表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
One in the WORLD  作者: 黒鷹
第3章 武踏会
71/130

第66話 スキル報告 ②

合成とは違いますが関係あるものをひとつ。

ランの生産活動に今後大きくかかわりそうなもので。

【調理】スキル

これはあまり変わらない代わりにレパートリーが増えた。

スキルレベル30を超えると【肉料理】・【鍋料理】が開放された。

他にグレーの色で使えないのに【海鮮料理】・【スパイス料理】・【米料理】・【和食(精進料理)】というのが出ている。

グレーなのはスキルレベルは足りて現れたがなにか開放には条件が足りていないのだと思う。

それよりこの世界にも『お米』が存在してたんですね。

今のところ見つかっていないのでもしかしたら種をどこからか仕入れて自己栽培なのかもしれないね。

まだ開放されていない新しい町で手に入るのならうれしいのだが。

そもそも栽培なんてどうやれば・・・下手したら植木鉢から作るか庭を畑や田んぼに作り変えなきゃいけないのかもしれないのだが・・・。

考えるのはよそう・・・なんか喜んで畑仕事をしているランが目に浮かんで困る・・・。


そうそう不思議なことにうどんやラーメンを作るとなぜか【鍋料理】のスキルがあがる。

あれは【鍋料理】のカテゴリーなのか?

俺は麺料理だと思うのだが・・・麺料理のスキルがなくて鍋料理のカテゴリーに放り込んだんだろうか?

正直謎仕様に思えて仕方がない。



最後に面白いことを発見したのでここで報告しておきたい。

俺が【精霊魔法】を使うと威力がありすぎるしいう話をしたことがあると思う。

おかげで使う場所を選ぶため【属性魔法】ほどはスキルレベルがあがっていない。

しかしこのたび大量にあげることに成功した。

きっかけは土属性の【精霊魔法】【石飛礫(いしつぶて)】だ。

本来この魔法を使うと『小石』が相手に飛んでいくのだ。

しかし俺が使うと小石大の『鋼』が飛んでいく。

どうも『小石』を生成する段階で同時に【錬金】をおこなって物質変換をおこなっているようだ。

土の精霊や他の精霊たちと話し合いいろいろ実験をしてみたら本来このゲームの魔法の中にはない【精霊魔法:土属性・錬金魔法】ともいうべきものができてしまった。

それでこの魔法に大切なのは『具体的なイメージ』であること。

俺はどうも武器として使う硬い物質を鋼と無意識にイメージしていたため小石が鋼に変わっていたらしい。

たとえばただ単に『金』と思って錬金してもかなりまじりっけの多い金が出来上がる。

ただそこは化学の発達した現代人。

「金=Au!Auしかこの塊にはないんじゃー!」

などと気合入れて連想するとあら不思議、まじりっけなしの24金ができあがったりする。

逆に【アダマンタイト】など現実には存在しない物質などはどうやっても錬金できなかった。

まぁ、元素記号なんてないからイメージできないこともあるのだろう。

またゲームに存在しないが現実には存在するものも錬金できなかった。

ウランだのプルトニウムだのとか・・・

(俺ってば逆にできたらどうするつもりだったんだろう・・・)

もうひとつ『合金』や『宝石』など元素組織に直すとやたらと難しいもの (例えば【エメラルド】元素組織:Be3Al2Si6O18) などは生成できなかったり混ざり物が多すぎたりして役に立たないものしか生成できなかった。

おそらく俺の理解不足によるイメージ不足だと思われる。

まったくできないならともかく物によっては混じり物が多いにしろ片鱗らしきものができるのがその証拠だと思う。

逆に元素組織が簡単なものはイメージしだいでたとえ現実 (ゲーム内でも) では高価なものでも簡単にできた。

例えば【ダイヤモンド】 (元素組織:C) などがいい例だ。

現実の生成方法が高温・高圧状態でしかできないため現実では宝飾物としてはクズ程度のものしか (人口ダイヤは基本工業製品用) 未だ作れなくてもゲームの中では所詮高温・高圧なんていくらでもイメージさえできたら再現できる。

元素も『C』すなわち炭素のみの物だ。

どれだけの大きさが作れるか実験したところ直系30cmの単結晶ダイヤモンドが出来上がったときは思わず固まってしまったものだ・・・。

とりあえず店の自分の部屋に置いておいたらカナが知ってしまって俺から取り上げる機会を虎視眈々と狙っていたのでゲーム内から消去するという意味もかねて教会に寄進させてもらった。

そしたら今や女神像の手のひらに設置される始末。

一応街中のオブシェ化されているため破壊することも盗むこともできないがあれを見ると心臓に悪い。

おかげで教会内で昼寝するときは女神様に背を向けて寝るという失礼な寝方をする始末だ。

運営も教会関係のAIから取り上げて消去してくれたらよかったのに・・・。


もっとも、【鍛冶】や【彫金】でインゴット製作しなくても『銅』・『鉄』・『銀』・『金』は鋼材いらずでどこのフィールドの土からも生成できるようになって助かっている。

逆に『鋼』・『アダマン』・『黒鉄』などは現実では物がなかったり『合金』のためこちらの理解が追いつかず生成ができない。

ちなみに『黒鉄』はゲームオリジナルの鉱物である。

よく現実でも『黒鉄』はあるという人もいるがあれは鉄が酸化して黒ずんだり人工的に超高純度化することにより酸に犯されにくくなった鉄のことを言う。

言葉では簡単に言えるが詳しいことになると俺には理解が追いつかず生成できるまでにはいたってない。

そのあたりはもしこの手の専門化がこのゲームに参加していたら作れるかもしれないが俺には無理だ。

『鋼』も同じで炭素成分2~0.3%以下にした鉄のことをそう呼ぶのであって (ステンレスもこれに入る) 正直そのあたりがどう違うのかが俺にはよくわからないために今現在は錬金による生成はできていない。

【精霊魔法】【石飛礫(いしつぶて)】だと俺が使うと自動的に『鋼』に練成されるのにだ。

理不尽極まりない話だが仕方がない。

元々頭であれこれ考えるのが苦手で直感に従って動くせいなのかもしれない。


この世界の錬金魔法は現実世界でもある程度の知識がないと使えないものらしく一般としては系統化されていない分野らしい。

現実で一般市民の俺も専門知識はないのでそれでも専門家ほどの知識は必要ないらしいので現在ネットを使用したりその手の本を購入してお勉強中といったところだ。


まさかゲームをするのにこんなにまじめに鋼材や鉱物のの勉強をするなんて思わなかったよ。(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ