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One in the WORLD  作者: 黒鷹
第4章 遺跡都市ミルシャ
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第97話 販売装備の目安

今回で装備に関する大体の目安が決定。

製作者にも限界があるため基本はプレイヤー自体のレベルアップが急務ですね。

「うほん!・・・気を取り直して・・・」


「似合ってない。」


ゲオルグの言葉にカタナが突っ込みを入れる。


「話し進まないから勘弁してくれ・・・」


(ゲオルグさん、いきなり降伏ですか?)


思わずランは内心で突っ込みを入れていた。

なにしろ店で見るゲオルグと今のゲオルグの落差が非常に激しい。


「気を取り直して・・・ランさんが闘技場で使った装備のスペック教えてもらえるかな?」


“各ステータスアップ+55で統一。ステータスボーナスは本体装備だけで防御力+305・攻撃力+100、STR+165・DEX+220・VIT+165・AGI+165。 ”

“これに指輪などでのアイテム装備による補完が各+50統一で防御力+60、STR+50・DEX+50・VIT+50・AGI+50・INT+100・MND+100。 ”

“合計で防御力+365・攻撃力+100、STR+215・DEX+270・VIT+215・AGI+215・INT+100・MND+100、これの他に追加効果として「HP回復+50/s 」・「MP回復+40/s 」・「防御力+20%」・「魔法抵抗+10%」・「飛命率+10%」がついています。”

“最後に武器が攻+38 STR+55 DEX+55 のナイフで2本装備です。”


ランの言葉に一同唖然とする。

正直ランの言ったスペックはバージョンアップ前のもっとも強力な装備の約2倍のステータスアップの性能がある。

それでも足りないという。

ラン自身のステータススペックはトッププレイヤーほどではないが上位50位以内には入るスペックの持ち主だ。

それが今までの2倍近いスペックのある装備で足りないという。


「攻略組の一部のトッププレイヤーに提供する装備は俺の防具店とファンファンの店で作ろう。そうだな・・・単ステ+50で総合ステ+150といったところか目安かな。」


「ならば俺のところとカタナの店でその他の者達用に量産品を作って出そう。単ステ+25で総合ステ+75ぐらいか。そのくらいのステアップなら量産品を作るにしてもこちらの能力に不足無いしな。」


ゲオルグがトッププレイヤー用用のを作ると言うとロバルトが、なら一般品は俺がという。


「ランちゃんにも手伝ってもらうわよ。」


“へ???”


うちは武器・防具店じゃないから関係ないやと思っていたところに不意打ちのようなファンファンの一言に思わず驚いて返事する。


「10人ばかりのでいいのでうちとゲオルグさんところの紹介状を持ったプレイヤーに『防御力+・・%』・『魔法抵抗+・・%』・『飛命率+・・%』・『攻撃力+・・』・『魔法攻撃力+・・%』・『回復魔法+・・%』 の追加効果をつけてあげて欲しいのよ。つけるものはこちらで指定するわ。」


“うちの店に来ても仕方ないですしそれよりその武器防具が完成したときテルやメールで呼んでくれたら追加効果付けにお店まで行きますよ。”


ファンファンのお願いにランは気軽に答える。


「それはありがたいのでぜひお願いするわ、それともうひとつ補助アクセサリーの高性能版の販売もお願いしたいのよ。総合+50ほどで収まるアクセサリーをランちゃんのお店で売ってくれないかしら?」


“それくらいなら別にかまいませんけど・・・一応うちの商品のカテゴリーに入るものですし。”

“ただ価格はどうするんですか?ぶっちゃけロバルトさんやカタナさんの店で作るという一般品タイプですらバーションアップ前は最高性能品ですよ、にたようなステアップ品を以前ファンファンさんのお店で見たことありますけどアダマンタイト製のフルプレートメイルで2000万超えてましたが・・・。”

“素材を変えたにしても1000万切る事無いでしょ?そんな大金払える人ほとんどいないですよ。”


作るのは簡単だ。

しかし売値は他のお店つぶしたいわけでは無いので周りに合わせることとなる。

それで聞いてみたわけだが・・・。

正直素材をよほど特殊な物を使わない限りフルプレートメイルですら原価は150万超えることは無いと思っている。

指輪なら今回のアップ値なら銀が使えるから1個5000Gが原価の最高値だろう。

まぁ、銀のインゴットは店の地下に腐るほど保管してあるから・・・【錬金魔法】の練習時の副産物として部屋が埋まるくらいインゴットが保管されていたりする・・・。

【錬金魔法】のことは絶対人には言えないな・・・(苦悩)


価格はかなり揉めに揉めたがなんとか一応の目安がついた。

基本的に一般用はフルセットで800万Gで部位ごとの販売も受け付けるとのこと。

トッププレイヤー用は一応非売品としておく事になった。

基本はプレイヤー自身レベルアップを中心にしてもらい装備の機能アップはあまりしないようにということにした。

理由としてここに集まった5人なら一般用なら普通に量産できる。

トッププレイヤー用ならファンファン・ゲオルグ・ランが製造できる。

しかし他の一般生産者は今回一般用として発売する商品ですら製造不可能だ。

これがステータスアップが付けられないだけならともかく【鍛冶】・【皮細工】・【裁縫】のスキルが足りない者が多い。

したがってこの5人(ランは武器・防具は作らないので実質4人)だけで装備を作らなければいけないことになるのだが作ったら作ったらで今度は低レベル層あたりの生産者が全滅する恐れがある。

そのため基本はプレイヤー自身のレベルアップを求め装備は以前より安くはしたがそれでも高めに設定しレベルアップをしながら目標金額までお金をためてくださいというスタイルをとったのだ。

一応目標装備レベルとして70前後が目安としてある。

今のプレイヤーの武器・魔法の平均スキルが大体平均40代後半だというからあと20レベルちょっと頑張ってくださいということだ。

正直60でも難しいとは思う・・・。

今の俺の【格闘】スキルが60に少し足りないくらい。

【短刀】は30だが大本の【剣】スキルが61。

これで一か八かの戦法でかろうじて辛勝だからな・・・。

70あたりが本当にいいのかもしれない。


しかしたった5人で決まってしまう価格と方針って・・・連絡会って本当に役に立ってるのか?

いまひとつ必要性が見られないのだが・・・。

というか、今は悪いほうで役に立ってるしな・・・。

低レベルに合わせた商品を基準にしたらスキルあげるモチーション上がらないと思うのだが・・・。

まぁ、俺には関係ないしいいか・・・。

それより倉庫から銀のインゴットだしてアクセサリー作らないとな。


“そうだ、追加効果だけの指輪ってありですかね?HP・MP回復は除いて。”


「ステータスアップ無しという事か?」


“はい、つけてもせいぜい+5までで、たまに+20あたり1個だけ混ぜて売るのも面白いかもしれませんが。”


「いいんじゃないのかな、ただ少し高めに設定しておいてくれ、せめて50万以上で、その装備に頼りきられてたら本末転倒だしな。」


ロバルトの意見でこのたび追加効果付の指輪が販売決定した。


「そうそうどうせならヒール系等の魔法の指輪も作りなさいな、ただし使い捨てのほうでね。」


ファンファンの一言でさらに魔法系の指輪の販売も決定された。


“とほほほ・・・余計なこと言うんじゃなかった・・・作業増えちゃったよ・・・”


自業自得である・・・

装備の性能だけで戦闘が左右されるのを避けるために生産者のレベルの現時点での数値をランより少し上に設定しました。

これで欲しくても作れる人がいなければプレイヤー自身もレベルアップに邁進するでしょう。



06/16 誤字脱字修正

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