第30話 怒り爆発!
ランさん、意外と短気なようで・・・。
GW最終日東門の前で俺は先にヒカリ組の子供達とPTを組んでPTチャットでエリアボス戦の事前説明をしていた。
ボス戦の順番待ちにはすでに【くまくま牧場】ギルドのトンペイさんが行って並んでくれている。
あとはアライアンスメンバーがそろい次第移動ということになる。
まずはヒカリ組のPT構成から。
ヒカリ(女)・・・ブロードソードとラージシールド主体とした前衛系装備とスキル
ホシ(男)・・・なんとドワーフの子供!バトルアックスを振るう当然前衛装備
ナナリー(女)・・・ロングスピアを扱い属性魔法も使うが前衛よりのレベル
ロージー(男)・・・ブロードソードを持つ軽戦士、軽業スキルを中心に構成
アイ(女)・・・レイピアを主体にした軽戦士、弓も装備した中衛装備
ラン・・・格闘装備だが今回は緊急用、今回主体は魔法を使った支援と回復
うん、俺を除いたらまったく回復系がいないね。
全員そろったのちボスポイントに移動。
さて、順番的には1時間ほど待ちだね。
その間に・・・アイテム配布です。
なんかハイポやMPポーションより食事のほうが喜ばれるのはなぜでしょう?
てか、アイちゃん、ナナリーちゃんヨダレよだれ!
てか、ホシもロージーもヒカリちゃんまで!!
あぁ、まだあるから今食べてもいいよ。(苦笑)
1時間後順番が回ってくると全員食事を取ってアタック開始!
フェンリルモドキが・・・・いきなり立った?
なんか前回とパターンが違う???
『ふははは、まっていたぞ金髪のクソチビ!』
ピク・・・もしかして俺のことか?
『再び貴様が来ることもあろうかと思い備えは万全だ! 見てみろ!』
なんか後ろに効果の爆発背負って股間を指差してやがる。
うん?あれパンツか?
『鉄の股間装備だ!これで貴様の攻撃はきかんぞ!!』
なんか馬鹿笑いしているが女性陣は顔真っ赤にして目を背けているし男性陣は頭を抱えている。
とりあえず俺は他のリーダー陣と子供たちの耳と目をふさいでいる。
とりあえずあの変態黙らせたほうがいいかな?
『貴様をコテンパンにして叩き潰した後、そこのチビガキ共も食い殺してやるわ!』
ピク・・・イマナンテイッタ?
『弱点をなくした俺は無敵!貴様など殺してその後チビ共も殺してやるわ!』
精霊達よ全力だ・・・炎の矢!!
白く光るなにかがフェンリルモドキの左横にある岩に直撃し・・・蒸発した・・・。
お前・・・死刑決定・・・・
俺のその呟きが聞こえたのか他のメンバーがいそいそとヒカリ達をつれて後ろに下がる。
フェンリルモドキも青白い顔して俺と蒸発した岩とをしきりに見比べている。
『いや、だって僕もね一応エリアボスなわけでして悪役としての威厳がですね・・・』
あせりつつどもりながら言い訳しているが・・・・
かわいく言っても死刑決定・・・
あとでみんなに聞くと般若のほうがかわいく思えるくらいどす黒い炎を上げて微笑んでいたそうな・・・。
『たっ、たすけて~~~!!』
悲鳴を上げながら逃げるフェンリルモドキに多数の精霊魔法が追撃し地面や障害物を破壊し高熱で溶かしていく。
MPポーションは大量に持ち込んでるしいたぶるだけいたぶって消してやる・・・。
フェンリルモドキ必死に逃げること5分、ついに逃げ場がなくなって・・・竜巻とかした風の刃をくらい消滅。
今回は負け惜しみすら出なかったです。
戦闘終了によるエリアチェンジで【南方港町エリーゼ】西側の草原に出た俺達。
「ランちゃんまだ黒い黒い・・・飲み物でも飲んで落ち着いて。」
テディさんの一言でとりあえずミカリ果汁入りの水を飲んでとりあえず頭を冷やす。
あ~~~、すまん。ついあのアホのせいで頭に血が上ってヒカリちゃんたちのイベントだったのに俺一人でやっちまった。
「お姉ちゃんすごいです、あの魔法!」
「俺も魔法覚えたい!」
ヒカリちゃんたちの後ろでテディさん達それを聞いて一言。
「精霊魔法はヒューマンやドワーフは適正が厳しいんだよ。覚えられる人がほとんどいない。」
「それにあれだけの威力があるのはランちゃんぐらいなものだよ、さすが【精霊たらし】の称号もちだわ。」
ん、俺も称号はともかく威力は俺のほうがおかしいと思います。
まぁ、適正があるかどうかはあの町にいる【ティード】さんに聞けばわかるだろう。
とりあえず・・・内緒にしておくつもりだったのに思わずつかっちまったな・・・。
俺も要精神修行かな・・・リアルで・・・ハァ・・・
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