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One in the WORLD  作者: 黒鷹
第3章 武踏会
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閑話 図書館

武踏会前にランが図書館に篭っていた頃のお話です。

むう・・・でかい・・・約200万冊の蔵書があるらしい・・・。

入り口の掲示板のところにそう書いてあった・・・。

ちなもに王都にある図書館島は蔵書数5000万越え・・・。

だれがそんなに読むんだよ・・・それに目的のもの探せるかの方が心配だよ・・・。

しかもこの図書館無人だし・・・。

とりあえず目的は生産関係の本・・・できれば【付与技術】について調べたいのだが・・・。


うん、かなり歩かされたけど生産関係のコーナーの場所には迷うことなく着いた・・・。

問題はその戸棚にある本の量と・・・まったく読めない文字で書かれている背表紙・・・。

本読むのにどこかで語学系のスキル取らなきゃいけないのか?

どこかに共通語で書かれている本ないのか?

顔を動かして探していると・・・見つけた・・・「はじめての日曜大工」・・・

とりあえず・・・初めて読めそうな本だし読んでみたいのだが・・・あんな高いところにある本どうやってとればいいんだ?

梯子等を探すも付近には見当たらず・・・奥のほうに貸し出しカウンター見たいなのがあるな・・・人いないけど・・・。


カウンターまでいくと実に見慣れたものがあった・・・

デスクトップパソコン・・・・

おい・・・時代設定めちゃくちゃすぎないか?

画面にはものすごく図書館で見慣れたものが・・・

本の検索&置いてある場所・・・さらになぜかQ&Aまである・・・。

とりあえずQ&Aを触ってみる。

選んだ項目は・・・「本のとり方」・・・


Q・高いところにある本をとりたいのですがどうすればよいでしょうか?

A・取りたい本の棚の前に行き本の題名を口に出して読んでください、手の中に本が出てきます。


・・・便利な機能だな・・・


とりあえず片っ端からQ&Aの項目を読んでわかったこと、図書館に入るのにCHR:150必要なこと。

本を取り出すのにINT:200必要なこと。

本は古代文字も含めて40種類以上の文字で書かれており読むにはそれぞれの語学系スキルが必要なこと。

本により特定以上のその必要な語学の語学スキルレベルがないと専門用語など必要なところが虫食いのように滲んで読めないこと。

そして肝心な語学スキルは・・・「がんばって世界中から探せ」ということ・・・。


ついでに言えばパソコン等の近代機器は大変動前の失われた時代の遺跡から発掘されたものの再利用品だとか・・・。

運営さんよ・・・苦しいいい訳だな・・・。

そして失われた時代の遺跡管理しているのは”ソリッド運営”という世界管理組織が独占管理しているとか・・・。

名前、直球できたか!(笑)

秘匿技術なために一切質問には答えないとか・・・・

うむ、苦しいいいわけありがとう、大爆笑物でした。(笑)


そんな訳でとりあえず【付与技術】で検索してみた。

中ほどの棚にあるらしくてそこまで行くと・・・うんほとんどが背表紙読めないね・・・。

それでもいくつかの共通語と精霊語の本を見つけて3冊ほどとり机のところに持っていき読むことにした。


正直知らない技術のてんこ盛りでも簡単に言えば今もっているスキルのレベルを上げたら使えるものばかり。

知識としてはありがたかったが (何しろ使い方を手探りで探さなくて言い分) こっちが本当に欲しいのはスキル上げてるだけではわからないこと。

つまりオリジナルに関する技術だ。

そんな訳で2冊ほどパラパラと共通語で書かれた本を読んでみたが目新しい技術はなし。

あまり期待しないで精霊語の本をとってみて最初の目次を見てみると・・・『魔法回路』と書かれていた。

思わず次を次をと読んでいるうちに気がついたら8時間ほど読んでいていつのまにやらもう夕方。

本の貸し出しはないのでとりあえず持ってきた紙に興味のあるところを書き写し本を返却棚に戻すと一瞬のうちに元の場所に戻った・・・。

便利だな・・・。


ちなみに『紙』は和紙などの目が粗いものではなく私達が普通に使うコピー用紙みたいにきめ細かいものが他の生産者により作られて流通している。

一度自分でも作ってみたことがあるが流通しているものほどきめ細かくならなかったので普通に買って使用している。

ちなみに『鉛筆』と『消しゴム』も他の生産者の手により再現されて流通している。

まぁ、鉛筆と消しゴムは俺でも作れた。

ただコスト的と手間隙考えたら買うほうが安いので俺もかって使っている。

まぁ、一応オリジナルレシピ帳には記録しておいたが・・・。


そんなわけで5日ほど・・・ほぼその本全部を書き写したといっていい量を書き写す作業をずっと図書館で実行。

それを元に『魔法回路』の再現・改良・発展と1ヵ月半程やっていてとりあえず基礎部分は完成した。

まだ応用にはちと難しいが基礎の部分だけでも中級の【属性魔法】なら負担無くアイテムに書き込めるようになった。

まだ上級クラスは自分が使えないということと魔力回路理論では今のままでは負担が大きいため書き込むのは不可能と判明している。

もっともその改良方法はすでにわかっている。

あとは俺自身が上級の属性魔法を使えるようになることが先決だろう。

ちなみに精霊魔法はまだいまいち理論的によくわからないので組み込むことが出来なかった。

ただ【付加魔術】は属性魔法の【魔力回路】をヒントに作り出すことが出来た。

まだ初級レベルなので魔法回路の改良を研究しないと中級レベルの【付加魔術】はつけることが出来ない。


学生時代の勉強嫌いがいったいどこに行ったというくらい研究実験をしている今の俺を見たら過去の俺はなんて思うだろう?

それに基本俺は文系のはずだったんだがな・・・なぜか高校時代から選択ミスの続きで理系方向ばかり突き進んでいたような気がする。

まぁ、知識はついたが当人の気力がついていかなくて全部途中で放り出したようなものだったが・・・。

それでも一応各種資格をとるくらいまではした。


今読んで書き写しているのは金属板や布に直接魔力回路書き込む方法だ。

これがまた実に面白い方法がいくつも紹介されている。


2週間後に第二次新規プレイヤーの参加までに物にしたいものだ。

できれば新規が来る前にどこかで実験できる場があるとうれしいのだが・・・。

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