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11.彼女の存在

11.彼女の存在


 こうやって、毎晩二人で、ポツポツとでも話をしていると、段々優実の性格も解ってきた。

第一印象は途轍もなく悪かったが、あれが極度の人見知りによるものだということも理解できたし、毎日顔を合わせることで、俺に対して少しずつでも普通に接することができるようになりつつあるのも感じられた。たまに響がいると、途端に無口で無表情な女の子に戻ってしまうからだ。

もっと言えば、自分の手作りスイーツを平気でワンホール平らげる相手は俺が初めてらしく、それを喜んでいる節もある。

また、気持ちも優しい子で、俺が話のついでに、ついポロッと『一人で食べるスイーツは味気ない』って言ってしまったら、それ以上要求した訳ではないのに、冷たいスイーツの時もキッチンで待っていて、俺が食べ終わるまで一緒にいてくれるようになった。

本当に彼女は人見知りで損をしていると思う。父親が心配するのも無理はないだろう。ただ、俺にとっては、彼女は人見知りのままでいてくれた方が良いような気もしている。うかうかと好きな男を見つけて、そいつの為だけにスイーツを作るようになって、俺の口に入らなくなるのが困るからだ。勿論、彼女の人見知り加減を見る限り、恋愛とはほど遠いところにいるし、例え恋をしても、自分からアプローチなんて、太陽が東に沈んでも絶対に無理だ。問題は男の方から接近してきた場合なのである。強引な相手だった場合、上手く対処出来ずに、好きでもないのに無理矢理恋愛関係に流されてしまいそうな心配がある。どう見ても可愛い子には間違いないのだから。

 だが、俺が本当に懸念するべきなのはそこでは無かったのだ。



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