第2話 女っぽい男を見ると心がぴょんぴょんするよね? え?しない?
「久しぶりだねキド」
キドは突然の詩音の訪問に驚いていたが詩音を家の中に入れた。
「4年振り?キド」
中学1年生の頃同じクラスになった後一度も同じクラスにはならなかった。
高校は同じ学校だが、エミルが来てから話す事はあまりない。
「で?何の用かな?詩音?」
「いや、キドの家の前を通ったから顔を出しただけよ?」
詩音は手を口に当てて笑う
・・・おばさんかよ…
詩音が可愛いすぎて鼻血出して倒れそうだ
「とりあえずエミルはどうするか?」
俺はいい考えが思いついた。
「おーい?エミル?」
俺はエミルの部屋の前で呼ぶが返事が無い。
とりあえずノックしようとしたが
する前に扉が開いた。
「どうした?」
エミルは寝ていたのかあくびしていた。
「友達居るから着替えて来い」
俺はリビングに戻ると詩音が寝ていた。
「寝息も可愛いなぁ」
俺は詩音の髪を触っているとエミルが来た。
「へ?キ…ド?」
口に手を当てて驚いているエミルに俺は頑張って説明した。
「という訳なんだよエミル」
「へぇ…でもこの子は女の子…」
エミルは詩音を女の子だと思ってるらしいが…
「僕は男だよ」
「・・・えぇ!?」
エミルは詩音が男だと知って詩音の周りを見ると…
「でも女の子にしか見えない」
詩音はよく皆にスカートはかされたりされていた、理由は女の子にしか見えないから。
「じゃあ私の服を着てみる?」
エミルは楽しそうな顔でヤバイことをしそうなので止めたが俺は再び考えはじめた
「・・・まてよ?詩音の女装は可愛いだろう…いや!男に女装しろとか言ったら俺の評価は…ええい!評価なんかどーでもいい!!でも…えーっと…えーっと…」
久しぶりに再会したという事で詩音はキドの家に泊まる事に。
エミルは詩音を何としても自分の部屋で寝させたいようだが、それは俺が許さない。
「キド、詩音と風呂に入ってもいいか?」
「え?僕と!?」
詩音は驚いたのか口に含んでいた紅茶を吹き出した。
「詩音お願いだ、頼む…」
俺は詩音に謝ると
「僕男なのに本当にいいの?」
「うん、早く行こうよ!」
と言ってエミルは詩音を引き連れて風呂場に向かった。
その間に夕飯の準備をしようとキッチンに入ると…
「ああああああああ!!!」
詩音の叫び声だ。
・・・かわいそうに…
「どうした!?」
俺は風呂場のドアを開けるとなんと詩音の髪が長くなっていた。
「お前…何したんだよ…」
エミルはとりあえず風呂から上がり、事情を説明した。
「時を進める魔法を使いました」
・・・エミル魔法使えんの?
「へぇ?それで?詩音の髪型は戻せんの?」
俺は机を指で叩きながら聞いていたがエミルはため息をついて本当の事を話した。
「実は詩音の性別も…」
・・・え?
「僕!?まさかエミル…」
詩音は顔が青ざめていた。
「お前ぇぇぇ!!!!」
俺は人生最大級の叫び声を出してしまった。