第58話 出撃準備完了
さて、ランさん出撃準備完了です。
しかも奥の手つき。
【片手ナイフ:コンバットナイフ:ナックルタイプ】
生産者:ロバルト
武器:片手装備 攻+18
タングステン鋼で製作された非常に硬いナイフ
これが今回ロバルトさんに依頼したナイフだ。
タングステンなどという非常に硬度の高いもので通常の職人では加工できないものを加工するために高スキルが必要というとんでもない代物だ。
まぁ、今回はロバルトさんに作ってもらった。
なんとなくだがファンファンさんに依頼するとこちらの意向無視してかわいい物系のナイフになりそうで(しかもスペックだけは異様に高い)今回は遠慮した。
テンションの問題があるからこういうのは俺個人では飾り気なしの無骨なやつがいい。
こいつが4本。
あとで自分でステータス系のアップを行うことにする。
ちとSTRとAGIを今つけられる最大のものをつける予定。
一応ファンファンさんやロバルトさんは職人としてゲームバランスを考えてつけるステータスアップに上限も受けているが・・・。
まぁ、こんなまじめなとき以外には使わないので今回は見逃してもらうとしよう。
【片手ナイフ:投擲用ナイフ(つや消し黒)】
生産者:ロバルト
武器:片手装備 攻+8
黒鉄鉱製の投擲ナイフ。
黒い上につや消し効果で暗いところでは視認がしにくくなるように作られている。
あとは投擲用にこれを40本ほど作ってもらった。
食事で使うナイフより少し小さめで刃の方に重心が偏っている。
まあ、これは俺が投げやすいように注文しておいたところだ。
投擲スキルは装備していないが一応他のナイフで確認したところ精密投擲でもない限りリアルスキルでなんとかカバーできることが確認されている。
正直メインスキルに投擲スキルつける余裕がないので非常にありがたい。
こちらは腰のポーチのベルトに10本ほど仕舞える皮製の鞘を作っておいた。
他に篭手部分に片手ごとに3本の計6本。
のこりの24本はアイテムボックスに仕舞っておいて回収する暇がなかったりできなかったときの予備として持っていく。
こちらには特にステータスアップはつけない。
代わりに鞘のほうに細工しておいて刃の部分につくように脱脂綿代わりに【麻痺薬】をしみこませた綿を仕込んである。
これも一応確認してみたら麻痺効果がつくようなので簡易効果付随として使う。
だだし一回ずつ鞘に仕舞わないと麻痺効果は発動しないようだ。
最初銃がないのでクロスボウでも持ち込もうかと思ったのだが連射がきかないのでそれなら投げナイフのほうがましかと思って用意した。
「普段のランちゃんの戦闘スタイルにまったく合わない武器だがアサシンにでも転向する気かい?」
なんてロバルトさんに言われたが愛想笑いでごまかしておいた。
まぁ、個人的な意見として暗殺者なんてゲームでも暗いイメージの職業はできればご遠慮したいものです。
あとは・・・ちと確かめたいことが・・・。
被服屋で綿を購入あとは木製の小型の入れ物と屑宝石と【爆裂石】4個。
まずは屑宝石に【魔法付加術】でかなり弱く生活魔法の【ファイア】を付加、起動コードは【爆破】。
何度か威力が強すぎて失敗したがようやく成功。
【爆裂石】と【ファイア】を付加した屑宝石を一緒に綿でくるみ木製のコップ半分くらいの入れ物に突っ込み綿を敷き詰めて中のものが動かないようにしてふたを閉める。
ここまではOKと・・・。
試しにその丸い入れ物を10mほど先に投げて伏せる!
・・・(シーン)・・・
ん、これで爆発はしないこと確認・・・。
これからが本番・・・付近に人がいないことを確認して伏せたまま大きな声で・・・「爆破!」
1・・2・・3・・4・・ご『ドカーーン!!』
ものすごい爆風があたり一面に広がる。
ん、5秒で作動確認・・・これでなんとかいけそうだね・・・。
もう少し改良する時間がほしいところだが今回はこれでいいか・・・。
後に威力や安全性を改良されてNM狩りで威力を発揮する通称【手榴弾】の原型の完成であった。
さて、あとはこいつを【爆裂石】の在庫分作って奥の手とすることにして。
あとは コンバットナイフの【技能付加術】だな・・・。
【片手ナイフ:コンバットナイフ:ナックルタイプ】
生産者:ロバルト
武器:片手装備 攻+18 STR+24 AGI+24 追加効果:麻痺効果+5%
タングステン鋼で製作された非常に硬いナイフ
【技能付加術】でSTRとAGIを現在俺のできる最大値で追加。
さらに【魔法付加術】で属性魔法【パラライズ】を付加してみたところ追加効果:麻痺効果+5%ついたことはラッキーだった。
4本全部に同じことをし【簡易手榴弾】も12個製作。
ナイフは2本腰の後ろに装備し投げナイフ右腰に10本セット、ついでにその横に皮袋をセットしパチンコで使う鉄の玉を100個ほど入れておいた。
指弾で使えばそこそこ効果があるだろう。
他に両手の篭手の部分に各3本ここにも投げナイフをセットしておく、
【簡易手榴弾】は誤爆されちゃかなわんのでアイテムボックスの中に。
これて一応準備は整った。
さて、銃こそないが久しぶりに自分のリアルでの戦闘スタイルに近い体制で挑める。
もうこんなことはないだろうなんて思っていたが何があるかわからんもんだ。
まぁ、AIは何度もよみがえる肉体つきだから死人も出ないし久しぶりに手加減なしで暴れられるな。
ちと宿題もあるがそれくらいは別に大丈夫だろう。
さて、決戦は明日の昼2時だ。
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