第10話 ある日ある所のある場所で
今回は他人から目線でランのことを・・・
「ふぅ、少し休憩しよう。」
「賛成~。」
今までゴブリン狩をしていた俺たちは後衛のMPが減ってきたこともありしばし休憩を挟むことにした。
「なかなか順調だな。」
「あぁ、一部で高品質のポーションを安く放出してくれる職人が出だしたからな。まぁ、ごく一部の上にまだ売り場の情報も出回っていないからまだまだポーション市場は高い上に品不足だけどな。」
「市場にオレンジジュース味の高レベルポーションが出たって聞いたけど本当?」
「あぁ、本当だぜLv.6とLv7の物が格安で出てる」
「うわさの金髪ロリっ娘錬金術師かw」
「俺、Lv.6のもの5本持ってるぜ、この狩の前に委託販売店覗いたら出たので買っといた。」
「1本飲ませて!」
【ミカリ味のポーション】をみんなで味見かねて回し飲みする。
「うわ、この味知ったら元のポーションに戻れないわ・・・」
「本来のポーションは強烈な味の青汁だからね・・・(苦笑)」
「噂をすればご当人のお出ましだぜ」
戦士の指差すほうを見れば坂の下に初期装備を着たご当人が背の高い草の中に入っていくのが見えた。
しばらくすると・・・。
「二段蹴り!」
ゴブリンが空中に跳ね上がって消えていく。
「え?」
「正中二段突き!」
グリーンワームが草の壁を突き破って飛んでいきまた空中で消える。
「麒○襲!」
ゴブリンが回転しながら飛んでいき消える。
驚いて下の草むらを見ていると・・・
「昇○拳!!」
スリープシープと一緒に手の平を突き出して金髪ロリっ娘が一緒に飛び出してくる。
そして羊は空中で消えロリっ娘は近くの岩の上に降り立ち・・・・腕を組みながら・・・
「俺より強いや・・・・・」
そこで私たちとばっちり目があった・・・・。
お互い無口になりじっと見ていると・・・。
「見なかったことにして!!!」
と金髪ロリっ娘は叫びながらすごいスピードで街のほうにダッシュしていった。
まるで土管配管員のBダッシュみたいに・・・。
しばらくしてから私たちは大爆笑していた。
「いやはや、強いな彼女は。」
「俺たちがPT狩りの対象にしているゴブリンや羊をソロで撃破してたしな。」
「というか彼女、錬金術師でしょ?すごすぎない?(笑)」
「あれって某格ゲーの技だろ?」
「結構再現率高かったな。」
「あんな動きもできるんだなこのゲーム・・・。」
「それにしても錬金術師に負けている俺たちって(苦笑)」
「そうだな、攻略組が職人組に負けているようじゃお話にならないしな、もうひと踏ん張りがんばるとしますか。」
「「「「お~!」」」」
こうしてちょっとしたハプニングを挟んだ休憩を済ませた後、噂でまもなく開放されるという新エリアに向けてレベル上げを再開した。
(くす、小さいけどかっこよかったわよ、小さな金色の拳闘士さん)
「失敗した~~~!!!周り確認するのを忘れてた!!!」
某格ゲーの白い胴着姿のキャラのまねをしたらしっかり見られていた・・・。
うわ~~~~~ん!!絶対痛い人だと思われた!!
【高速移動】+全力疾走でできるだけ恥ずかしい現場から遠のき街に逃げ帰ることに。
レンタルルームで錬金しながらとにかく落ち着こう、いや思い切って大声上げてのたうち回るか?
どっちにしてもレンタルルームに逃げ込もう!
某巨大掲示板で・・・。
109:すでにその名前は使われています:05/××(日) 10:16: ID:xxffW23
聞いたか?金髪ロリっ娘の草原での話し。
110:すでにその名前は使われています:05/××(日) 10:16: ID:xanngfA11
聞いた聞いた今度はリ○ーだってなw
112:すでにその名前は使われています:05/××(日) 10:17: ID:FFaxc22A12
ぐは、俺も金ロリの 昇○拳見たかった!
誰かスクショ撮っているやつはいないか?
172:すでにその名前は使われています:05/××(日) 10:48: ID:Abcse12F25
彼女は「ストリートファイター」だったんだな
こうしてランの知らないところで知らない間にプレイヤーによる彼女の二つ名が増えていく。
大抵、痛い方面の二つ名方向で・・・。
そんな彼女はレンタルルームのベットの中で・・・。
「うが~~~~!!人の記憶を消すスキルってないのか???恥ずかしすぎてゲームできなくなる。!!」
そういってもだえまくっていた。
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