う。流れることが出来ることも、また才能のひとつだろうから。
熱心とは程遠く、かといって冷めているわけでもなく。元々出来は良いようで、何事も平均以上に良くこなしたが、そこに明確な意志や自覚が伴っているわけではない。
何かと衝突することもなく、何かに引っかかることもなく、 人間関係にしろ何にしろ、無意識と無自覚のうちに滞りのない彼の周りは、常に穏やかな空気が流れていた。
影が薄いわけではなく、むしろ多くに慕われる姿は、派手さはないが真っ当に整った風貌も相まって目立つ部類だろう。異性からの好意も少なからずあった。ところが、彼自身の纏う空気がそのようだったから、周囲も感化されてか取り立ててゴシップのような出来事が起こることはなかった。
〜子供達のためのサンドイッチと、特製蜂蜜スパイスクッキー〜
ところが、どうだろう。変われば変わるものだ、と最近はことに思う。
いや、これも正しい表現ではないかもしれない。彼はきっと彼のままなのだろう。本人に変わったつもりはなく、変えたつもりもなく、実際に何かが変わったわけではないのだろう。
変わらぬまま少年から青年となり、然るべき時が満ちて、巡り会うべくして巡り会った。その巡り会ったものに対して、彼は彼のまま堅実に向き合っているだけなのだろう。
なにも、修道女だからと偉そうに語りたいわけではないのだけれど。
「リュート君とはどう?」
「どう…?」
表から女の子達の楽しそうな声が聞こえてくる。もうすぐ夏の花祭り。祝賀祭が近くなるとああして、披露する踊りの練習のために毎日ここに通うのが恒例になっている。そんな彼女達のために、今は修道院伝統のクッキー、レープクーヘンをオーブンに入れたところだ。その間に、次はサンドイッチを作りましょう。
一人でも苦ではないけれど、やはり二人の方が楽であるし、なにより、今日も手伝いを申し出てくれた彼女とお喋りしながらは楽しい。長い間、ここで一人で過ごしてきた。ことさら淋しいと思ったことはないが、やはり若い子がいるというのは良いものだと思う。彼や彼女くらいの歳の子達は、ここ数年で徐々にこの村から離れて行ってしまった。
「深い意味じゃないのよ。ただ、彼は昔から、自分から積極的に誰かと一緒にいるってなかったから」
「…そうなんですか?」
「どちらかというと、彼の周りに自然と誰かが集まる感じね。単純に、彼と一緒にいてセリーさんがどう思ってるのかなって気になっただけなの」
黒猫によって次代の『魔女』に選ばれ、異なる世界から渡ってきた彼女は、なにやら彼の想い人という誠に稀有な立場にいる。どこにあるのか誰にもわからなかった彼の、その心の琴線を奏でた類稀な女の子だ。
ところが、当の彼女自身はそれを、なぜだか恐縮してしまっているようで。卑屈になっている感じは見受けられないのだけど…。
「なぁに?私で良ければ聞くわよ?精霊王に誓って、他言はしないわ」
お皿を洗う手を止めた彼女の横で、手を止めないでさらりと言ってみる。強引に聞き出したいわけではなく、そもそも誰かを導くなどという大それたことを易々と出来るとは思わない。修道女などと言っても、所詮は彼女や少年少女より少し長く生きてるだけの、しがないおばあさんなのだから。それでも、自分に悩みを打ち明けて、聞いてもらえるだけですっきりして帰っていく子もいる。
「……異性として好きだと、告白されているんです」
「あらあら、まぁ」
手は止めないまま、あくまで気軽に相槌を打つ。すると、少し躊躇いつつも、ポツリポツリと話してくれた。
「待ってて、くれてるのだと思います。私が、この世界に来てまだ間もなくて、何もちゃんと出来てないから不安で。それを免罪符にはっきりしないのを、快く理解してくれて、手引きまでしてくれてて。それでいつか、私がちゃんと答えを出すのを」
「えぇ」
「面と向かって告白されて、行動や仕草でも伝えられてて…自惚れや自意識過剰だって思うほど、バカじゃないつもりです」
「そうねぇ、いっそあからさまよねぇ」
「あからさま、ですか…?」
「えぇ、もうびっくりするくらい。昔から知ってるから、なおさらね。言ったでしょう?彼が自分から積極的に、誰かと一緒にいるってなかったって。特別、面倒見が良いってわけでもなかったし」
そう、あからさまだ。というより、比較してそう見えて当然だと言うべきか。なにせ今までが今まで。そんな彼が誰を一心に見つめているか、気づくなという方が無理がある。その意味でも密やかに噂になっていることに、彼女が気づいているのかどうか。
「それで?まだ、答えは出ない?あぁ、急かしてるのじゃないの。もう彼と出会ってふた月は経つのかしらね?何か変化はあった?」
「変化…というより、泥沼にはまっていってるような…」
「あらまぁ」
「その、最初から…私も…良いなぁって思ってて、そこで告白、されたので。ただ、自分で勝手に足踏みしちゃってるだけで。だから、そのですね…まだ何もはっきりしてないのに、彼から気持ちを貰うたびに、感情だけがズブズブはまっていってしまってて…」
「あら、まぁ」
この石鹸の泡の中に顔を突っ込んでしまいそうに、目元を赤く染める彼女は非常に可愛らしく、微笑ましい。男心を擽るとはこのことかと同性の自分でさえ思うのだから、彼が今の彼女を見たら、あの瞳を蜂蜜のように蕩けさせるのだろう。おやまぁ、とうに枯れた年齢の自分だが、想像だけで若々しい気持ちになってしまう。
「両想いなのね?」
「う、うぅ…だったらさっさとはっきりしろって話なのは、わかってるんです…」
「あらあら、まぁまぁ」
真剣に悩んでいるのを茶化すつもりはないけれど、思わず歌うようにしてしまう。十代の子達の恋とは違う風合いは、少し、自分の昔を思い起こさせた。尤も、自分の場合は、彼女と彼の関係性とは随分と違うものだったが。ーあの人は、小森の中で恙無く暮らしているだろうか。
「慎重さんなのねぇ」
「依存、したくないんです。私にそのつもりはなくても、今のまま、こ、恋人とかになったら、ただでさえ頼りきりなのに、もっとダメになりそうで」
彼女の葛藤は、こうして言葉にされずとも日々、見てくれば察せられた。
例えるなら、今の彼女は雛鳥だ。狭い巣の中と親鳥と、周りの景色しか知らない。見えているものも選べる選択肢も限られてる。言ってしまえば、ここしかないからここにいる、ということだ。そんな自分の状況を、彼女はきちんと把握出来ている。
「好きになる相手が彼しかいなかったから、では失礼じゃないですか。それに…私が嫌なんです。私がこの世界にいる意味も、彼やこの村の人達の近くにいて何が出来るのかも、何ひとつまともに答えられないままそばにいるなんて。こういうのは理屈だけじゃないと思います。それでも私は、彼に教えて貰うばかりじゃなくて、自分でちゃんとこの世界の色んなこと知って、役割も他の居場所も見つけて、他の色んな人達とも関わって…その上で、彼の隣を選びたいんです」
なんという口説き文句だろうか。自覚がないのであればタチが悪い。それはもう、既に彼を選んでいると言っているようなものだ。ここにいるのが自分であることが惜しまれる。
「ねぇ、今の、とっても素敵な告白だって気づいてる?やだわぁ、おばあさんはお腹いっぱいよ」
「そ、そんなつもりでは…」
「それだけでも、言ってあげたらどう?ダメなの?」
「ダメ、です。だってそんな、いつになるかも選べるかもわからないけど待っててなんて、そんな無責任でいいかげんな約束…無責任に子供を産む親とか、飼った動物を途中で捨てるような人と同じようなこと、したくないです」
洗い物を再開しながら、噛みしめるように言う。
「良くして貰っても応えられるかわからないって、最初に言ってあるんです。その上で待っているのは、もちろん彼の自由ですけど…。私だけじゃなくて、彼だって先のことはわかりません。それこそ、たくさん選択肢があるはずです。確かなことなんて何も無い私に、縛り付けたくありません」
彼女のことでひとつ言えるのは、とても責任感の強い子だということだ。
自身を冷静に客観視できるだけの経験と、それを踏まえて等身大や分相応を見極めようとする姿勢が感じられる。誰彼構わず仲良くしようとしたり、やたらに手を広げようとしない。
選ばれた『魔女』という立場に甘んじない。この世界やこの村の一員になれるように励み、礼儀を弁えて自ら役に立とうとする、そんな子だ。中途半端を好まない彼女からすれば、今の宙ぶらりんの立場も、何より彼の好意を保留にしている自身も、きっともどかしいだろう。だからこそ、より一層励もうとしている。
別の土地から嫁入りしてきた娘さんよりも丁寧に、ひとつひとつに真っ直ぐ向き合う姿勢に、実のところ自分たち大人はとても好印象を抱いている。きっと、村の女性達の装いも似合うだろう。
ただ、その距離感は、感情に素直な少年少女からすれば不満…というより、こちらもまた、どうにももどかしいようで。遠巻きに彼女を見る眼差しは、いつも物言いたげだ。なにか、きっかけがあれば良いのだけれど。
「それに、これだって言い訳です。私の都合です。屁理屈の頭でっかちで、こんなのばかり重ねて…」
「あら、言い訳だなんて。セリーさんが一生懸命、この世界やこの村の私たちに向き合おうとしてくれてる証拠じゃないの。それがわかるから彼も、快く待ってるのだわ」
「あんまり優しくしないで下さい…」
「慎重なのは悪いことではないわ。自立心もあって、役に立とうと頑張ってる。そうね、あなたは慎重さんというより、怖がりさんかしら」
驚いて目を丸くする彼女に微笑んで、その頭に、泡を洗い流し綺麗に拭った手を伸ばす。子供だと思っているわけではなく、ただこんな風に、頭を撫でてやりたくなる子なのだ。
「大丈夫。怖がらなくて良いのよ。今すぐに全部なんて言わないわ。ちょっとずつで良いの。この世界やこの村のことを知るだけじゃなくて、ちょっとずつ、あなたのことも教えてくれると、私達とっても嬉しいわ」
§
サンドイッチには夢が詰まってる、ってどこかの誰かがそんなことを言ってたような気がする。そういえば、絵本でもパンやサンドイッチが出てくるのいっぱいあるよね。読むと食べたくなるのわかる。だってすんごい美味しそう。絵心ってよく言ったもんだ。作家さんとご飯したい。
お米のご飯も普通に食べてたけど、おばあちゃんはサンドイッチもよく作ってくれた。ヨーロッパで暮らしてる時はそれこそ、バゲットを縦に切って、そこにバターをたっぷり塗って、具を挟んで食べるのがあっちの流儀だったみたい。マヨネーズじゃないよ、バターだよ。そこ重要。
でもあれ、子供の小さな口だとちょっと食べづらい。皮がパリっとしてて中はもっちりふんわりしてる、あの厚みが良いんだけどね、上手く食べられない。つまり、食パンの出番なわけですよ。
「美味しそうに出来たわねぇ。良かったわぁ、今日は男の子達がいなくて」
ヴィオレット様の言い草に思わず苦笑してしまう。違うよ、邪険にしてるわけじゃないのよ、ただちょっとね、君達の胃袋満足させるサンドイッチの量って想像したらね、ちょっとね。少年達よ、今日は別のところで仕事して遊んでてくれ。
今日はサンドイッチ、とヴィオレット様がおっしゃったから、さっきセレナード家で買ってきた。食パン。あそこのパンは粉の味わいを大切にしてるから、他の食材や料理と凄く合う。パン生地がリッチすぎるとあまり合わないのよ。くどくなっちゃって。それだけで食べるなら良いんだけど。
スライスして耳を切り落として、バターをたっぷり塗る。たっぷりね。ケチケチしないの。具材の水分でふやけたのなんて美味しくないんだから!これ鉄則!それに、ここのバターは質が良いもの、食べ過ぎなければ大丈夫。無塩がポイント。
バターを塗ったら、小森で採ってきた新鮮なハーブを乗せて、次はローストして細かくほぐしたチキン。ピクルスにしたオリーブの実を刻んで、塩と胡椒を混ぜておいたの。最後に、バターを塗ってハーブを乗せたもう一枚と挟む。
それをどんどん作っていくうちに、最初に作ったのが良い感じでパンと具が馴染む。よく研いで熱したナイフで三角形に切って。はい完成。どう?美味しそうでしょう?あぁ、喫茶店のサンドイッチも思い出すなぁ。卵とハムのとか、ミックスサンドイッチなんて定番中の定番だし。そうそう、餡子とバターのもあった。あのレトロ感たまらない。よし、明日の朝食は喫茶風にしてみようっと。
「そろそろ良い時間かしらね。きっとお腹空かせてるわ」
「ヴィオレット様は踊らないんですか?」
「ダメなのよねぇ、運動音痴で。もうそこまで体力もないし」
外に出ると、新緑と青空が仲良く踊っていて自然と笑顔になった。そよ風に葉がこすれる音は、目を閉じていつまでも聴いていたくなる。そこに可愛い女の子達って、なんだろうねこのヒーリング効果。それにしても、夏の花祭りかぁ、どんなのだろう。わ、オーブンからスパイスの不思議な香りがしてきた。
今日のクッキーは、スパイスとハーブ、それに蜂蜜を練り込んだレープクーヘン。修道院伝統のレシピらしいよこれ。昔、まだ大勢の修道女がいた頃は裏の薬草園ももっと手広くて、養蜂も儀式に使うロウソクの蝋を作るためにも仕事のひとつだったんだって。あとは昔からジンジャーや胡椒、シナモン、ナツメグ、アニスみたいなスパイス系は蜂蜜や乳製品と物々交換で近隣から手に入るから、まさにミューゲの修道院伝統のお菓子って感じ。
お砂糖は流通してるみたいだけど、ミューゲでは殆ど見かけない。ジャムとか保存食作りにたっぷり使うくらいかな?お料理もお菓子も、スパイスやハーブ、ドライフルーツを上手く使って美味しく仕上げてる。お菓子では特に、お砂糖じゃなくて蜂蜜やデーツシロップ、フルーツの甘みを生かした焼き菓子が多い。それで十分甘くて満足感があるんだよね。
見た目は地味かもしれないけど、なんかこう、本物のお菓子って感じがする。ほら、洋菓子って言ったら、生クリームたっぷりのデコレーションケーキとかチョコレートケーキとか、ついそんなのばかり思い浮かべるけど、こういう中世の香りがする、噛みしめるようなお菓子も良いよね。この地に足がついた雰囲気、やっぱり蜂蜜バタつきパンみたい。食べるとね、美味しいだけじゃなくて、なんとも言えずホッとするの。
…でね、食いしん坊としてはですよ、こういう美味しい伝統は末永く続いて欲しいわけでして。ヴィオレット様に、薬草園の手入れと養蜂のお仕事を本格的に手伝わせてくれないかってお願いしてみたら、とても喜んでくれた。彼女も養蜂は復活させたかったみたいで、でもやっぱり一人ではなかなか難しいから出来なかったみたいなのね。
「みんな、ひと休みしたらいかが?」
「あっ、ヴィオレット様!」
あぁ、やっぱりディアンドルスカート可愛い。萌える。舞台でも女の子達が村娘の格好で、花籠持って踊る場面たくさんあるけど、まさにあれね。癒されるなぁ。
「リリィ。音に合わせるなら、オルガン、弾いてあげましょうか?」
「ほんま?やった!」
「わぁ、おいしそ〜」
春の精霊祭。夏の花祭り。秋の収穫祭り。冬の聖夜祭。これがここの伝統的な行事だって、セレナード家で晩餐の時に聞いていた。「今年からはセリーちゃんも一緒ね!」ってメリッサさん、ウッキウッキしてたわ。
「クッキーの焼き加減、見てきますね」
「えぇ、お願い」
「あっ」
うん?
ヴィオレット様の声と被って、なんだか声のベクトルがこっちに向いてたような…気のせいかな?振り返ったけど、またいつものようにふいっと目を逸らした。うん?なんだろ?あ、香りが濃くなってる。焦げる!慌てて厨房に走った。
「ふぅ、セーフ、っと」
「おい、腹減った」
「キキ」
危ない危ない、と安心してたらキキがどこからか現れた。私が小森の外に出かける時は基本的に一緒についてくるけど、でも別にべったりってわけじゃない。猫だもんね、気まぐれだよね。よく村の人達に喉ゴロゴロされたりお腹うりうりされてるもの。黒猫の威厳は?…いや、いらなかったわ。そっちの方が良いわ。和む。うんうん、そのままで良いよ。
熱々の天板を慎重にオーブンから取り出す。ううん、この焼きたての匂いがたまらん…!お菓子作りの醍醐味って、オーブン開ける瞬間だよね。失敗しちゃったらげんなりするけど。あぁ、おばあちゃんと作ったチョコチップクッキー懐かしい…型抜きも良いけど、スプーンで生地を落とすだけのロッククッキーが好き。あのザクザク感がもうね。はいそこで頷いたあなたは誇るべき同志!
いそいそとお皿を用意して、レースの布ナプキンも敷いて。あっまだだよキキ、冷めてから!もう、この俺様は。実はグルメだよね?
「ねぇキキ」
「なんだ」
「私って、何か怖がってるように見える?」
椅子に座って、クッキーの粗熱が取れるのを待ちながら、ちょっと聞いてみる。…うん、ちょっとね、びっくりしてしまった。だって、おばあちゃんと、おじいちゃんには背中で、同じようなこと言われてたから。
「大丈夫。怖がらなくて良いんだよ。ばあちゃん達だけじゃなくて、それを教えてくれる人達と、きっと巡り会えるからね。お前は私たちの、自慢の孫だよ。だから安心して、お前自身を教えておやり」
って。
引き取ってくれた当初も、怖がらなくて良いんだよ、っていつも言って私を安心させてくれた。頭を撫でてくれる、しわくちゃの手が好きだった。
愛して慈しんでくれて、甘やかすだけじゃなくて、「働かざる者食うべからず」ってきちんと厳しくもしてくれた。誰かの役に立てるように努力することと、誰かに依存しないで一人でもちゃんと立つことを覚えた。
そんな二人のお陰で、私はここにいる。ただ、思えば「怖がらなくて良いんだよ」って、具体的にどういう意味なのかイマイチわからなかったな。
「自分を教える、かぁ」
「まぁ、人見知りではあるかもな」
「そうかなぁ」
ーさて、そんな私のちょっとした考え事はさておき。
結局このあと、少年達が食欲センサーを働かせて遊びに来て、レープクーヘンは一瞬にしてなくなりました。うわーい、食べ損ねたよ…。ぷんすこ怒った女の子達が追いかけ回しているのを、ヴィオレット様はやっぱり、おかしそうに笑いながら見ていた。可愛いなぁ。
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本格的に寒くなってきてきましたので、皆さまお身体をご自愛下さい!私は生姜を使った飲み物を愛飲して頑張っています(*´︶`*)読んでほっこりするような物語を書いていきたいと思います。