第一録 気まぐれのイタズラ
超絶暇人です!
出来ました…遂に…
超絶 と 龍神録・改 の…コラボ小説が!
出逢ってはいけない彼等の想像を絶する? 幻想物語が!
……はい、ちょっとスケールや何かのハードルを高くし過ぎました…
とにかく、是非とも読んでください!
ではどうぞ
突然現れた闇、狂鬼……
狂鬼が現れた事により、幻想郷の時が事象のみ早まり、異変が日毎に起こっていた。
更には幻想郷の住民や少女達を闇で侵食し、操るなどもしていた。
その上、優は狂鬼の闇が込められた水を飲まされ、能力や力を失い、少女達に拘束され、紅魔館の地下に閉じ込められた……
だが、地下にはフランも一緒に閉じ込められていた。フランは元々狂気が強い為に闇が入り込む事は無く、侵食されなかったと……
フランの言葉によって、覚醒した優は失った能力や力を何百倍もの形で取り戻し、地下の硬い扉を容易く消し飛ばす。
そして闇の侵食を消す為に、優は仲間である少女達を遠慮無く攻撃した。
その後、ついに姿を現す狂鬼。
限界ギリギリの力で二人は戦った。
死闘の末、狂鬼を倒して完全に消し飛ばした優。
再び幻想郷に平和が戻り、またいつもの日常が訪れるのであった……
【AM 10:00】
狂鬼を倒してから3日後の午前の頃……
優達はのんびり過ごしていた……
「ふぁ~……暇だなぁ」
優はアクビして畳に寝転がる。
「良いじゃん、平和で」
茜は縁側で空を見つめていた。
「出来ましタ! 優さン、茜さン!」
元気良く何かをプレートに置いて持ってきたアントニオン。
「どうした?」
「何が出来たの?」
アントニオンはニコニコしながらプレートに掛けてある布を取った。
プレートの上には……
「おっ! これは!」
茜が強く反応する。
「何か知ってんのか?」
「知ってるも何も、これは和菓子だよ」
「和菓子?」
花の形をした様々な色の日本の昔ながらのお菓子である。
お茶に良く合うそうだ。
「いやぁ、この幻想郷には今の現代には殆ど見る事が無い物が存在しますから、日本の伝統を知るにはピッタリで、ついでに日本の昔からある和菓子の作り方も記憶させて頂きましタ!」
「へぇ~、凄えなアントニオン。お前一人居れば無数の本がある図書館に匹敵するな」
「サイボーグですかラ♪」
「だねぇ~♪」
そんなお気楽な会話をしている優達。だが……
そっと現れる奇妙な物体……
徐々に大きくなっていく……
「……?」
優が背後の気配に気付き、振り向いた瞬間……
巨大な謎の物体に三人は呑み込まれた……
【AM 10:01】
同じ頃、守矢神社では龍神と早苗とその息子、龍輝と神奈子と諏訪子がいつもの日常を過ごしていた。
「キャアアアアアアッ!!!」
突然神社内に響く早苗の声。
声に反応した龍神は既に早苗の目の前に居た。
「どうしたの? 早苗さん」
龍神が訊くと、早苗は泣きべそをかきながら畳を指差す。
見ると、そこには黒く触角が長い虫。
「ゴキブリか」
そう、ゴキブリである。
龍神は何故か偶然持っていたハエ叩きを思い切り振り下ろし、ゴキブリを退治。
そして近くにあったティッシュで取り、ゴミ箱に放った。
「これで良し、もう大丈夫だよ早苗さん」
「龍神さ~ん!!!」
龍神が優しく早苗にそう言うと、まるで子供のように泣き出し、龍神の胸に飛び込んだ。
それに対し龍神は泣く早苗の頭を優しく撫でる。
はたから見れば明らかに自重すべき光景である。
そんな中、諏訪子は神社の庭で寛ぎ、神奈子は神社の外で瞑想していた。
と、瞑想している神奈子の目の前に異様なスキマが突然出現した。
それと同時にブレザー姿の三人を落とし、すぐに消えた。
瞑想していた神奈子はいきなりブレザー姿の三人が落ちたのに驚き、直ぐ様 守矢神社に戻った。
そして玄関の戸を開けるなり大声で龍神を呼ぶ。
「龍神! 居るか! 今すぐ来てくれ!」
声に反応した龍神は早苗を連れたまま“また”既に神奈子の目の前に居た。
「どうしたんですか? 神奈子さん」
「見ればわかる」
神奈子はそう言うと、自分の身体を退かし、外の光景を見せた。
龍神はその光景を見た直後、急いでブレザー姿の三人に近づき、様子を見た。
「神奈子さん、この三人は一体どうしてここに?」
「スキマさ、紫の な」
神奈子は呆れた様子でそう言った。
「紫か…全く、あの気まぐれな性格はどっかの“誰かさん”にそっくりだ」
「んで、どうするんだ? この三人は」
神奈子の言葉で龍神は暫し考え出した。と、突然ブレザー姿の三人の中の一人が起き上がる。
「はぁ~……ん? あんた誰だ? 此処は何処だ?」
「……ああ、俺は拳咲 龍神。此処は幻想郷だ」
「だろうな、何せ神奈子が居るしな。それに目の前神社、守矢神社だろ。なんだ、場所が変わっただけで世界自体は変わって無いんだな」
龍神の言葉を聞いた少年から直後、驚くべき言葉が返ってきた。
少年が少し怖くなった龍神だが、そのまま訊き続けた。
「君の名前は? 何故そうわかるんだい?」
「俺は瀧沢 優。見てわかる通り、元外来人だ」
驚いた。俺や誠以外に外来人が幻想郷に住んでいたとは。
ちょっとした安心感が湧いた龍神。
と、突然 優は呟く。
「幻想郷は確かに幻想郷。だが、俺の知ってる幻想郷じゃない。気が全く違う…」
「でも、同じ幻想郷なのだから、元の住んでいる場所に戻れるんだよね」
言葉を掛けてきた龍神の言葉を否定する優。
「いや、戻っても俺達の住んでいる家は無いだろう。この世界の紫に訊いても何も知らないだろうぜ、何故なら“こちら”の紫がやった事だからな」
さすがの神奈子も驚きを隠せない。
龍神はもう何が何だかわからなくなった。
「君は一体……何者なんだ? 何故そんなに様々な事を……」
恐る恐る優に訊く龍神。
それに対し振り向き、優は答えた……
「俺はただの人間だ。ただちょっとばかり能力があるだけのな」
そのまま、暫し沈黙が続いた……
続く
どうでしたか?
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ではまた次回!