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One in the WORLD  作者: 黒鷹
第4章 遺跡都市ミルシャ
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閑話 カレーライスへの道 その5

やっとカレーの回終了です。

カレーだけでこんなに長くなるとは・・・

ゴンゴンゴンゴン・・・・

ゴンゴンゴンゴン・・・・


まさか、『脱穀』・『精米』するだけで6時間もかかると思わなかった・・・。

要領が悪かったのもあるがてまひまが尋常じゃないことのほうが大きい。


ゴンゴンゴンゴン・・・・

ゴンゴンゴンゴン・・・・


おかげでご飯炊きは翌日に再度ログインしなおしてからすることになった。


ゴンゴンゴンゴン・・・・

ゴンゴンゴンゴン・・・・


やっぱりこの音煩いというか気になるな・・・。

俺の後ろには昨日と同じように一升瓶に棒を突っ込んで脱穀・精米しているゴーレム達がいた。

時間がかかるので俺がログアウトしている最中も自動運転させていたのだが・・・。

ログインしてから『ゴンゴンゴンゴン』の音は気になるし煩い。

そんなわけで今やっている分終わったら終了させよう。


脱穀・精米に関してはログアウトしたのちにネットで調べている内にいいアイデアが思いついていた。

問題はある程度の広さがいること。

それは後々考えるとしよう。



さてそれでは念願の『カレーライス』作りの開始だ~♪

まずはカレーから・・・

米が先じゃないかって?

米は洗って水につけておく時間あわせても1時間もあればいい。

無洗米じゃないんだから水には30分つけておくだけでいい。

(厳密には気温によっても変わるのだがそこまではしなくてもよいだろうと判断)

でもカレーは最低3時間はいる!

いや煮込んだりするのは1時間くらいだが一度冷まして味しみこます時間が長いんだよ・・・。

だから温めなおしの時間の間にご飯炊いても間に合う。



そんな訳で『簡易和風カレーライス』でいってみよう♪


① 玉ねぎをみじん切りにし弱火であめ色になるまでいためる。


② ジャガイモ・ニンジンを大き目のサイコロ状に切りを鍋に①と一緒にいれ事前に作っておいた鰹出汁を加え火が通るまでアクをとりながら中火で煮る。


③ ジャガイモを数個すりおろして②に混ぜいれる。


④ バターをフライパンの上に溶かし小麦粉をいれ焦がさないように炒める。


⑤ ④とカレー粉・おろし生姜を混ぜいれてよく煮込む。


⑥ 火を止める前に肉を投入して最後に肉に火が通るくらい(5分ほど)煮込む。


⑦ 火を止めて鍋に蓋をしスポーツタオルほどの布で鍋を包み込み2時間ほどそのままにしておく。


⑧ 最後に温めなおせば完成。


それではご飯を炊く間に説明おじさんと化して説明しよう。

なにを?とは・・・カレーにきまっているじゃないか!!



カレーの雑学ウンヌンはまた別の機会にしておくことにして作り方でいろいろ疑問があるだろうからここで説明をと。



Q カレー粉を使うときのとろみの出し方教えろや!


A 小麦粉か片栗粉つかえ!


普通に答えるとだメーカー製のカレー粉には実に40%前後の小麦粉が入っているという。

さらに油脂も40%ほど。

カレー粉はカレールーと謳いながら10%以下がほとんどだそうです。

カレー粉の成分は漢方に使われるぐらい体にいいのが多いがそれ以上の油脂は正直体にあまりいいとは言えないので考え物ですね。

さて話がいきなりそれたようだが実はそれていない。

メーカー製の『カレールー』のとろみはこの『油脂』と『小麦粉』が原因。

『小麦粉』使っているぞというかた、よく分量を見てください。

40%ですよ40%。

家でカレー粉使ってとろみが出ないのは当たり前。

まさか油脂と小麦粉で各40%もつかっているなんてほとんど想像して無いだろうし。

そんな大量の小麦粉を使えというレシピもほとんど見たこと無いですからね。

そんな訳で大抵とろみがないのは『小麦粉』がまったく足りてないのが原因です。

ただメーカ製は『油脂』の分のとろみがある、これをどうするかだがそれは『片栗粉』で補っている。


さてここで質問だが天然の『片栗粉』の作り方を皆さんは知っているだろうか?

これが実に簡単である。


① ジャガイモをきれいに洗い皮をむく。


② ジュガイモをすりおろす


③ ボールに水をはり、すりおろしたジャガイモを清潔な布でくるみ10分ほど水の中で揉み解す。


④ 布を取り出し10分~15分ほど放置する。


⑤ 水と底にたまったデンプンに分かれているので水を捨てます。


⑥ 新しい水をいれかき回しまた10~15分ほど放置。


⑦ ⑤と⑥を3回ほど繰り返すし最後に水を捨てた後1時間ほど放置します。


⑧ うっすら上澄みに水が染み出ているのでそれを取り除きます。


⑦ あとは底のデンプンをスプーン等で取り半日から一日乾燥させます。


⑧ よく乾燥したらデンプンの塊を手のひらで上から押さえつけてやればサラサラになります。


⑨ これで片栗粉の完成。


書いている行数は多いけどやっていること自体は簡単でしょ?

大体ジャガイモの重量の1/10ほどの量の片栗粉が取れます。


さて今回は片栗粉を作るのが面倒だし少々辛めのカレー粉成分なので甘さを出すためにジャガイモをおろしたのを直接入れてあります。

これでも十分とろみがつきます。



なんて説明おじさんとしていたらご飯が炊けた。

今回は土鍋で炊きましたよ。

炊き方?

それは今度またということで・・・。

てか、土鍋での炊き方ぐらい知っているでしょうに・・・・。

え?もっとおいしい炊き方?

今度の機会ではだめか?もうぶっちゃけ長くなりすぎる・・・



判って頂けたようで♪


というわけで鰹出汁たっぷりのカレーの完成!

ぶっちゃけるとおそば屋さんのカレー丼味・・・。


うっししし・・・長年の夢がついに!


“いっただきま~す♪”


は!殺気!!


ドタンバタン・・・ドタバタドタバタ!!!


気がついたらロープで蓑虫状態。

そしてカレーは・・・ぐは!カナとか皆で食っているし俺のカレー!!!


「「「「「おいし~~~♪」」」」」


俺の楽しみを!!

俺の努力を!!

味見ぐらいしかしてなかったのに!!!!!


俺の努力をカレーライスを返せーーーー!!(滝涙)

なんかまだまだ長くなりそうなので無理やり終わらしました(笑)

初期構想では米の栽培をしてできた藁で納豆だのさらに米麹の開発もしてお味噌だのと夢いっぱいでしたがそんなのかいてたらいつ終わるかわからなくなるので泣く泣く中止。


しかしこの構想自体は捨てるのはもったいない・・・。

そんなわけで食事というよりランの調理スキルの情熱は『外伝』という形で別に書こうかと考えています。

なんか食事方面は書くと止まらなくて・・・


そんな訳でしたが次回からはようやく本編に復帰予定です。



07/18 誤字脱字修正

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