第68話 盗賊退治 ②
おかしい・・・盗賊との戦闘がこの話で終わらなかった・・・。
ちなみに運営いわく『ハイデル廃抗の悪夢再び』だそうです(笑)
洞窟の奥は結構広くしかも整備がされていた。
人二人が横に並んで通れる広さの通路に通路の上部には一定の距離で松明による明かりが灯されている。
罠等に気をつけて入ったつもりだったがすでに盗賊達には進入がばれていたらしい、途中の通路で待ち構えていた。
「よう、姉ちゃんたち綺麗だな、その女たち置いてとっとと兄ちゃん達は帰んな!」
なんか盗賊達にすごまれたが何でだろう・・・まったく怖くないのな。
というか・・・野郎ばっかりだね・・・。
「「「「「?」」」」」
女性相手はモンスターでもセクハラになるけど人族相手なら下に下着もあるしなによりこいつらむさい男だし・・・やってもいいよな?
「お姉ちゃん何を???」
・・・『剥ぎ取り御免』!!
ランは瞬時に加速し相手の懐に入ると武器を持つ手を強打し武器を奪い取る。
さらに皮鎧の継ぎ目に強引に指を突っ込み留め具を破壊し防具全部を剥ぎ取り下着一枚の姿にして蹴り飛ばす!
思わず襲われた盗賊も何がおきたかわからないうちに前にいた仲間が横の壁側に飛ばされる。
しかも下着のみにされて・・・・
「は??」
驚く暇もなく次には自分も同じ目にあい壁に叩きつけられて昏倒。
ランは盗賊2名を亀甲縛りで縛り上げどうやってやったか皆には謎だったがいつの間にか天井から猿轡までつけて吊るしていた。
「普通に縛ってそこらに転がしていてもいいのでは?」
シンジの問いにランは「見せしめ」と一言で終わらす。
そのランは盗賊から剥ぎ取った装備を調べていた。
ふん・・・そこそこいい装備だね・・・。
どこからか奪ったのかパトロンでもいるのか・・・。
にしてもチンケだね・・・20Gしか両方とも持ってないし・・・。
短剣は回収したが鎧はリサイクルできないと判断したのかそのまま放置。
もっとも留め具が完全に破壊されているので修理しないと着ることもできないが。
さて、この装備から見て奥にはお宝ガッポリと見た!
というわけで没収に行くぞ~♪
「ドラまた・・・」
いやいやシンジ君、作者としてはあの作品のヒロインよりランのほうがひどいと思うよ。
なにしろ個人が持っている小銭まで見逃すつもりなさそうだし。
とある少女漫画のバミューダーのど真ん中にあるという某王国の少年国王の性格に似ているような気がするね。
そこ!お喋りしない!!
これはすみませんでした、作者はまた奥に引っ込んでいます。
ランはものすご~~~く楽しそうに何かの歌を口ずさみながら盗賊の身包みをはぎ亀甲縛りで縛り猿轡をかまして天井からぶら下げる。
そりゃもう実に楽しそうに時には歌いながら時には口笛を吹きながら流れ作業のように一切のとまりなく流れるように処理していく。
彼女の通った後には壊れた皮装備と天井からは間抜けな姿の男達がぶら下がっていた。
しかもしっかり身包み剥いで金属製品と金目のものは回収している。
どんなに小銭であってもだ・・・。
「歌はハンバーグの作り方を歌っているやつだね・・・あのアニメ見ていたときはノホホンと見ていたのに今の状況にはまったく合わない歌だね・・・ランさんのなかでは盗賊がどういうぐあいになっているのかは聞きたくないな・・・。」
「「「「あははは・・・・」」」」
グラン君の言葉にほかのメンバーは力なく笑う。
とにかくランが一人で片付けて他のメンバーがゆっくりその後を追うという状況が続いた。
実に楽しそうに進んでいたランが不意に止まって奥をうかがいだした。
「どうしたの、お姉ちゃん?」
カナの問いに黙って奥を指差す。
そこには牢屋らしきものが複数存在し中に人がいるようだった。
「人質?」
いや、さらってきたり道で捕まえたりした商人だろう。
シンジの問いにランが答える。
「なぜそうだと?」
手前の牢屋見てみな・・・コボルト族だ・・・
ランの目は静かに怒りを溜めていた・・・
酷いようだけど彼らは後回しにして先に奥の盗賊共を始末するよ。
この人数だと先に開放したら守りながらの戦闘はできなくなる。
「わかったわ。」
カナの答えと同時に皆も改めて武器を構えなおす。
捕らえられている人たちがこちらを見かけて声を出そうとするがランが口に人差し指を当てて「シーッ」と言うと皆黙っていてくれた。
奥の扉の手前で中の様子をレーダーで確認するとざっと6人。
こちらと同数の人数。
「中に6人、こちらを待ち構えているようだから強襲でいくよ!」
「「「「「おー!」」」」」




