公爵令嬢の苦労譚2
方向性がわからなくなっていた時のお話。駄文です。
最近レオンハルトお兄様が私を避けるようになった気がする。
腹黒の片鱗を見せていたレオンハルトお兄様だけど、お父様という腹黒の神の申し子の前にあえなく散っていた。
あ、上手く言えた気がする。
さて、冗談は置いておくとして…
レオンハルトお兄様が私を避けているのは大問題である。
あの面倒なコンプレックスを早めに叩き潰さねば私はリリアーネ嬢とくっつけられてしまうかもしれない。彼女は確かに可愛いとは思うが私にはレズっ気はないのです。
まあ私以外の攻略対象を狙ってくれれば万々歳なのだけれど残念な事に『エレオノーラ・エル・アスリーヌ』は第2弾『君☆ドキ』のメイン攻略対象なのだ。つまり避けることはできないルートな訳で…。
絶対にお断りである。
というわけで私はさっさと家を出て、
てきとーにお金を稼いで、近所の人と仲良くするっていう平民ライフを送りたいのだ。
王宮魔術師にも惹かれるけど色々利用されそうな立場は嫌だし、親にバレそうな職にはつきたくない。
そこで私は考えた。
『お針子さんになればいいよね?』と。
実は私の前世での夢だったのだ。
どんどん綺麗な服を縫い上げていくお針子。
だから私はこの世界に来る時に手芸のスキルをもらったのだ。
小さな家で、色んな服を縫って、それを売って、余り布で近所の人へのプレゼントを作って、まったり過ごす。そんな生活がしたい。
というわけで6歳になったら商業ギルドに登録しましょう!
ちなみに冒険者ギルドは12歳以上しか本登録はできないそうです。
仮登録は6歳から可能だけど薬草採取や使いっ走り、店番等しか引き受けられない。
まあでも薬草採取は色々ためになりそうだからやっておいたほうがいいかも知れない。
今後の方針…6歳になったら冒険者ギルドと商業ギルドに登録する。
12歳になったら冒険者ギルドに本登録。
15歳になったら家を出る。(こちらの世界では16歳くらいでみんな家から追い出されます。なのでちょっと早め。)
よし!私はゲームには絶対に関わりません!
読んでくださりありがとうございます…!涙を流して喜んでおります。
次はエレオノーラ、自分の異常さを知る、です。チート加減に気づきます。
そのうちレオンハルト視点とか入れたいな…