第108話 強制撮影会
まじめな方向を強制変更。
俺はお笑い者が大好きなんだ!!
「これとこれと・・・あっ、これも!」
目の前をファンファンさんが色々な服を持って走り回っている。
ちなみに現在ファンファンさんの本店の奥の部屋にいる。
さらにランの状態はというと・・・
グルグルに太い鉄製の鎖で簀巻きにされてソファーの上に転がされている状態である。
ちなみに足には巨大な鉄の玉がついている鎖が鍵付で付けられている。
いったい何が如何なってこうなった?
そもそも俺は【ハードダークインゴット】を使ってショートランスと大鎌【テラー・サイズ】の刃の部分の製作依頼にこの店に来たはずなんだが・・・。
いったい何が如何なってこうなった??
確か店の入り口から入って傍の店員に『店長いる?』って聞いたとたんいきなり体が浮いて店の奥の通路に吸い込まれて・・・気がついたらソファーの上で今の状態になっていた・・・。
さっぱりわからん・・・(悩)
ただひとつ過去の経験から想像出来る事は・・・またファッションショーやらされるんだろうな・・・・(ため息)
そして予想通りファンファン武器防具店の『秋の服装』なるテーマのファションショーというか撮影会が始まった。
いつも通り男の尊厳をガシガシ削られながら撮影会は続く。
何着も服をとっかひっかえしポーズを取る。
にっこり笑ったりするのもお手の物・・・内心では男の尊厳削られ続けているわけだが顔には消して出しません。
というかこれが出来るようになるまで何回このファッションショーやらされたことか・・・。
もう覚えるのを最近は拒否している始末です・・・。
“しかし今回は街中のおしゃれ装備の洋服類ばかりですね、いつもの防具類は今回は無しですか?”
「防具類の新作は今月のバージョンアップ後出さざるおえなかったから今回はパスなのよ。」
ランの問いにそう答えるファンファン店長。
しかもその間ポーズを変え表情を変えて撮影会は続いている。
微妙に器用である。
「それでランちゃんは今日は何の用だったの?」
“ショートランス1本と大鎌の刃の部分を2枚を【ハードダークインゴット】で作って欲しくて依頼に来たんですけどね、図面は引いてあるのでそれでお願いしたいのですよ。”
“少なくともファッションショーをしに来たのではありません。”
ファンファンさんの要求に従いニッコリ笑いながらそう言うラン。
ファンファンかなり焦っているようで。
「だってね、そろそろ新作も出来たことだしモデルどうやって頼もうかなって考えてる矢先に見つけたものだから・・・ね?」
そう、店に来たとき奥の通路に『吸い込まれる』と認識したのは間違いで正確にはランの背後でランを見つけたファンファンが超がつくような高速で背後からランを抱きかかえ通路に飛び込んだと言うわけだった。
その際、ランはあまりの高速さに認識が追いつかず『抱きかかえられた』と認識するより早く視覚からの情報の『通路が近づく』という認識の下に通路に『吸い込まれる』と勘違いしたのが本当のことだったらしい。
それにしても・・・
“『ね?』なんて可愛く言ってもダメです!『男の尊厳』削られまくってるんてすから!!”
実はファンファンさんはランの中の俺の正体を知っている。
8月初頭こちらに仕事できたというファンファンさんをカナ達がリアルの店に案内してつれてきたのだ。
当然そこでご対面となって話が盛り上がったわけだからランの中身が40台のおっさんであるのは知っているのにだ・・・。
リアル被服店のオーナーとしてはランのアバターはほっておけないらしい・・・。
あれからますますアタックが増え『普段着』論を展開された上に小言モードまてつくようになった・・・。
実年齢イコール彼女いない暦の俺としてはそんな理論展開されてもさっぱりだったりする。
最近では逃げるために拠点を他の街に作るかとまで考えてたりするが・・・。
どうしても素材はエリーシャが一番集まるしな・・・困ったものだ・・・。
「はい、そこでくるっとターン」
ファンファンさんの声になんの疑問もなく実行する俺。
笑顔は0円サービスです。
てっ、こういうことするからいつもする羽目になるんだよな・・・。
結局本日は20着の服を着せられて写真と動画撮影。
かわりに素材持ち込んだら手間賃なしてショートランサーと大鎌の刃を作ってくれることになった。
ついでにゴスロリっていうのか?フリフリの服3着も強制的に渡される事になる。
そしてこの服がのちのちの騒動の元となる。
まさかこの服が原因で1ヵ月後『エリーシャ最強ファションショー大会』が開かれるとは・・・。
というか、みんなイベント作るの大好きだね。
本編からしばらく離れます。
というかこの章全部ギャグ路線強行させてもらいます!!
決して本編が思いつかないではありませんよ(^^;
ただ最初の頃のようにお笑い路線に戻したくてプロット修正しているところですが・・・。




