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One in the WORLD  作者: 黒鷹
第3章 武踏会
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第79話 パーティ戦本戦 ⑤

パーティ戦本戦やっと終わりました。

長い・・・

なんとか肉塊モドキから復活したランです。

どこぞの高校生GSなるバンダナ兄ちゃんのように回復力ないので時間かかりました。


「お姉ちゃん!出番だから早く!!」


もうすこし休ませて欲しいものです。

そもそもダメージあたえたのはカナお前だろうに・・・。


さっき言った通り、今回は前出るかな、支援は極力する。


「了解よ。」


うし!言質は取ったあとは頑張るだけ!!


『続きまして準決勝第二試合は・・・』

『青コーナー、チーム【闘猫師団(ケットシーりょだん)】!』


名前を呼ばれリングにあがる俺達。


『赤コーナー、チーム【アテナ】』


うわ・・・なんか聖闘士が出てくるような気が・・・というよりもろそんな感じの装備皆着ていますね。

金ピカ装備。

なのに剣だの斧だのもっているのは聖闘士のスタイルではないのでは?

リーダーの人は・・・牡牛座(タウラス)の方ですか・・・。

角が神々しくなく、なんとなく禍々しく感じるのは俺だけでしょうか?


『準決勝第二試合始め!』


とりあえず様子見です。

というか皆さんそんなに俺の腰の大太刀気になりますか?

ガン見なんですけど・・・。

とりあえず俺は騎士らしい獅子座(レオ)の人の正面に立ちます。

腰を落として刀の柄を握り・・・


「ほう、居合い抜きか・・・貴様は色々と多彩なのだな」


そういって両手剣を構えます・・・えぇ、金ピカの・・・。

そして俺はそのままダッシュし相手の左手に飛んでそのまま右横蹴り!

と、次に刀を『鞘のつけたまま』で顔面に叩きつける!

そしてそのままいったん距離をとった。


「ぐわーー!戦士の風上にも置けない行為をしやがって許さん!」


なんか吼えてますけどさ・・・俺一度も『居合い』をするなんていっとらんよ?

そんな高等技術、リアルで刀持ったことのない俺が出来るわけないだろうが・・・。

それに・・・・


顔面に真っ赤な線が入って面白い顔(笑)


えぇ、思いっきり笑ってやりました。

そうです美形の男は基本的に全部俺の敵です!

さんざんからかって潰してあげます。


鞘から刀身を抜き放ち剣先を相手に向けて中段の構えで立つ。

さて日本刀で戦うとき金属の鎧に囲まれているところを叩くなんて普通に考えて馬鹿のすること。

狙いは肌が出ているところを『切る』か『突く』かが効果あり。

どこぞの達人のように刀で鉄を切るみたいなこと・・・できるな俺も・・・魔力まとわせたら・・・


まぁ、とりあえずは顔面を突き狙いで・・・。

獅子座の方の顔面狙いで連続つきをするものの相手の魔術師に数回邪魔されたので隙見て魔術師のほうにも魔法でちょっかい出して牽制しときました。


周りを見回すと・・・あぁ、やっぱり地力が違いますね、押されまくっています。

いったん相手から距離をとり刀を振るうようなまねで指輪の効果を発動してみんなを回復させます。


ヒルツー!


左手から回復の光が出るのですがぱっと見た目刀から回復の魔法が出ているように見えます。

ついでにいえば今回の「ルビー」はただの飾りです。

魔力回路は刻んでいないので光らない為ばれる可能性は少ないでしょう。


「また、回復機能付の武器か、やっかいな!」


うん、うまい具合に勘違いしてくれています。

なにしろ俺は散々「武器に付加された魔法」を使いまくっていましたからね。

今回も武器だと勘違いしてくれたようです。

発売前の製品の能力の詳細は知られたくないですからね。

実験するのは良いけどライバルには気をつけないと。


そんなこんなで20分。

今迄で一番長い戦闘を続けてきました。

すでにリングは2個とも砂になって消えています。

こっちのMPも正直そろそろ半分になりそうです。


そんな時均衡が崩れました。

うちのジェイ君がついに撃沈!

タンクが一人つぶれると一気に体制が悪くなります。

しかも常時こちらがおされ気味だったのですから。


続いてカナが撃沈!


しかたない、初の戦死がこんなゲームとはつまらんが取りあえずあの美形だけは潰しておこう。

というわけで美形中心にで魔法を発動することに。

つぶやくように小声で・・・

相手にばれないように・・・


母なる水の力の源よ、大空で吼える嵐よ、その力、我が手に集いて力となれ !!

古の誓約に従い 我に従いわれの前にふさがり者に裁きを下す力となれ!!


手の平に魔力が集まる!

そして力ある魔力開放の名を!!


地霊雷撃陣(アーク・ハウル)】!!


獅子座の騎士を中心に牡羊座(アリエス)の魔術師も巻き込んで巨大な紫の魔方陣が地面に現れ上空から雷が大量に魔方陣の上にいる二人に降り注ぐ!


さらに引き続いてさらに炎系の範囲魔法を唱える。


古の竜の咆哮よ すべてを焼き尽くす炎よ その力わが手に集いて力となれ!!

古の誓約に従い 我が前の敵をすべて食らい尽くせ!!

炎竜火炎陣(サラマンダー・ハウル)】!!


再び今度は赤い魔方陣が地面に出現し魔方陣から巨大な炎が立ち上がり二人を焼き尽くす。


魔術師は砕けた。

しかしさすがに騎士様倒れません、だがそのことは予測済み!

日本刀瑠璃霧(るりきり)に魔力をまとわせて獅子座の騎士の首のガード板ごと切り落とす!


魔力をはわした刃物は通常の1.2倍ほどの切断力をもつ。

あとは技量でカバー、スキル値が高いほど威力も上がる。

もっとも常時魔力をはわしていたMPがすぐ切れるのでここぞというときだけ俺は使っている。

なんかこの業知らないやつが多いのな。

カナ達もこの大会前まで知らなかったし。


騎士の首を狩ったために目的を果たしたと思って気が緩んだ瞬間左横からタックルをくらいそのままリングアウト。


うわ・・・死ぬのは避けられたけどしまらない終わりかたした・・・。


結局前衛職の崩壊したわれらに勝ち目はなく・・・

結局【闘猫師団(ケットシーりょだん)】はここで負け。

3位決定戦はPT戦ではないのでここで終わりらしい。


お疲れ様でしたと。

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