第46話 試掘抗跡
ランの野望の道筋が少し見えてきました
【ハイデル廃坑】より北の森の中、今俺はここに来ている。
グランドクエストをやる前から感じていたいやな予感にしたがって・・・。
実は『グランドミッション1-2』がまだ終了していない。
【ハイデル廃坑】での戦闘のあと冒険者ギルドで報告し領主の元にも行ったのだがまだグランドミッションは消えていなく実行中の文字が入っていた。
最初はあんなおかしな戦闘になったからと思ったが一応戦闘はクリアしたとの運営の判断で本来見られるはずのイベント映像もきちんと見せてもらっている。
ただあの祭壇の意味はいくら調べてもわからなかった。
ヒントが少なすぎる。
ただ生産スキル上げの最中ふと思い出したのがこの試掘抗跡だった。
どうも【ハイデルミスリル鉱山】を掘る際に試掘してみた跡らしいのだが以前入ったときはただの穴だった。
鉄鉱や黒鉄鉱がでて当時おいしいなと思ってもぐってみたがすぐ鉱石が枯れ、回復するのにリアルで3日かかるという遅さぶりで通わなくなったところだ。
どうもここの試掘抗跡はあまり知られていないようで掲示板や攻略wikiにも記載されていなかったりする。
ちょうどこの場所を考えるといやな感じがふつふつとする。
まるで弾薬庫のような危険地帯に入ったような感じだ。
で、そういったものが大好きな俺としましては予感にしたがってもう一度もぐってみることにした。
うん、なんとなくM属性あるような感じに見えるがけしてM属性は持ってないから!
入り口は以前に入ったときと同じ、でも突き当たりだった場所は壁が崩れていて奥に通路が出現していた。
ビ~ンゴ♪
崩れた部分を跨いで奥に進む。
念のために【剣】を外して【暗視】をスキルセットにセットして入る。
・・・つけててよかった【暗視】スキル。
中真っ暗・・・松明なんて持ってきてなかったしソロだし格闘だからな・・・片手でも埋まるとまともに戦えないところだった。
中はコウモリやなぜかブランクロウラーなどが・・・なんでこんな土しかないところにイモムシがいる?
ソロでも撃破可能だったので倒しながら前に進む。
まぁ、そのなんだ・・・一度だけイモムシの糸で足固められて全力で跳ねながら逃げたが・・・。
逃げれてよかったよ・・本当に・・・。
とにかくつぶしながら奥につくとなぜか石碑があった。
オーク語らしいが・・なぜか下に標準語で訳されたのが書いてあった・・・。
親切だな、おぃ(笑)
それによるとオークは元々ここ試掘跡に住んでいたらしい。
しかしここでとんでもない物が出てきた。
【爆裂石】
洞窟を拡張したらそれが出てきたというのだ。
それまでいったいここにオークは何年もすんでいのか?
そしてすんでいた間、爆裂石は一度も出なかったのかが疑問なのだが。
もっともオークは爆裂石のことはよくわからないで神様が怒って追い出しにかかったと考えたらしい。
それでもって近くにちょうどいい洞窟(鉱山抗)があるのでのっとってしまえということだったらしい。
ここまで詳しくわかっていたのならここに書いたやつ国に報告しておけよと思うのは俺だけだろうか?
しかし、【爆裂石】はちょっと気になる。
もしかしたら俺の目的の代用品になるかもしれない。
とりあえず掘ってみる・・・。
カツン!
ピカ!
ドカーーーーーン!!
ケホケホケホ・・・。
装備は壊れなかったがHPは1/3減ったよ。
あれは地雷なのか罠なのか???
爆発したところを慎重に手で掘ってみる。
【爆裂石】ゲット・・。
直径5cmほどの石が爆発してさっきのダメージ・・・。
爆発しないように【蒸留水】の瓶の中に一個ずつ入れていく。
とりあえず30個ほど回収。
外に出て少し実験してみよう。
外に出てから【爆裂石】の入った瓶とヤスリを出す。
瓶の中から慎重に【爆裂石】を取り出しヤスリで細かく削る
【鑑定】によると【爆裂石】はちょっとした衝撃で爆発するという。
よって慎重の上にも慎重を期して削る。
一度目的のものができれば俺はオリジナルレシピ帳があるので以後危険な思いしながら作る必要はなくなる。
1個の【爆裂石】をパウダークラスまで細かく削るのになんと45分もかかった。
レシピ帳には間違いなく【爆裂粉】として登録されている。
さて、この状態で爆発するかどうか・・・。
ちいさな電気をパウダー上で発生させる、当然俺は少し離れてだ・・・。
ドカーーーン!
うん、うまく爆発するね・・・ただ威力ありすぎるからこの辺は何とか考えよう。
え?なに作ってるのかって?
火薬だよ火薬。
一応この世界にも火薬はあるらしいのが火薬を作るのに必要な【硝石】が国家管理で俺らには手に入らないらしい。
また【火薬】作るのになんのスキルが必要なのか(たぶん【錬金術】か【化学】だと思うが)わからないため代用品がないか探していたのだ。
うん?だから何作りたいのかって??
ふっふっふっ・・・近代装備になれた俺が剣や弓なんてやってられるかというか使いこなす自信がまったく無い!
そして近代兵器の象徴といえば銃ですよ銃!
さすがに大砲はでかすぎるし機関銃は部品が細かすぎる。
というわけでまずは【拳銃】そして【小銃】を鍛冶で製作するのだ!
幸いベレッタM9(ベレッタM92FS)拳銃やM-16小銃なら細かい部品のサイズまでばっちり頭に入っている。
そりゃあれだけ分解整備する毎日送ってたらな・・・。
いかんいかん・・・あのころのこと思い出すと物騒な顔になるとかカナから言われてたっけ。
とりあえず図面は両方とも羊皮紙の上に書き記しているからあとはスキルあげるだけだ。
まぁ一応弾の製造もしなくてはいけないのだがなんとかこれも今回でめどが立った。
うし!がんばるぞ!!
トトトトトトトガガガガンンンンンンンン!!!!
しまった・・・はしゃぎすぎて瓶蹴飛ばして爆発させてしまった・・・・・。
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アフロラン爆誕!
俺・・・よく死ななかったものだ・・・・ケホッ!
自分で書いときながらなんですが『剣と魔法の世界』にはたして知識があり作る土台があるからといって『銃』を運営が認めてくれるのか微妙な気がします。
たとえ認めてくれたとしてもスキルは『射撃』とかになるんですかね?
当初の予定のプロットでは『射撃』はクロスボウのスキルの予定だったのですが。
04/14 表記一部変更
04/14 誤字脱字修正




