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One in the WORLD  作者: 黒鷹
第3章 武踏会
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閑話 男(の子)の夢

一度はやってみたい夢!

このゲームの世界なら作れそうな気がします(笑)

なんでこ~うなるの?


エリーシャ東の草原で【精霊魔法】の実験をしつつ俺は考え込んでいた。

使っている精霊魔法は土系精霊魔法【石飛礫(いしつぶて)】である。

標的代わりにしている土壁ををほじって調べると間違いなく俺が作り上げただろう『鋼』の弾が打ち込まれていた。


普通は『小石』のはずがなんで『鋼』に?


一人で考え込んでもわからないので周りに大量に俺を取り囲んで見守っていた精霊達に聞いてみることにした。


緊急野宿大会議の結果 (参加人数:ヒューマン×1・各属性精霊×729 なおゲーム内時間で2日間会議は休みなしで行われた) どうも俺の思い込みの強さのせいで精霊たちが『錬金』を行っていることが判明。


そんなわけでそれならば『金』なんか簡単に作れるか?なんていう思い実験。

見事に失敗。

いや、金にはなっている、ただ混ざり物が多すぎて純金にはなっていなかった。

石飛礫(いしつぶて)】の時は小さくても完全な『鋼』に錬金できている。

ではなぜにできない?

またもや精霊達との大討論会。

そこでわかったことは『イメージ』がどれだけ正確に出来るかだ。

なんとなく『金』はこんなものだろうというイメージでは精霊達にもイメージをはっきりとイメージとして伝えることが出来ないらしい。

では、どうしたらいいのか。

簡単なことだ、それこそ現実の知識である『化学』知識で補えばいい。

都合のいいことに中学あたりで日本人なら元素記号を叩き込まれている。

それを応用すればなんとかなった。

ただしこの『現実知識を使う』のも欠点があった。

なに簡単なことだ『現実に存在しない物質は錬金できない』ということだ。

あとは元素記号が複雑化するということはその構成物質も複雑化しているといことで逆にイメージがついていけなくなり当人すら迷うことになる。

例えば【エメラルド】(元素組織:Be3Al2Si6O18)なんていうのは流石に元素の配置すら難しすぎてランには作り出すことが出来なかった。

ただこの『錬金魔法』とも言うべき発見によって高価素材が大量に確保できたこともありそれらを売って他のものを購入することで素材の確保のめどはついた。

ただやりすぎると物価の大混乱が起きるのでほとんどは倉庫の中にストック状態になっている。


さて、資金の心配は無くなった、同時に素材の心配も無くなった。

時間がある程度ある。

ならすることはレベルあげ?


ノンノン、そんなの男ではない!

男なら一度は夢見る巨大ロボット製作に取り掛かるのが正しい道だろう!!

しかしロボット工学なんて知識なんてこれっぽっちも無い!

夢の『光○力エンジン』だの『ゲッ○ー炉』だのなんか出来るわけも無ければ材料も無い。

それで思いついたのが・・・『ゴーレム』・・・

攻略wikiにもそんなものの制作方法も載っていなければ魔法も無い。

しかし古代遺跡にはガーディアンの一種として『動く(ガーゴイル)』もあれば敵方として『ゴーレム』も出てくる。

しかも一部のクエストでは敵方のNPCが操っていることもある。

ということはどこかに制作方法ないし魔法が存在するのではないかと考える。


そしてこの手のわからないことは・・・図書館にGO!だ。

リアル3日程かけてようやく見つけました。

『建築』コーナーで・・・。

パソコン検索でも引っかからないしそれらしき本も見つからないのでてっきりここにはなくて王都の図書館かそれとも他の言語を覚えなくてはいけないかと思ったのですが・・・。

なんと精霊魔法にありました・・・ゴーレム製作魔法・・・。

しかも用途は【建設機械】代わりだとか・・・。

戦闘のことはこれっぽっちも考えてなかったみたいですね・・・。

さすがエルフ・・・ヒューマンとちがって争いごとは嫌いですか・・・。

それでも今は使われてないのかなぜか分類上は『遺失魔法』。

3日かかって探せば出てくる魔法が『遺失』化するなと声を大にしていいたいが・・・。


自分だけ使えるのならそれもありかと思い直すことにした・・・・(笑)


とりあえず実験・・・以外に簡単に全長2mほどのクレイゴーレム完成。

どうもこれが基本らしい。

で、ここからは俺様の魔改造・・・。

まずは材質を『鉄』に変えて背中には一発芸用の火薬ロケット噴射機を設置。

・・・・ふっふっふ・・・完成だ!

君の名は『アイアンマン28号』だ!

ちなみにデザインが28個目の作品のため28号である。

もっとも17枚目のデザインも捨てがたいが・・・。

そのときは名前案は・・・『ビックアイアカマン17』であった・・・。


さあ実験だ!


以外に動くし硬いので壁にもなる・・・。

これは以外に使えるか?

命令は音声命令で動くのでらくちん。

操縦桿でも作らないとだめかと思っていたのだが・・・。


実験は無事終了。

壊れるまで酷使した結果。

【ビック・ベアー】×2・【レッド・チキン】×16・【ゴブリン】×4の戦果。

なかなかである。


しかしランはこれで満足しない!

目指すは(くろがね)の城と呼ばれるようなほどの大ゴーレム!


そう、これこそが日本男児たる正しい夢である!

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