第15話 ギルド設立
カナ達がついにギルド設立です。
正午10分前にログイン。
え?なんで早く入ったかって?
バージョンアップがあるとMMOというのは必ず追加データのダウンロードがあるんだよ。
このゲームは大高速回線前提だから大丈夫だと思うがみんないっせいに同じ時間にログインしてダウンロードすると途中で混雑のため回線が切れるとか言うのが今までのMMOでは多々あったのでね、まぁ、念のためだ。
ダウンロードはほんの数秒で終わったよ、気にするほどではなかったな。
さすが大回線!一昔前なら企業用の回線の太さだしな。(笑)
正午ぴったりにログイン開始。
周りを見るとちょうどカナ達もログインしてきた。
というわけで、土地販売用のNPCを即時確保!!
南商業地区のど真ん中の1当地にギルドホーム建設!!
周りのみんなが驚いてる隙にその隣の角地にパーソナルホーム用の土地4敷地分確保!
うん、真ん中に『売却済 エリーシャ市土地管理課』と書かれた看板出現。
えっと、ここ『市』だったのか、しかも土地は市が直接販売していると・・・。
まぁ、城塞都市のようなものだから勝手に売買されてもここ治めてる人がが困るわな。(笑)
誰が治めているのかはチュートリアルでいってたような気がするが気が動転してほとんど見てなかったからな・・・正直覚えてないや・・・。
って、瞬く間に建物があちこちに建っていくな・・・。
すぐ建つということはあれらがギルドホームか。
あと俺の土地と同じようにあっちこっちに看板立ち始めたな。
「ランさんの言う通りボス戦あとにしてギルドホーム優先させててよかったですよ。」
「本当だね、またたくまに土地が埋まって行ったよ。」
いや、ギリギリ土地代だけでもたまっててよかった・・・下手したら郊外に作らなきゃいけないところだった。
「カナさんはまさしく間一髪のたまり方でしたね。(笑)」
本当にまさかギルドホーム解禁と同時にみんなが土地あさりするとは予想外。
店舗・パーソナルホームの土地は初日から解禁されていたのに少なかったから皆まだたまってないんだなと思っていたのだが・・・。
ギリギリ滑り込みセーフでした・・・。
「とりあえず私達の本拠地を見てみてちゃんと設定しましょう!」
「「「「おー!!」」」」
地下にあるクリスタルルームでギルド名とギルドマスターとギルドメンバーの登録を行う。
ギルド名は【闘猫旅団】、ギルドマスターは【カナ】、ギルドメンバーは【カナ】・【グラン】・【ジェイ】・【ルカ】・【シンジ】・【ラン】の6名。
またごついギルド名付けたな・・・誰の意見?
「ジャンケンで勝ち抜きました!」
ジェイ君がシュタッと手を上げる。
「かわいい名前のほうがよかったに・・・。」
とはカナの意見、ちなみにカナは【くりーむしちゅー】と付けたかったらしい。
うん、ジェイ君良くぞ勝ってくれた。(笑)
ところでなぜ【闘猫】で【ケットシー】なのか・・・。
俺の中のイメージでは【ケットシー】は【妖猫】(【化猫】にあらず) のほうが絶対合うと思うが・・・
ジェイ君と俺とでは思い描いてるものが違うのだろう。
聞くのが怖いので聞かないが・・・。
夕方まではとりあえず内装をすることに【木工】Lv.9の俺がとりあえず棚とかを作ることに。
ソファーなど木工で作れないものは他の職人にすでに発注済らしい。
1階のロビーや応接室、会議室などはすぐさま整ったが2階の休憩室や調理室はいろいろ道具がほしいので最低限で今回はとどめることに。
地下の共同倉庫は建設時に自動で完成しているためにあとは配置換えだけ。
ほかの地下室はとりあえず空き部屋のままで。
予定ではトレーニング室に各生産室になる予定。
3階はそれぞれ部屋が割り振られたが俺はとりあえず空き部屋のままかな。
レンタルルームもあるし隣は俺の店舗兼パーソナルホームの予定地だ。
正直しばらくは殺風景だが椅子とベットがあればいいだろう。
ここまで決まったところで各自行動開始。
俺は南門から出て草原の先にある林で材木の調達兼薬草を根っこ付で収集してくることに。
とりあえずボス探しに行く前に【MPポーション】の製作を試しておいてできればある程度数をそろえておきたい。
まぁ、その前に棚作りが先なわけだが・・・。
なんか学生時代の文化祭の準備をしているようで正直楽しかった。
ひと段落着いて皆で休憩しているときに床に【錬金術中級者キット 】の中身を広げ【MPポーション】の製作に挑戦してみる。
1,【乾燥マジョラム】 ・【薬草の根】をそれぞれ丁寧にすりつぶす。
2,【コウモリの翼】×2枚を丁寧に細かく粉砕。
3,携帯コンロに鍋を載せ蒸留水1本をいれ【乾燥マジョラム】 ・【薬草の根】のすりつぶしたのと【コウモリの翼】の粉砕したものを入れて沸騰しないように弱火で煮詰めながらかき混ぜ続ける。
4.材料が溶けたら火を止めてさまし瓶につめて出来上がり。
カナ達がじっと見つめる中完成した【MPポーション】を鑑定してみる。
【MPポーション Lv.5】
プレイヤー生産品 (生産者:ラン)
MP+50回復
Lv.5かポーションの時と同じだな。
初めてにしては上出来、上出来。
レシピ欄にもMPポーションのレシピが追加されたし。
とりあえずは10個ほどはレシピ製作しておくか。
「ランさん、もしかしてそれMPポーション?」
ルカさんが聞いてくる。
おぅ、ボス戦の時あると便利だろ?どれだけ強いかわからないからなMPの方もどうにかしないと思って作ってみたんだが・・・いらなかったか?
「いります!是非お願いします!!」
ルカさんそんなにコーフンして顔を近づけなくてもきちんと作りますから落ち着いて。(笑)
とりあえずLv.5前後を10個とレシピで作るのはたぶんLv.3だろうからそれを10個作って渡しておくね。
レシピでポンポンいわせながら作りルカさんに渡しておく。
ほかにもMP持ちのカナとジェイ君にもLv.3を10個ずつ渡しておく。
さぁ、あとはボスを探し出して倒して第二の街「南方港町エリーゼ」に行きましょう!
3/21 誤字脱字修正
3/21 ギルド名変更
3/29 誤字脱字修正




