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One in the WORLD  作者: 黒鷹
第2章 地下迷宮の謎
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第38話 それぞれの回想

主要ヒロイン(?)達によるランのことの回想です。

喫茶店のシャッターを閉め扉に鍵をかける。

明日、明後日は土日のためお店はお休みのため特に念入りに掃除をして今日の売り上げを集計してお金をまとめる。

あとは帰りに銀行に預けてくればいい。


少し簡単な買い物を市場でしていきスーパーにもよっていく。

こういったときは商店街というのがありがたく思える。

専門店がそろってるしな、スーパーなんてそこそこの大きさのがあればいい。

でっかいのができると商店街の客がみんな流れて廃れるんだよ。

しかもでかいスーパーは駐車場など使うから大きな土地確保するために郊外にできるのが多い。

郊外のスーパーが賑わって駅前の商店街が廃れるのも変な感じだが実際のところそんなもんだ。

駅前が廃れると街全体が廃れてくるんだよな・・・。

そんなわけで商店街ともさほど利害がぶつからない大きさのスーパーがえらいということで俺の中では方程式として出来上がっている。


まぁ、そんなことはどうでもよくて・・・もやしの唐辛子漬け(キムチ漬けではない!)の惣菜と塩ジャケの切り身を4つ程買って帰ることに。

最近のシャケは減塩とか言ってぜんぜんうまくないのな・・・しかし商店街の専門店には昔ながらの塩ジャケが売っており俺的には非常にうれしい。

塩辛くない焼きジャケなんてうまくないと思うのは俺だけだろうか?

締めでお茶漬けにしたら絶品なんだがな・・・。


家に着くと留守電を確認し風呂を洗って夕食の準備。

風呂は自動で夕食後に沸くようにセットする。

夕食は簡単に麻婆茄子にしておく。

確か冷蔵庫に茄子が・・・あったあった・・・こんなもんでいいか。

ニュース見ながら食事をして風呂に入る。

出たらビール引っ掛けながら今日の売り上げをパソコンに入力して今週の集計を見てみる。

うん、悪くないね・・・。

ビール飲み終わったら一休憩してログインするか。




今私は野良PT(パーティ)に加わってレベルあげを行っている。

うちの(闘猫旅団)ギルドは人数がギリギリのため週末以外なかなかギルドメンバーだけでPT組むのが難しい。

ギルド内でもメンバーを増やそうとう話が出ている。

もっともうちのギルドは私の身内ばかりで作られたギルドだ。

お姉ちゃん以外は私の大学でのサークル仲間だ。

お姉ちゃんは近所の喫茶店のマスター。

父と同級生だと聞いているが正直始めてあった小学生高学年の時はもっと若いだろうと思った。

海外から帰ってきたばかりだといって紹介された。

当時は日焼けで真っ黒でおなじ日本人に見えなかったけど・・・。

それに・・・そう雰囲気というかとにかく怖い感じがしていた。

半年ほどしてうちの店の近くに喫茶店を開いたときは本当に驚いた。

日焼けがだいぶ収まり日本人らしい肌に戻っていたこともあったがあの怖いという感じがまたったくしなくなってコロコロ笑う気の優しい近所のお兄さんという感じになっていたから。

そのころからだろうかなんとなくお兄ちゃんに懐くようになったのは・・・。

そうね丁度今のヒカリちゃん達と同じような感じだったわ。


そんなお兄ちゃんがここ最近また殺気を出しだした。

こういったことは何度かあった。

大抵良くない予感がするときだという。

お兄ちゃんはそういった感覚を信じて行動するからまた何かあるのかもしれない。

ほぼ的中率100%だもんね・・・。

唯一の救いはリアルではなくゲーム内の予感だということらしい。

まぁ、これから大掛かりなイベントなどがあるとしたら・・・・。

このゲームの社長のことは父やお兄ちゃんから聞いている。

そう、真っ先に被害があるとしたらこのゲーム内の”お姉ちゃん”があうだろう。

大変だねお姉ちゃんも、そういう私もたぶんしっかり巻き込まれる気がするがその辺はゲームだ、楽しく巻き込まれようと思う。

どごぞの小説みたいにデスゲームだけは無いと言い切れるらしいからその辺は運営を信じていますからね。


それにしても・・・お姉ちゃんを含むPTと違って他の人と組むとなんでこうもタンタンとした作業みたいなレベルあげになるのかな・・・。

私ちょっと飽きてきたよ・・・。

まぁ、あと30分ほどの我慢だ。

効率は良いんだから頑張ろう。

ソロなのに恐ろしい勢いでスキルレベルあげるお姉ちゃんにおいていかれたくないし・・・。




ランお姉ちゃん。

ゲーム内では見た目私より少し年上といった感じの女の子のアバターを使用している。

始めてあった時このゲームには子供は患者の参加者だけと聞いていたからきっと私とおなじ長期入院者の子供だと思った。

声をかけようと思ったが勇気が出ない、そういったときに備えて患者プレイヤー専用の運営との回線があるのを思い出しどうすればいいのか聞いてみた。

驚いたことに目の前のプレイヤーは健康な方であり患者関係ではないという。

ただ運営会社の社長と友人であるためこのゲームの様々な実験を協力してくれている【被験者】だという。

さらに驚いたことにアバターは女の子だけど中身は男性だという。

運営権限でアバターと中身が違うとどうなるのか試してもらっている最中だという。

もっとも子供の姿なのは社長の悪乗りだとか。

【被験者】というのは周りに言っちゃいけないことだけど彼ならきっと一緒に遊んでくれるから勇気を出して話しかけてみようといわれた。

だから勇気を出してお願いしてみた。


「ねぇ、だめ?」


最初非常に困った顔していたが結局付き合ってくれた。

まず効率的に体を動かす方法。

そして剣を使った戦い方。

戦う時にどのようなことを注意するか。

などなど、いろいろ教えてくれてさあ実践だといってウサギさんと戦ってみることにした。

もっともその時痛いと大変だからここをこのように操作してといわれたのでそのように操作して戦ってみた。

体力が無くなれば後ろから魔法で回復してくれていっぱい敵がきたら私に向かわないようにすぐさま倒してくれたりしながら戦った。

いっぱい戦ったらいっぱいアイテムを落とした。

お姉ちゃん全部それを私にくれてお金に換えて装備をいいやつに変えようといって街の中でいろいろ高く買ってくれるお店を教えてくれた。

最後に今私が所属しているギルドのお店に連れて行ってくれた。

いろんな服が所狭しと飾ってあってそれに目を奪われているうちになんかお姉ちゃんと店長さんが話していて店長さんがこっちをすごい顔で見た。

でもお髭の顔がプリティで怖くは無かった。

でもその時他の店員さんにお姉ちゃんが捕まり奥に連れて行かれだした。

店長さんがいろいろ服を着てみてどれが良いか見てみましょうねといったのでついていきました。


いろいろかわいい服をいっぱい着せてもらえて楽しかった。

そのなかから気に入ったのを店長さんがプレゼントしてくれて申し訳なく思ったけどおねえちゃんがもらっておきなさいって、なんか当然の権利だから全部もらっていっても本当ならいいはずだと力説していたけど・・・・

まぁ、一番かわいいやつで店長さんお勧めの装備をもらいました。

そしてこのギルドに入るのを進められたので面白い人もいっぱいいるしお姉ちゃんのギルドとも付き合いあるからということで入れてもらいました。

なんかお姉ちゃんは最後のほうは「俺は男なんだーーー!」といいながら真っ赤な涙を流してましたが大丈夫だったんでしょうか?

店長さんは笑いながらああいったところがかわいいのよねとか言ってましたけど・・・。


そうそう、明日廃坑攻略だけかと思ったら昨日お姉ちゃん達が廃坑で行われるらしいグランドミッションを見つけて明日行くからといってグランドミッション発生させに寺院に来てます。

平日は時間が合わないからなかなかお話できないけど明日ならできるし一緒に攻略行くみたいだから楽しみだな。

3/16 誤字脱字修正

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