公爵令嬢、国王陛下と会う。
短めです。
国王陛下sideが入ります。
ちなみに国王陛下は第一王子が大好きです。第二王子はあんまり好きじゃありません。
こんにちは、つい先日4歳になったエレオノーラです。
実は大変困った事になりました。
昨日父が帰ってきて言ったのですが
「国王陛下がお前に会いたがっている。」
はぁぁぁ!?ですよ。レオンハルトお兄様の視線が痛いです…。
この国…フランシア王国では伯爵家以上の家の子供は7歳になれば国王陛下に謁見するというしきたりがあります。
つまり、レオンハルトお兄様はまだ陛下にお目通りしたことがないのです。
そりゃむかつくよね!
優秀で周りにちやほやされてる忌まわしき妹が自分より先に、しかも陛下に望まれてお目にかかるんだもの!てゆーか父察しろよ!
フクザツな男心とかさぁ!
私これっぽっちも分かんないけど!
同じ男なら分かるんでしょ!?
とまあ1人で勝手に一悶着ありまして、
現在国王陛下の前で淑女の礼をとっています。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
国王side
目の前で完璧な淑女の礼を取る少女を見て、思わず溜め息をつきそうになる。
自らの息子より2歳年下のこの少女は自らの親友であり、宰相として活躍してくれているレオン・エル・アスリーヌ公爵の娘である。
美しい銀糸の髪に、紫の瞳。
どこぞで見た精霊の絵にそっくりなその姿。
(確かに【フランシアの聖女】と呼ばれるだけはある。礼儀作法にも明るい。
…さて、頭の出来は如何程か?)
王太子の妻となるならば、かなりの頭の回転が必要だ。この子はその頭を持っているか。
私はあの子のためにもきちんと見極めねばならない……。
お読みいただきありがとうございます!
ブックマークが何件も…!
そろそろ『召喚勇者の娘です』の執筆を再開したいと思っておりますのでそちらもよろしくお願いします。